社会人野球日本選手権関係の最後の記事になります。
今回の社会人野球日本選手権の出場チームの一覧を見て、あれ?あのチームが無い! と驚きました。
そのチームは全国選手権の常連でもある
NTT東日本、JR東日本、NTT西日本、JR西日本
この4チームの名前が無いのです(JR東・西は時々出そびれる事がある)が、まさか4チーム揃って出ないなんて珍しいかも。
.JR四国の楽しい応援
そんな中、鉄道ファンからも注目?されたのが、初戦でJR同士が対決する「JR対決」が実現しました。
カードはJR東海✕JR四国です。
会社の規模からすると3番目、利益はJR東日本の1.5倍もあり堂々1位のJR東海に対して、規模も利益も2桁少ないJR最小の四国という会社規模のイメージだけで見ていると、小人が巨人にどう挑むのかという先入観があります。
応援に駆け付ける人数も新大阪まで自社路線を持っていて、大阪ドームなんぞ庭先感覚のJR東海に対し、瀬戸大橋を渡ったらすぐに他社エリアで、200km近くをJR西日本の路線に乗ってやってくるとあっては、観客席なんかも大差がついて、お通夜のような観戦になるのかなと思っていました。これは弱小と思ったJR四国を応援したくなりますね。
ということで、JR四国が陣取っている3塁側へ行ってみたところ、
あれれ? なんか盛り上がってますよ。
観客も土曜日とあってか、結構入ってます。高松を朝6時に出て快速マリンライナーと新幹線を乗り継いだら9時半にはドーム前に着きますし、また高松駅前を朝6時丁度に出るJR四国バスの高速大阪行きに乗れば、10時少し前にドーム前に着けるので、その後もどんどんお客さんが入ってきます。
応援席の中央には来賓者や選手家族の方向けの専用エリアが設けられていて、それ以外の人は脇や後ろの席に座る事になります。
このような来賓席を設けるのは半数近くの企業で見られました。
そして両チームのエール交換が始まりました。
このエール交換でのJR四国団長の口上がめっちゃ癖が強い抑揚で、これも結構印象に残ります。
.ブラスバンドはいないが
JR四国の応援席なのですが,お立ち台の正面の席も全て来賓者割り当てとなっているため、ブラスバンドの席がありません。ブラバンいなくてどうするんだろ、コロナ禍の高校野球にたいに録音音声かな? と思ったら、やっぱりそうでしたが、想像していたのと全然違いました。
それは、DJをやってるんです。
お立ち台の横にあるPA機器にDJ用にカスタマイズしたタブレットを置いて、それで次々を曲をループしていきます。
そして、選手の動きなどに合わせて、盛り上げたり、時には四国人物ゆかり情報を披露したりと、観客を飽きさせないマイクパフォーマンスでした。駅員さんですから、持ったマイクはもう放しまません。次々とトークが炸裂して名調子が続きます。
そしてJR四国の応援名物になっている、毎回攻撃開始時の安全確認
「右よーし、左よーし、前よーし、勝利に向かって出発進行!」
さらに、DJ駅員さんと共にコールをしている女性の司会がとっても明瞭で、すごく上手です。もしかしたらどこかのプロの司会業の方?かと思うほど。(写真真ん中下の人) 女性コーラーにありがちな、キンキン声ではなくて、伸びのあってマイク特性に即座に対応できるというか、やっぱりプロ?
