.1日目は1路線乗り潰し
前記事に書きましたが、この土日を使って東海地方の何処かへ出掛けるプランの1日目ですが、まだ乗り残している岐阜県内の2鉄道が今回の乗り潰しのターゲットにしてプランを立ててみたのですが、両鉄道共に本数が少なく、特に長良川鉄道は終点の北濃まで行く列車が限られていて、北濃への往復がネックになります。
机上のプランでは美濃太田10時前の北濃行で往復すれば、樽見鉄道も往復してその日のうちに帰って来れるのですが、樽見到着が夕方18時前になり、今の時季だと日が落ちて暗くて景色が半分見えないと懸念されるため、樽見鉄道はまた別の機会に乗ることにして、明日の訪問地への移動のことも考えて、土曜日は長良川鉄道の乗り潰しだけとしました。
いつもなら名古屋から岐阜経由で美濃太田へ行くのですが、時間帯によっては多治見経由の方が早く着ける場合があります。
ということで、一旦高蔵寺止まりの普通(313系転クロ)に乗って、高蔵寺から乗り継いでた211系快速から降りたところ。今日はオンボロ211系はこの1回だけの乗車でした。
太多線のキハ25も0番台で、転クロに座って9:27美濃太田に到着。岐阜経由で着くよりも17分ほど早いのがアドバンテージになります。
.2度と来ないかどうかの分かれ道
長良川鉄道の美濃太田ー北濃を往復すると、乗ってきた列車で折り返すだけでも4時間以上気動車に揺られるわけですから、乗る車両如何によっては天国なのか地獄なのか全然違います。
長良川鉄道には食堂列車用に改造された車両が3両と他は一般の車両が9両あるのですが、そのうち車窓を楽しめるクロスシートの車両は初期に導入された300型の4両だけで、300型の一部〜500型や最新の600型国鉄急行色に至る5両は全てロングシートなので、これが来たら2時間遅らせて次の列車にする事も考えていました。また週末は食堂列車の前寄りに座席のみの車両も連結されるのですが、既に団体予約で指定席は満席になっていたので、選択肢からは外れます。
美濃太田を9:57に発車する『ゆらーり眺めて清流列車』は、長良川鉄道のサイトでは専用に青帯をまとったナガラ500型で紹介されていて、これが来たらアウト確定なのですが、果たしてどうでしょうか?
答えはラッキー! 想定が『外れ』で、300型前期のクロスシート車が入るという『当たり』運用でした。これはもう『乗る!』ということで、北濃往復5時間コースが確定しました。
クロスシートのボックス区画は6つだけしかないので、30分前に太多線経由で着いていたのでその内の1つに座れました。岐阜発の高山線からの乗り継ぎの人たちはロングの所に座るか相席で逆向きになります。
列車は立ち客も出る程の混雑でしたが、途中のせきてらす前で半数近くが下車、何かイベントでもあるのかなというレベル。写真はローソンに駅舎が併設されている関口駅。
20分ほどで関に到着します。
ここには車庫があり、同路線では一番大きい施設になっているようです。
関でも乗客が入れ代わり、乗務員も交代。
そしてここからアテンダントのおば···お姉さんが乗ってきて、マイク片手に沿線案内の名調子が始まります。
美濃太田から30分程で美濃市に到着。美濃太田からこの美濃市までは、子供の頃に名鉄美濃町線へと乗り継ぐために国鉄越美南線時代に2回位乗車していて、ここから先が実際の未乗区間です。
車窓も田舎の田園風景から山奥の川沿いに変化して、何度か長良川を鉄橋で渡ります。低気圧が抜けてピーカンの快晴で景色は最高ですが、めっちゃ風が強いです。
途中の大矢駅では料理列車の出迎え対応のためか、別のアテンダントのお姉さんが待っていて、こちらの列車にも手を振って見送りしていました。
11:18 郡上八幡に到着。
ここで4分間のトイレタイムという厳しいダイヤ。アテンダントさんの添乗もここまでで、車内は静寂に包まれます。
郡上八幡を出ると雪山がバッグに見えるようになり、いよいよ山奥に入って来たのを実感できます。
郡上八幡からは地元の高校生と思われる若者たちが数名乗ってきて、郡上大和などの駅で降りていきました。
美濃白鳥を出て終点の北濃が近付いてくると、線路脇や田畑などにも残雪が見られるようになりました。
12:04 終点の北濃に到着。
国鉄時代に美濃市まで乗ってから40年近く掛けて、ようやく終点まで乗り潰すことができました。
.何もない終着駅
北濃駅では折返しの列車が出るまで30分ほどあるのですが、この時間が実に中途半端というか何というか。
ホームの山側にある転車台。
状態も良さそうで、いつでもSL列車が走れそうです。
