北海道東日本パスを4日間利用して北海道から帰って来ましたが、外せない業務を終えて、残り2日間の有効期間がまだあるので、また東日本管内へ行くことにします。関東地方は天気の悪い日が続くので、行き先はやっぱり信越地方、それも今なら夏の海を満喫できる羽越本線界隈がベストかも。
ということで、残り2日分と旅程3日目となる8/4は青春18きっぷを使って見納めが近くなった新潟地区の国鉄車両の撮影に行くことにします。
久々にガッツリ乗る特急しなの
東日本管内の入口駅は熱海か塩尻になるのですが、値段的にも方向的にも塩尻が入口となります。名古屋-塩尻間は普通乗車券なら3,020円、この程度の区間で青春18きっぷを1回分使うような事はしませんが、さらに今日は時間が無いので一気に特急で駆け抜けます。普段は100km以内の区間乗車しかしないのですが、百数十kmも乗るのは久々です。
名古屋12時発の特急〔しなの11号〕 普段は1時間早い11時発のに乗って、中津川12時発の下り普通に乗るのですが、今日は先を急ぎます。
平日なので余裕で自由席に座れました。
塩尻からは北東パスの有効区間に入り、211系で長野まで行きますが、こちらは結構混んでいました。
長野駅に着くとなぜか183系が止まっていて、まさか〔妙高〕復活か?・・・んなこたーない。
長野からは飯山線の気動車で長岡方面へ抜けます。
2両編成でしたが、途中から1両落として単行になるので、乗車位置には注意です。
立ち客も多い車内でしたが、豊野までで立ち客はなくなり、飯山で大半が降りました。千曲川の流れを見ながら下って行きます。
その後夜のとばりがおりて、越後川口・長岡で乗り継ぎ、21時半ごろに新潟に到着、新潟駅近辺で滞泊します。
美しい日本海の景色と国鉄気動車に乗り&撮り
2日目(8/3)は、早朝に新潟を出発し、村上~小波渡間の日本海沿いで列車を撮影する予定。5時前の村上行き快速に乗って村上で乗り継ぐには辛いので、5時台の長岡行きに乗って新津始発の酒田行きに乗りますが、この列車は唯一の110系気動車です。
1時間半ほどで村上の次の駅である間島駅に到着、早速海沿い区間の撮影に挑みます。
駅を出て少し歩くともう国道からこのような美しい日本海が広がります、しかし今回は線路と反対側、つまり山側に行くため、駅の方へ折り返します。
駅から徒歩15分ほどで予定地に到着。ここでは海をバックに少し見下ろす場所があり、既に1人超長玉で2本三脚を立ててスタンバってた人がいて、まだ気動車が来るまで1時間近くあるのにと思ってたら接近が鳴り出したので、何かとリュックからカメラを取り出して見ると
8:31 やって来たのは四季島、あぁこれを待ってたのかと納得。
四季島が通過すると、先ほどの人はそそくさと帰って行きました。地元ナンバーの車だったので、気動車なんぞ狙わないでしょう。
9:31 待つこと1時間、ようやく上りの気動車がやって来ました。
この列車は4両編成なので、撮り応えがあります。
ついでに下りの〔いなほ〕も撮って終了。
村上で折り返してくる先ほどの4連気動車に乗るべく、駅へ戻ります。
折り返し下りの酒田行きがやって来ました。
朝10時台に4両編成は長過ぎるので、非常に空いていますから、席も自由に選べます。ロングシート車が来た時は別ですが。
美しい日本海の景色を見ながら、国鉄車両の旅を楽しみます。
もう何度となくこの区間の列車には乗っているのですが、何度乗っても飽きません。
下り列車を山形県との県境に近い勝木駅で下車しました。ここと府屋駅との間にかつては撮影名所があったのですが、新しいトンネルができて線路が切り替わってからは大した場所ではなくなりました。
ちょうどお昼の普通列車が3~4時間無い時で、結局勝木では気動車を撮れずに終わりました。
勝木からはまた海岸沿いに走るシーンを撮るべく村上方面へ戻ります。
こちらは下りの酒田行き普通列車。
下り列車が出て暫くすると上り列車がやって来ます。
元小牛田所属のキハ48の2両編成は、クロス座席は全て埋まっていて、ロングシートでロケハンです。
午後の撮影は今川~越後寒川間で行うこととし、今川駅で降ります。
カーブしたホームに屋根のない駅、すぐ脇にお寺と、なかなか良い雰囲気を持っている駅です。
駅の入口にある表示板も木製で、こちらも味わい深い趣があります。
ここから途中3ヶ所程度で撮るべく、越後寒川駅方向へ歩きます。
国道を約20分程歩いた辺りで、ちょうど砂浜があり、国道を挟んでですが、海沿いを走るシーンが撮れそうです。
15:27 やって来ました上り特急いなほ号。
足回りは隠れますが、海水浴客も手前にいることや、本命の国鉄気動車ではないので、この程度の構図で収めました。
さらに北へ10分程歩くと蓬莱山が見える場所に来たので、昼前後なら線路南側の山から俯瞰するアングルがあるのですが、夏場の午後遅いと線路の北側から陽が当たるので、この場所から撮ることにしました。今立っている位置からは車体の上半分しか写らないですが。
17:33 そして更に20分ほど歩いて、有名な国道橋からのサイドアングルで撮影に挑みます。
漁港は波もなく静かだったので、もしかすると鏡面もあるかなと期待したのですが、角度的に車体が映り込むことはできませんでした。
撮影後は越後寒川駅まで歩き、朝新津から乗ってきたキハ110に乗ることになります。地震雲?