そして得点が入ると、互いの特徴がはっきりと出ました。
JR東海・・・鉄道唱歌
JR四国・・・瀬戸の花嫁
もうJR四国さん、泣けます。
ブラスバンドがいないのは、野球部員32人(うち車掌が18人)がごっそり抜けた上に、ブラバンまで応援で抜けるとなると、かなり人員を回すため列車の運行にキツかったのかも知れません。一応JR四国にもブラスバンドは20人程度いるようで、直近だと社会人野球日本選手権が終わった直後の11/18に宮城県で開催されたJR7社による合同演奏会がある(2022年は地元高松で開催)のと、12月初旬には伊予西条で鉄道フェスタ(伊予西条市のサイト参照)に出演とあるので、居ることはいるのですが、野球部と同時に出すほどの余裕がないということでしょうか。そのため、録音音源でDJをやってると思われます。
試合はJR東海が1点先制するも、すぐさまJR四国が2点取って逆転に成功し、更に2点追加して4-1と突き放し、終盤にJR東海が1点差まで攻め寄ったのですが、1点差で逃げ切り、JR四国の勝利となりました。
2回戦では優勝経験もある近畿の強豪、パナソニックを3-0で完封し、ベストエイトに進出。準々決勝に駒を進めました。
準々決勝はこちらも優勝経験のある近畿の強豪、日本生命です。
地元大阪の日本生命が相手なので、客席はかなり差を付けられるだろなと思ったら、なんと我々JR四国側の方が乗客、いや観客が入っているではありませんか。これにはびっくりです。これで立て続けに強豪を倒してジャイアントキラーとなりたいところでしたが、頼みのエースが撃ち込まれて8-1と大差をつけられて敗退しました。相手ピッチャーは巨人のドラフト内定投手なので、そうそう打ち勝つこともできません。
こちらは準々決勝でのドラム脇の様子。
共に戦ったJR東海から託されたオレンジ色のタオルがJR四国の水色のタオルと並んでいます。
そして下の座席にはJR各社から寄せられた色とりどりのタオルが並びます。JR各社で最後まで残った四国に勝ち進んでもらいたいとの想いでしょうか。これを見るとなんだか胸熱になります。
ということで、楽しいJR四国の応援もこれにて終了となりました。
初戦ではJR四国のかわいい絵入りマフラータオルとバルーンが配られましたが、準々決勝では既に数を出尽くしたのか、無地の汎用青色バルーンのみの配布でした。多分こんなに勝ち上がると想定してなかったのか、予算的に厳しかったのかも知れません。
JR四国の応援がとても楽しかったので、次回また出場の機会があったら見に行きたいと思います。
.その他の企業から
東京ドームと違って大阪ドームは1塁側と3塁側を自由に行き来できるので、機動力を発揮すれば両方の応援席を楽しむことも可能です。私の場合はじっくり撮りたいので、どちらか決めたチーム側に居座ることにしました。(但しJR対決の時は途中で2回ほど、JR東海の応援席側にも出向いております)
その中で、楽しい応援をしていたのが日本通運でした。
初日にヤマハー日本通運の試合ではヤマハ側にいたのですが、反対側の日本通運がなんか楽しそうな応援をしてたので、機会があったら見ようと思ってたら、ちょうど宿直明けの日の夜に試合があったので、うまい具合に観戦できました。
日本通運はとにかく応援を休みません。相手側の攻撃時でも手拍子あり、イニング間のインターバルでも7回の相手側の応援歌斉唱の時以外は何らかのミニショーを展開していて、見ているこちら側も休む間がなくて、トイレ・食料購買休憩なしの3時間ぶっ通しで着席していました。
3時間休みなしで応援しているので、チアの子らもトイレ休憩とか大丈夫なのかと心配したのですが、そこは人数が結構いて代わる代わる次々入れ替わっていたので、そりゃそうだわなと納得。それだけ多くの人員を試合応援に回せるのは、さすがに日本最大級の物流会社の力というところでしょうね。
