六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

現役最古参形式の有料特急に乗る

2018-07-27 |  出撃 at 近畿地方
 国鉄特急色の485系や189系などが次々と引退してしまい、どっしりとした貫禄のあるいかにも「特急」という車両が消え、軽い塗装に軽いボディーの新世代の特急が殆どを占めようかという現在も昔ながらのオリジナル・スタイルをほぼ踏襲している車両形式があります。その名は、近鉄16000系。私と同じ昭和40年に誕生し、年数を掛けて増備されたのですが、その後徐々に廃車や譲渡などで離脱し。今は4編成が残るのみとなり、そのうちの3編成は新塗色に塗り替えられたので、原色は僅か1編成だけとなりました。
 今や化石のような存在となり、いつ離脱してもおかしくない原色の16000系に乗り&撮りに吉野まで向かいました。
 なお訪問したのは今年の6月17日でしたが、翌日の地震や7月に入っての台風・そして豪雨対応と、自分自身では社内資格試験があった関係でブログの更新の方はほぼ止まっておりました。

 .最古参車両に乗る
 近鉄16000系の中で唯一の旧特急色を纏っているY07編成に乗りたいのですが、そもそも運用が他形式と共通点なので、現地に行ってみないと分からないのが実情です。
 近鉄特急券予約サイトのシートマップを前日の夜に見ることで、16000系か16010系かまでは絞り込めますが、前日までの目撃情報を見ても、当日の編成までは特定できず、出たとこ勝負になります。というわけで、阿部野橋に行ってみたら、

 10:51 入線してきた吉野からの特急は何とY07、一発でお目当ての原色編成に当たりました。何という巡り合わせの良さでしょう、やっぱり日頃の行いが良いのかな?
 阿部野橋での折り返し時間に余裕があるのと、繁忙期でないので、ホームに列車が入って来てから特急券を買います。余裕で2両目の窓側をゲット。
 車内の整備が終わるまでの間に売店へ行って昼食となるサンドイッチなどを買って戻ってきます。

 車内の様子。座席はもちろん更新されていて、大井川鉄道に残る車両のようなビロード生地ではないのですが、スナックカーやサニーカーと共通のピンクのモケットなので、乗ってしまえばそのあたりは同じです。
 車窓風景も別に16000系じゃなくても同じなので省略し、吉野までの1時間15分を純粋に「乗る」ことだけに専念します。

 12:26 吉野に到着。短い至福のひとときが終わります。
 510円でこれだけの時間乗れるのでお徳です。大阪線や名古屋線でこれだけの時間乗ると確実に1320円区間になるので。

 隣に居るのは人気の青の交響曲、ぼった改造車両ですw
 第一目的の「乗り」ミッション・コンプリートしたので、次はやっぱり記録をしておこうということで、あの名所に向かいます。

 .吉野川橋梁で撮る
 乗ってきたY07は幸い吉野で直ぐに折り返さないので、10分後の阿部野橋行きの急行に乗って大和上市へ戻ります。そして駅から徒歩15分ほどかけて川の中洲の奥まで入ります。

 13:07 先にさくらライナーが折り返すので、まずは試し撮りがてらに撮影。
 背景の空に並んだ直線状の雲が気になります。もしかして大気重力波による地震の前兆? それとも単に飛行機雲なのか? その嫌な予感がまさか翌日の震度6に繋がるとは思いもしませんでした。
 そして本命のY07を待ちます。

 13:37 Y07がやって来たのですが、雲が出てきて残念。
 これ以上天気の好転は望めそうにもないのでこれにて退散しました。
 なおY07については翌週リベンジで撮影に来ることしました。
 後日、次の記事でその模様については掲載する予定です。
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激暑40℃超えの多治見へ行ったが・・・

2018-07-23 |  出撃 at 東海地方
 連日災害級の猛暑が続く日本列島ですが、体温超えいや、インフルエンザ熱超えの気温で死ぬ程暑い毎日が続いていますが、この暑さを逆にネタにしようという人も少なからずいます。
 しばらく記事のアップがありませんでしたが、大阪の地震の前後に近鉄で少々撮った以外は何処へも出掛けておらず、例年なら購入してる筈の青春18きっぷも買っていません。


 .未体験ゾーンへ
 さて今回はその暑い暑いバトルが続く地点対決のメッカへ行って、もしかしたら未体験の40℃超えを経験できるかもと思い、久しぶりに出掛けることにしました。と言っても、撮り鉄はしないので、撮ったとしても数枚程度だけだろうということで、カメラは持ち出さずにふらっと家を出ました。
 今夏になって、名前が何度か登場している、某有名司会者が読めなかった揖斐川町か、それとも王道の多治見かどちらへ行くか一瞬迷いましたが、先日今年初の40℃超えをした王道の多治見へ行くことにしました。