日本海に沈む夕陽、明日も天気は良さそうです。
気動車に揺られて新津まで乗って行きたいところですが、先を急ぐので新発田で越後線直通の普通電車に乗り換えます。
白新線から越後線に直通する電車で降りたのは、今夜の滞泊地である寺尾駅です。
明日は5時半起きでまた炎天下の中を歩く行が待っています。
初めての越後線での撮影
越後線自体に乗るのが本当に20年ぶりぐらいで、前回は乗っただけでしたが、今回は国鉄115系の撮影のためにやって来ました。
ターゲットになるのは朝の白新線直通の6両編成の2運用で、1本は内野より先の田園地帯にも入るので、ぜひそこで1ショットと、もう1本は内野で折返しなので、信濃川の鉄橋を渡るシーンを撮ることにします。
滞泊していた寺尾から今日はスタートです。
朝6時過ぎの電車ですが、結構乗っていました。
越後赤塚で下車します。
越後赤塚駅は無人駅で、suica用のIC簡易記録機と自動券売機が置かれているだけでした。時間が無いので先を急ぎます。
6:44 上りの124Mがやって来ました。新潟色の編成が前です。
6:58 更に新潟寄りに数分歩いて、越後曽根で折り返してきた1925Mを撮影。
これで田園地帯を行くシーンの撮影は終了です。
撮影を終えて駅に戻ってきたら、何やら、チチチチッというさえずりが聞こえます。
画面の右上のあたり、見えるかな?
注視して見てみると、あらら燕たちのヒナが。
人の気配を感じて鳴くのを止めましたが、親鳥が餌を運んで来た時だけは鳴いていました。
越後赤塚から新潟方向に戻って、青山という駅で下車します。
この青山と隣の関屋の間に信濃川放水路の鉄橋があり、先に青山側から撮りますが、まだ1時間以上あるので、南側にあるイオン1階のコメダ珈琲店でモーニングブレイク。
8:55 まず1本目の内野行き1928Mを撮ります。
前後とも青い新潟色の編成でした。このあと返しを射ちます。
9:40 鉄橋の新潟側に回り込んで、返しの長岡行き1529Mを射ちます。
こちらはバリ順でいい感じ。これにて全撮影が終わりました。
帰りは元来た道を帰っていきます。
新潟を出ると見えてくる沼垂の車庫ですが、115系の姿は見えませんでした。車庫内にいる車両もJRのばかりになり、隔世の感があります。
長岡で上越線に乗り換え、越後川口からは飯山線を逆方向へ帰ります。
今回は復活した飯山色をまとうキハ110型の単行。なかなか絵になります。
戸狩野沢温泉で30分待ちで長野行きに乗り継ぎます。
キハ111+112の2連。
長野からは211系で塩尻まで、塩尻→上松のみ特急でワープし、そこからはまた普通電車の乗り継ぎで帰りました。
新津区のキハ40系の置き換えが発表されて、両数的にも一気に全車両置き換え出来そうな数なので、この夏が最後になるかも知れません。
去年ひと足先に485系が消滅し、追って115系そしてキハ40系と国鉄車両が姿を消しつつあります。
味気ないステンレス車体のJRの車両で占められれば、もう新潟県に行く事もなくなるかも知れません。