初日に見たヤマハは、有料で演奏会を開くほどのプロ集団の演奏なので、もう音の出だし聞いた瞬間に圧倒的なレベルの違いが分かりましたが、応援そのものは単調気味でした。演奏曲もかなり著作権に配慮していて、音楽の教科書に載っているような曲が多かったです。
ということで、色々と企業を比較しながらの、延べ5日間の観戦が終わりました。試合そのものはほとんど覚えてませんけどw
また来年の大阪ドームが楽しみになりました。
今回の社会人野球日本選手権の出場チームの一覧を見て、あれ?あのチームが無い! と驚きました。
そのチームは全国選手権の常連でもある
NTT東日本、JR東日本、NTT西日本、JR西日本
この4チームの名前が無いのです(JR東・西は時々出そびれる事がある)が、まさか4チーム揃って出ないなんて珍しいかも。
.JR四国の楽しい応援
そんな中、鉄道ファンからも注目?されたのが、初戦でJR同士が対決する「JR対決」が実現しました。
カードはJR東海✕JR四国です。
会社の規模からすると3番目、利益はJR東日本の1.5倍もあり堂々1位のJR東海に対して、規模も利益も2桁少ないJR最小の四国という会社規模のイメージだけで見ていると、小人が巨人にどう挑むのかという先入観があります。
応援に駆け付ける人数も新大阪まで自社路線を持っていて、大阪ドームなんぞ庭先感覚のJR東海に対し、瀬戸大橋を渡ったらすぐに他社エリアで、200km近くをJR西日本の路線に乗ってやってくるとあっては、観客席なんかも大差がついて、お通夜のような観戦になるのかなと思っていました。これは弱小と思ったJR四国を応援したくなりますね。
ということで、JR四国が陣取っている3塁側へ行ってみたところ、
あれれ? なんか盛り上がってますよ。
観客も土曜日とあってか、結構入ってます。高松を朝6時に出て快速マリンライナーと新幹線を乗り継いだら9時半にはドーム前に着きますし、また高松駅前を朝6時丁度に出るJR四国バスの高速大阪行きに乗れば、10時少し前にドーム前に着けるので、その後もどんどんお客さんが入ってきます。
応援席の中央には来賓者や選手家族の方向けの専用エリアが設けられていて、それ以外の人は脇や後ろの席に座る事になります。
このような来賓席を設けるのは半数近くの企業で見られました。
そして両チームのエール交換が始まりました。
このエール交換でのJR四国団長の口上がめっちゃ癖が強い抑揚で、これも結構印象に残ります。
.ブラスバンドはいないが
JR四国の応援席なのですが,お立ち台の正面の席も全て来賓者割り当てとなっているため、ブラスバンドの席がありません。ブラバンいなくてどうするんだろ、コロナ禍の高校野球にたいに録音音声かな? と思ったら、やっぱりそうでしたが、想像していたのと全然違いました。
それは、DJをやってるんです。
お立ち台の横にあるPA機器にDJ用にカスタマイズしたタブレットを置いて、それで次々を曲をループしていきます。
そして、選手の動きなどに合わせて、盛り上げたり、時には四国人物ゆかり情報を披露したりと、観客を飽きさせないマイクパフォーマンスでした。駅員さんですから、持ったマイクはもう放しまません。次々とトークが炸裂して名調子が続きます。
そしてJR四国の応援名物になっている、毎回攻撃開始時の安全確認
「右よーし、左よーし、前よーし、勝利に向かって出発進行!」
さらに、DJ駅員さんと共にコールをしている女性の司会がとっても明瞭で、すごく上手です。もしかしたらどこかのプロの司会業の方?かと思うほど。(写真真ん中下の人) 女性コーラーにありがちな、キンキン声ではなくて、伸びのあってマイク特性に即座に対応できるというか、やっぱりプロ?