線路は雪に埋もれて、この先どこまで敷かれているのか分かりません。
駅には飲食店が営業していましたが、30分しかないので、食事をするほどの時間的な余裕はありません。一応カバンの中には惣菜パンを2つ入れてきたので、それでお昼としたのですが、駅周辺を見回してもアレがありません。そう、飲み物の自販機です。
近くに郵便局はあれど中々自販機は在りません。結局その先のガソリンスタンドまで行ってようやく缶コーヒーを買って戻ります。
折返し12:40発の美濃太田行に乗ります。
美濃太田から乗ってきた列車にまた乗るので、この車両に4時間以上乗ることになります。
列車にはトイレが付いていないので、車内であまり飲み食いはしない方が良いです。途中の停車時間も短いですし。
13:10 郡上大和で美濃太田からの列車と交換。
14:45 美濃太田に戻ってきました。
ということで、トイレ無しの短い軽快気動車で往復4時間以上も揺られただけの旅になりましたが、次に乗りに来る機会が有るのかな? 夏の郡上をどりの時期とかいいかも知れませんね。
美濃太田からも運良くキハ25 0番台がやってきて、この日はほとんどロングシートには座りませんでした。
.長良川鉄道乗り潰しポイント
1.基本的には往復利用なので、乗る列車が限られる。昔は美濃白鳥ー九頭竜湖間にJRバスが結んでいたが廃止されていて、コミュニティバスの有るバス停まで県境を2時間は歩く形になるので、チャレンジャー向きと言えましょう。
2.クロスシート車に当たる確率は4/9と半分以下。本数が少ないので、簡単に次の列車にともいかない。
3.短い軽快気動車でトイレの設備がなく、停車時間も僅かな厳しいダイヤ。
4.終着駅の北濃には飲料の自販機すら探すのが苦労するレベル。
5.アテンダントさんのツイッターでチャギントン号(ガキが喜ぶクソ車両)やおくみの号(最新型がクソ車両w)の運用が書かれたりしているので、ロングシート車であるこれらの列車を避けれれば少しはクロスシート車の確率は上がります。
いかがでしたか? 長良川鉄道にまだ乗っていない方はこれを参考に、5時間弱の苦行を楽しむのも良いでしょう。
自分的には、乗り鉄として終点の北濃まで乗るのはもういいかなということで、郡上八幡散策や沿線景色を入れての撮り鉄で再び行くならアリな鉄道です。
前記事に書きましたが、この土日を使って東海地方の何処かへ出掛けるプランの1日目ですが、まだ乗り残している岐阜県内の2鉄道が今回の乗り潰しのターゲットにしてプランを立ててみたのですが、両鉄道共に本数が少なく、特に長良川鉄道は終点の北濃まで行く列車が限られていて、北濃への往復がネックになります。
机上のプランでは美濃太田10時前の北濃行で往復すれば、樽見鉄道も往復してその日のうちに帰って来れるのですが、樽見到着が夕方18時前になり、今の時季だと日が落ちて暗くて景色が半分見えないと懸念されるため、樽見鉄道はまた別の機会に乗ることにして、明日の訪問地への移動のことも考えて、土曜日は長良川鉄道の乗り潰しだけとしました。
いつもなら名古屋から岐阜経由で美濃太田へ行くのですが、時間帯によっては多治見経由の方が早く着ける場合があります。
ということで、一旦高蔵寺止まりの普通(313系転クロ)に乗って、高蔵寺から乗り継いでた211系快速から降りたところ。今日はオンボロ211系はこの1回だけの乗車でした。
太多線のキハ25も0番台で、転クロに座って9:27美濃太田に到着。岐阜経由で着くよりも17分ほど早いのがアドバンテージになります。
.2度と来ないかどうかの分かれ道
長良川鉄道の美濃太田ー北濃を往復すると、乗ってきた列車で折り返すだけでも4時間以上気動車に揺られるわけですから、乗る車両如何によっては天国なのか地獄なのか全然違います。
長良川鉄道には食堂列車用に改造された車両が3両と他は一般の車両が9両あるのですが、そのうち車窓を楽しめるクロスシートの車両は初期に導入された300型の4両だけで、300型の一部〜500型や最新の600型国鉄急行色に至る5両は全てロングシートなので、これが来たら2時間遅らせて次の列車にする事も考えていました。また週末は食堂列車の前寄りに座席のみの車両も連結されるのですが、既に団体予約で指定席は満席になっていたので、選択肢からは外れます。
美濃太田を9:57に発車する『ゆらーり眺めて清流列車』は、長良川鉄道のサイトでは専用に青帯をまとったナガラ500型で紹介されていて、これが来たらアウト確定なのですが、果たしてどうでしょうか?
