前々の記事で嫌な予感として書きましたが、まさにそれが本当になってしまいました。
既にYahooニュースにも取り上げられていたので、目にされた方も多いかと思いますが、JR東海バスに残る国産二階建てバスの、三菱エアロキングが引退ということです。3月のダイヤ改正でビジネスシートの記載が無かったことから、もしかして引退?と既に噂にはなっていました。
このJR東海バスのエアロキングは、私が東海地方に転居して以来、関東遠征に行く際には何度も利用していたので、一際愛着がある車両でした。
最近では夜行便でスカニアが入っていますが、エアロキングが入っている便を選んで乗っている程です。唯一の国産車種ですしね。
.東海のエアロキング
ということで、昨日名古屋駅にエアロキングを撮りに行ってきました。
夜行便はもちろん、日中にも間合い運用として、二階建てバスの運用があり、現行ダイヤでは11時発の新東名Sライナーに充当されているので、明るい時間帯に撮ることができます。
2月の平日とあって、そんなにお客さんは乗ってなかったようですが、今後は日に日に乗客も増えてくることでしょう。
新東名スーパーライナー東京行きとして乗客を迎えます。
ビジネスシートのステッカーも見納め?
「王様のおし~り~」 お尻アングルw
エアロクイーンは女王様ですが、こちらはエアロキングですから、王様ですね。
この配色での光景もあと少し。
.エアロキングの思い出
名古屋ー東京間の他に、JR関東や西日本・中国・四国も導入していたエアロキングですが、
西日本と四国からは2022年で引退し、中国も2023年までに引退した模様、残る関東のは団体・臨時用として定期運用からは外れているようです。※(西日本はまだ6台保有しており、繁忙期の臨時便・続行便などで出てくる可能性があるとのことです。)
私が乗った事があるのは東海の車両の他に、西日本・中国の車両にも乗りましたが、西日本・中国の車両は夜行便ばかりだったので、ほとんど撮ってなかったのが悔やまれます。
やはり原点といえば、この東名夜行便に入るドリーム運用のエアロキング。
こちらはドリームとよた号として運行していた時代のもので、現在はドリームなごや2号として運転されています。
車号が744-04994と書いてあるので、2004年の導入車両ですね。
撮影が2019年5月なので、15年も走っている車両でした。
このドリームとよた号は三河豊田まで延々と下道を走るため所要時間が長く、名古屋駅から乗るお客なんてほぼゼロだったので、こうして車内の写真が撮れました。その後ドリーム号の3列シート車が3本体制になった今では、名古屋駅からの乗車客もそれなりにいるので、写真は撮り辛いです。
まもなく見納めとなる浜名湖SAでの休憩風景。(2010年撮影)
この車両は2009年導入車で、側面にAEROKINGの赤いロゴが特徴的です。
ビジネスシートが導入される前は、一般運賃で最前列の座席にも座れました。
夜行便だとカーテンが閉まっているので、昼間の間合い運用だけの特典です。
こちらは足柄SAで、大阪発の東海道昼特急(現:グラン昼特急)と並んだ時のもので、塗装から西日本車であるのがすぐに分かりますね。
同じく別の年に足柄SAでJRバス関東車との並んだ時の様子。
この時は前から関東(東海道昼特急)、東海(東名スーパーライナー)、関東(急行静岡発)の3台が1列に並びました。
最後は中国JRバスのエアロキング。(2008年撮影)
セレナーデ号(現 広島ドリーム名古屋号)に入っていた時のもので、名古屋駅の松坂屋1階のバスターミナルに到着した時の様子です。別の機会に下り便で乗ったときは旧塗装車でした。
このように一時代を走り抜けたJR高速バス「王様」エアロキングも、三菱の製造終了から14年が経ち、JRの運行としては見納めになりますが、どこかに譲渡されて走ってくれることを願って今回の記事といたします。
東名Sライナー、ドリームなごや号最後の運行まで暖かく見守っていきましょう。
なお引退はJR高速バスの定期運用からというだけであって、JRバス関東・西日本JRバスの臨時便・増便で残ることや、その他の私鉄やバス会社での運行は残ります。Yahooニュースの「高速バスから全車引退」という書き方がちょっと紛らわしいですね。