そして得点が入ると、互いの特徴がはっきりと出ました。
JR東海・・・鉄道唱歌
JR四国・・・瀬戸の花嫁
もうJR四国さん、泣けます。
ブラスバンドがいないのは、野球部員32人(うち車掌が18人)がごっそり抜けた上に、ブラバンまで応援で抜けるとなると、かなり人員を回すため列車の運行にキツかったのかも知れません。一応JR四国にもブラスバンドは20人程度いるようで、直近だと社会人野球日本選手権が終わった直後の11/18に宮城県で開催されたJR7社による合同演奏会がある(2022年は地元高松で開催)のと、12月初旬には伊予西条で鉄道フェスタ(伊予西条市のサイト参照)に出演とあるので、居ることはいるのですが、野球部と同時に出すほどの余裕がないということでしょうか。そのため、録音音源でDJをやってると思われます。
試合はJR東海が1点先制するも、すぐさまJR四国が2点取って逆転に成功し、更に2点追加して4-1と突き放し、終盤にJR東海が1点差まで攻め寄ったのですが、1点差で逃げ切り、JR四国の勝利となりました。
2回戦では優勝経験もある近畿の強豪、パナソニックを3-0で完封し、ベストエイトに進出。準々決勝に駒を進めました。
準々決勝はこちらも優勝経験のある近畿の強豪、日本生命です。
地元大阪の日本生命が相手なので、客席はかなり差を付けられるだろなと思ったら、なんと我々JR四国側の方が乗客、いや観客が入っているではありませんか。これにはびっくりです。これで立て続けに強豪を倒してジャイアントキラーとなりたいところでしたが、頼みのエースが撃ち込まれて8-1と大差をつけられて敗退しました。相手ピッチャーは巨人のドラフト内定投手なので、そうそう打ち勝つこともできません。
こちらは準々決勝でのドラム脇の様子。
共に戦ったJR東海から託されたオレンジ色のタオルがJR四国の水色のタオルと並んでいます。
そして下の座席にはJR各社から寄せられた色とりどりのタオルが並びます。JR各社で最後まで残った四国に勝ち進んでもらいたいとの想いでしょうか。これを見るとなんだか胸熱になります。
ということで、楽しいJR四国の応援もこれにて終了となりました。
初戦ではJR四国のかわいい絵入りマフラータオルとバルーンが配られましたが、準々決勝では既に数を出尽くしたのか、無地の汎用青色バルーンのみの配布でした。多分こんなに勝ち上がると想定してなかったのか、予算的に厳しかったのかも知れません。
JR四国の応援がとても楽しかったので、次回また出場の機会があったら見に行きたいと思います。
.その他の企業から
東京ドームと違って大阪ドームは1塁側と3塁側を自由に行き来できるので、機動力を発揮すれば両方の応援席を楽しむことも可能です。私の場合はじっくり撮りたいので、どちらか決めたチーム側に居座ることにしました。(但しJR対決の時は途中で2回ほど、JR東海の応援席側にも出向いております)
その中で、楽しい応援をしていたのが日本通運でした。
初日にヤマハー日本通運の試合ではヤマハ側にいたのですが、反対側の日本通運がなんか楽しそうな応援をしてたので、機会があったら見ようと思ってたら、ちょうど宿直明けの日の夜に試合があったので、うまい具合に観戦できました。
日本通運はとにかく応援を休みません。相手側の攻撃時でも手拍子あり、イニング間のインターバルでも7回の相手側の応援歌斉唱の時以外は何らかのミニショーを展開していて、見ているこちら側も休む間がなくて、トイレ・食料購買休憩なしの3時間ぶっ通しで着席していました。
3時間休みなしで応援しているので、チアの子らもトイレ休憩とか大丈夫なのかと心配したのですが、そこは人数が結構いて代わる代わる次々入れ替わっていたので、そりゃそうだわなと納得。それだけ多くの人員を試合応援に回せるのは、さすがに日本最大級の物流会社の力というところでしょうね。
初日に見たヤマハは、有料で演奏会を開くほどのプロ集団の演奏なので、もう音の出だし聞いた瞬間に圧倒的なレベルの違いが分かりましたが、応援そのものは単調気味でした。演奏曲もかなり著作権に配慮していて、音楽の教科書に載っているような曲が多かったです。
ということで、色々と企業を比較しながらの、延べ5日間の観戦が終わりました。試合そのものはほとんど覚えてませんけどw
また来年の大阪ドームが楽しみになりました。