答えはラッキー! 想定が『外れ』で、300型前期のクロスシート車が入るという『当たり』運用でした。これはもう『乗る!』ということで、北濃往復5時間コースが確定しました。
クロスシートのボックス区画は6つだけしかないので、30分前に太多線経由で着いていたのでその内の1つに座れました。岐阜発の高山線からの乗り継ぎの人たちはロングの所に座るか相席で逆向きになります。
列車は立ち客も出る程の混雑でしたが、途中のせきてらす前で半数近くが下車、何かイベントでもあるのかなというレベル。写真はローソンに駅舎が併設されている関口駅。
20分ほどで関に到着します。
ここには車庫があり、同路線では一番大きい施設になっているようです。
関でも乗客が入れ代わり、乗務員も交代。
そしてここからアテンダントのおば···お姉さんが乗ってきて、マイク片手に沿線案内の名調子が始まります。
美濃太田から30分程で美濃市に到着。美濃太田からこの美濃市までは、子供の頃に名鉄美濃町線へと乗り継ぐために国鉄越美南線時代に2回位乗車していて、ここから先が実際の未乗区間です。
車窓も田舎の田園風景から山奥の川沿いに変化して、何度か長良川を鉄橋で渡ります。低気圧が抜けてピーカンの快晴で景色は最高ですが、めっちゃ風が強いです。
途中の大矢駅では料理列車の出迎え対応のためか、別のアテンダントのお姉さんが待っていて、こちらの列車にも手を振って見送りしていました。
11:18 郡上八幡に到着。
ここで4分間のトイレタイムという厳しいダイヤ。アテンダントさんの添乗もここまでで、車内は静寂に包まれます。
郡上八幡を出ると雪山がバッグに見えるようになり、いよいよ山奥に入って来たのを実感できます。
郡上八幡からは地元の高校生と思われる若者たちが数名乗ってきて、郡上大和などの駅で降りていきました。
美濃白鳥を出て終点の北濃が近付いてくると、線路脇や田畑などにも残雪が見られるようになりました。
12:04 終点の北濃に到着。
国鉄時代に美濃市まで乗ってから40年近く掛けて、ようやく終点まで乗り潰すことができました。
.何もない終着駅
北濃駅では折返しの列車が出るまで30分ほどあるのですが、この時間が実に中途半端というか何というか。
ホームの山側にある転車台。
状態も良さそうで、いつでもSL列車が走れそうです。
線路は雪に埋もれて、この先どこまで敷かれているのか分かりません。
駅には飲食店が営業していましたが、30分しかないので、食事をするほどの時間的な余裕はありません。一応カバンの中には惣菜パンを2つ入れてきたので、それでお昼としたのですが、駅周辺を見回してもアレがありません。そう、飲み物の自販機です。
近くに郵便局はあれど中々自販機は在りません。結局その先のガソリンスタンドまで行ってようやく缶コーヒーを買って戻ります。
折返し12:40発の美濃太田行に乗ります。
美濃太田から乗ってきた列車にまた乗るので、この車両に4時間以上乗ることになります。
列車にはトイレが付いていないので、車内であまり飲み食いはしない方が良いです。途中の停車時間も短いですし。
13:10 郡上大和で美濃太田からの列車と交換。
14:45 美濃太田に戻ってきました。
ということで、トイレ無しの短い軽快気動車で往復4時間以上も揺られただけの旅になりましたが、次に乗りに来る機会が有るのかな? 夏の郡上をどりの時期とかいいかも知れませんね。
美濃太田からも運良くキハ25 0番台がやってきて、この日はほとんどロングシートには座りませんでした。
.長良川鉄道乗り潰しポイント
1.基本的には往復利用なので、乗る列車が限られる。昔は美濃白鳥ー九頭竜湖間にJRバスが結んでいたが廃止されていて、コミュニティバスの有るバス停まで県境を2時間は歩く形になるので、チャレンジャー向きと言えましょう。
2.クロスシート車に当たる確率は4/9と半分以下。本数が少ないので、簡単に次の列車にともいかない。
3.短い軽快気動車でトイレの設備がなく、停車時間も僅かな厳しいダイヤ。
4.終着駅の北濃には飲料の自販機すら探すのが苦労するレベル。
5.アテンダントさんのツイッターでチャギントン号(ガキが喜ぶクソ車両)やおくみの号(最新型がクソ車両w)の運用が書かれたりしているので、ロングシート車であるこれらの列車を避けれれば少しはクロスシート車の確率は上がります。
いかがでしたか? 長良川鉄道にまだ乗っていない方はこれを参考に、5時間弱の苦行を楽しむのも良いでしょう。
自分的には、乗り鉄として終点の北濃まで乗るのはもういいかなということで、郡上八幡散策や沿線景色を入れての撮り鉄で再び行くならアリな鉄道です。