室蘭本線が終日運休となり、道南地方や本州と北海道を結ぶ鉄路は大混乱となりました。
元々すでに気動車の相次ぐ出火トラブルで一部の列車が運休しているのに、そこへきて全面運休となれば大変です。
学生や簡単に年休を追加出来る人の場合なら、よく台風シーズンなどに沖縄で足止めを食らって「会社もう2日休みま~す」なんて人もいるようだが、そうは安々と休みが取れないこともあります。
と言って高い正規運賃払って飛行機で帰るのも辛いし。
そこで色々と知恵を絞ります。
【条件】29日早朝に東京へ着くか、昼前後までに大阪~名古屋に着くのが条件。手持ちの指定券は28日の上りMLえちご。この列車に乗るには、函館11:19発の白鳥28号~青森14:01発の弘前行に乗って、弘前→秋田→酒田→村上→新潟で乗り継ぐのが当初の予定。
①まず札幌→函館間の高速バスを利用する方法(+4,200円)・・・1番早いバスでも函館着が白鳥28号が出た後に着くのでアウト。
②ならば、MLえちごは諦め、福島まで新幹線を利用、福島から在来線に乗換え東京最終着。(+17,570円)・・・しかも函館行き多くのバスが既に満席。
③札幌→函館を飛行機で移動して白鳥28号に乗る。(+18,000円)・・・既に本日分全便満席でアウト。
④東京・中部・大阪・神戸のいずれかの空港へ直接フライト・・・正規料金でしかも繁忙期なので3万円以上もする。
⑤札幌→青森・秋田まで飛行機利用・・・空席がある2便目だと間に合わない可能性。
⑥札幌→仙台まで飛行機利用・・・空席多数、スカイマークなら正規・繁忙期料金でも17,800円
これだ!
列車ホテルになっていた6番線の721系のドアが開くまで1階の待合で待機し、スマホとバッテリーの充電。この日は特別に駅内のコンセントを携帯等充電で利用可能にしてくれました。普段は無断利用禁止ですが。
6:33 札幌発のエアポートで新千歳空港へ、既にWEB上で決済・座席指定までしているので、空港へ着いたらそのままチェックインすればOK
スカイマーク利用は初めて。チェックイン機で荷物タグまで自動で出てくるとはセルフを徹底してるね。
機体は160人乗りクラスの737-800の模様。翼が揺れるのが見えるのであまり好きではない機体。
8:00 定刻に千歳を出発します。翼のスペイドマークは何の意味?
9:10 上空わずか56分、定刻にこちらも仙台へ到着しました。こちらは晴れています。昨日は宮城・福島近辺も大雨で列車止まってましたが。
仙台空港には一度見ておきたかった大阪市バスの車体がまだ活躍していました。大震災のあとにいち早く岩手県の被災地に駆けつけたあとは、仙台空港で余生を過ごしています。
このバスが動くのは、機体が搭乗口に直付けできない小さなプロペラ機を利用する場合に、9番搭乗口から乗客を機体の下まで運びます。
空港で1時間ほど休憩して仙台へ。仙台空港アクセス鉄道に乗るのも初めて。名取まで3駅で400円とはこれいかに。
仙台に到着。ちょうど仙台七夕祭りの前とあって、空港も駅も飾り付けが派手です。
ここで仙台からどうやって帰るか。今夜のMLえちごの指定券は手元にあります。
①仙台→小牛田→新庄→余目→新潟 の気動車いっぱい乗れるルート
②仙台→山形→米沢→新潟 の快速〔べにばな〕に乗るルート
③仙台→郡山→会津若松→新潟 の磐越西線ルート
この3つがありますが、昨日みたいに大雨が降ってまた運休になると、せっかく飛行機代出して仙台まで戻ってきたのにワヤになるので、この①・②ルートは捨てることにして、仙台13:03発の福島行の快速に乗りました。
東福島で停車中のEH500機関車。前面窓がドロドロです。何があった?
そして福島でまた必殺糞電車の701系に当たり、しかも2両で乗客多数とうんざりでしたが、金谷川から座れる方法を知っているので、金谷川から郡山までは座っていけました。
郡山でさらに黒磯行はまた701系になるのですが、今福島から乗ってきた電車からの乗り継ぎ客でどうせ満員になって鬱陶しいので、1本遅らせることにしました。
この時点でMLえちご指定券はまだ手の中。1番ホームにこのあと快速〔あいづライナー〕が入線してくるので、まだどうしようか迷っていましたが、国鉄色でない車両が来たのと、思った以上に乗客が並んでいる事もあり、しんどいからこのまま東京まで上ることにしました。
MLえちごの指定券は途中の黒磯で払い戻しをし、夜行バス・MLながら共に満席なので、今夜はまた浦和で泊ることにしました。
でもひょっとしたらということがあるので、もう少し黒磯駅でしばらく粘って券売機を何度か叩いたところ、MLながらに△印が出たので、押すとA席・C席に残席が出たため、迷わずA席をプッシュ! これでながらの席をゲット。画面を再押しするとまた×になっていたので、僅か1分ほどの間の出来事でした。払い戻し手数料320円は勿体無かったかな?
こうしてMLながらに乗れて予定より数時間早く帰ってこれました。
今回は天気予報が良い方向に外れてラッキーかと思っていたら、思わぬ災難と出費を課せられました。
北海道&東日本パス+はまなす・白鳥の料金でせいぜい15,000円程度(東京発基準)だったのが、およそ倍の3万円近くかかってしまいました。この分は8月末の九州出撃で新幹線利用を控えて早めに鈍行で帰る事で少し穴埋めしなくちゃね。