 近鉄名古屋からJRのホームに上がると、ちょうど多治見行の普通電車が止まっていたので、さっそく乗り込みます。

 高蔵寺を過ぎると山合いの渓谷に沿って走る名勝?定光寺・古虎渓の景色を見ながら束の間の目の保養を愉しみます。

 多治見に到着しました。
 この時点で、既に最高気温ランキングでは熊谷に1℃ほど差を付けられ39度台、しかも13時台に入って下がり始めています。さらに外は結構風が吹いていて、こりゃ40℃体験は無理かな?という印象でした。

 駅の改札を出て、正面の階段を下りると、やっぱりテレビの中継車が来ていました。CBCと書いてあるので、ゴゴスマで生中継するようです。
 
 しかし、少し待っているとぐんぐんと気温が上がり始めました。どうやらブーストが掛かったようです。
 ものの20分ほどの間に0.8度ほど上がり、今年の最高気温の記録を一気に更新(ここでは)したと思っていましたが、公式記録を見ると、多治見は13:40に40.7度を記録していたようです。
 実際はこの多治見駅前の温度計はアメダスなどの観測記録には入らないので、あくまでも参考記録の温度計なのです、そして、そのアメダスの観測点は多治見駅から北北西へ2kmほど行った山の麓にあるので、駅前とは出方に違いがあるようです。

 駅の階段はある種の期待を持った人たちで今か今かとその時を待ちます。
 マスコミの取材班からカメラ爺に部活帰りの高校生まで、中には温度が上がる度に拍手する危ないオッサンまで。

 そして遂に14:02 気温41℃の大台に乗りました。
 横ではアナウンサーがマイク片手に喋っていたので、生中継をしていたと思われます。中継車は1台だけでしたが、TVカメラは数台来ており、ミヤネヤはお得意のFOMA中継だったのでしょう。

 そうこうするうちに、スマホの画面が真っ暗になり、警告表示が。
 遂にスマホが暑さでバテてしまったようです。慌ててカバーを外して、一旦冷たいお茶を入れているカバンの中へ仕舞って冷やします。
 1年半前に今の機種に変更して、初めて見る高温警告表示でした。以前は鉄道生中継などで、夏場に何度か見たり、去年は夏の大井川SL撮影でiPadが高温でダウンして、このスマホで代替した事はありましたが、このスマホまでダウンするのは相当な暑さという事です。
 気温はさらにジリジリと上がり続け、遂に本日の最高点に来たようです。

 14:17 気温41.7℃  完全に未体験ゾーンの領域に突入です。どこまでブーストするのやら。
 しかしその後は少しずづ下がり始め、これ以後は上がることはありませんでした。

 .まさかのうながっぱが・・・
 先ほどの文面にもかきましたが、この日の公式記録では多治見の最高気温は13:40に40.7℃というものでした。しかし、今日はそれを上回り、国内最高記録の41.1℃を熊谷が出していました。
 せっかく行って、目の前で41.7という数字まで現認したのに、という意味でのがっかりが1つ。
 そしてもう1つのがっかりは、そう、アイツを見掛けないことです。どこに居るんだ、うながっぱ~

 はは~ん、この車の中に居・・・・・ません。
 どうやら、今日は危険と判断されたようで、うながっぱによる高温危険の呼び掛け自体が危険なために中止となったようです。
 ということで、生うながっぱに会えなかったのが残念です。

 .風向きひとつで変わる気温の差
 前回7/18に今夏最高気温の40.7℃の公式記録を叩き出した時は、駅前の温度計は0.7℃高い41.4℃でした。
 今日は更に高い41.7℃を駅前の温度計が示したのですが、実際の公式記録は40.7℃で、1度の差があります。この差はどこから来るのかというと、風向きによるものと考えられます。
 前回は南西方向の風で、最も気温が上がりやすい条件だったので、駅前と観測点との差は少なかったのですが、今日は北西の風が吹いていたため、駅舎に風を阻まれる駅前の百葉箱はそれ以上に高くなったと思われます。
 せっかく凄い気温表示が見れたのに、公式記録はそれより1℃も低いなんで、ヌカ喜びさせる多治見駅前の温度計。
 折りしも観測点を移動させて去年までの高温はズルをしていたと「ズル林」と呼ばれる館林に対して、こちらは駅前に集まった人々を糠喜びさせて、あとでがっかりさせる「ヌカ多治見」これで売っていきましょうかw


 名古屋まで戻ってきたのですが、湿度が高いのか、こちらの方が断然暑く感じます。
 名古屋の気象台は高台にあるので、市街地ならもっと高い温度のはずです。
 
 ということで、7月に入って初めてのお出掛けは、灼熱の多治見での気温40℃体験で終わりました。


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