六甲1号の出撃にっき

撮影ロケの出撃模様のほか、日々の雑感なんかも綴ったものです。

冬の北海道は楽し恐し

2022-03-08 |  出撃 at 北海道地方
 高校野球の記事が間に1つ入りましたが、2月の北海道旅行の多分?締めとなる記事になると思います。

 .2年ぶりの車の運転
 20年前に自家用車を手放して以来、もう車は必要な時だけ借りて使うものとしてレンタカー利用に変えており、駅から徒歩5分圏内(今は駅直結)に住んでいるので、余程でない限り自動車を使う事がなくなりました。
 そのため、旅行時に使う程度ですが、遠距離で地元から遠征する事自体も減ってきたため、前回クルマを運転したのは、2020年2月の新潟・福島へ磐越西線と只見線のキハ40系気動車を撮りに行って以来の実に2年ぶりとなりました。
 2年もクルマを運転してないと感覚的にどうかな、しかも冬の北海道ですから、雪道はどうかというところでしたが、冬の北海道の雪道も5年ぶりですが、3度ほど運転したことがあるので、何とか行けるかなという感じでした。

 旭川・紋別自動車道にて
 圧雪アイスバーンの道であれば、80km/hぐらいは余裕で走れます。一般道でも真っ直ぐな道ならそれ位で(いけませんよw)みんな走っています。冬場は道路脇にネズミ捕りがいないので、逆に安心です。でも調子こいて飛ばしているとえらい目に遭うので自重はしましょう。宗谷本線のラッセル追っかけ野郎とかは国道40号線の一般道を100km/h位で飛ばしている奴とかいますからね。北海道の粉雪だと雪煙が上がってたちまち前が見えなくなるので、車間距離を十分開けて追従はしますが、ほどほどにしておきましょう。
 でもこのフワフワの雪の上を走るのがとっても楽しいです。

 .雪で列車が動かず、久々に美瑛観光に

 暴風雪警報こそ出ていましたが、上川地方はそんなに雪は降っていらず、小中学生なども普通に学校に登校していました。
 当麻駅にやってきました。

 終日運休なのでお客は誰一人いませんが、暖房は掛かっていて、暖かな駅舎内でした。

 ラッセル車も運休しているので、駅構内の線路もだいぶ積もっています。と言っても実質20cmぐらいでしょうか?

 キハ40や特急オホーツクなどの撮影を予定していた当麻町内の踏切にて
 太陽がうっすらと出ているのが見えますが、これで何で終日運休なんだ?と不思議です。
 当麻町から旭川市内に入って、前記事にも書いていた旭川駅に寄ります。

 列車は終日運休なのですが、駅弁屋は開いていて、お蕎麦をいただきます。
 山菜そば500円なり。おいしいね。

 汽車は止まっていますが、バスは普通に動いているので、通学の高校生も学校に行っているようですが、時間的にお昼だったので、早めに帰宅させたのかも知れません。

 旭川から南に下って、美瑛の丘を巡ります。

 ケンとメリーの木
 緑豊かな夏場に見るのと白一色の冬に見るのとでは趣が全然違いますね。
 誰もいませんでした。

 続いてマイルドセブンの丘
 ここにはワンボックスの車が止まっていて、複数の人が何やらしていたので、何かの撮影なのかも知れない人たちがいました。

 最後はセブンスターの木の隣にある木立を撮ってラストとします。
 すでにかなりの暴風が吹き始めていて、車のドアを開けると持っていかれそうな強さになっていました。

 .恐いホワイトアウト
 美瑛プチ観光を終えて千歳に戻るのですが、基本は全て下道で走ります。高速道路が50km/h規制が掛かっているのであまり時間的に得にはならないとみたからです。
 途中の岩見沢までは時より吹雪いたりするものの、ほぼ順調よく見立ての時間で着きました。
 しかし、この先に恐ろしい体験が待っていました。
 いわゆる『ホワイトアウト』という現象です。

 こちらは雪が降っていない状態で、強風により雪が舞いあげられて道路が見えなくなる現象です。
 上空は見えるのでまだ何とか走れる状況です。

 岩見沢を出てますます前が見えにくくなってきました。
 そして当初のルート通りに国道から道道経由で長沼方面に入って数分。
 もの凄い吹雪に見舞われて前5mさえ見えなくなりました。前を走る車のハザードランプも満足に見えません。そして遂に車の列が止まってしまいました。もう前に進むのが危ない感じで追突や逸脱が必至の状況、これはかなりヤバイ!
 この先は多分平原が続くので、この先も同様な状況に見舞われると判断しており返すことにしました。
 身の危険すら感じるほどですので、写真どころじゃありませんでした。

 当初のルートだと1時間少しで着きますが、大回りをしたので2時間ほど掛かりましたが、レンタカーの返却時間には1時間近くの余裕をもって千歳に帰って来れました。地形をある程度知っていないと、あのまま進んでいたら身動き出来なくなっていたかも知れません。
 ホワイトアウトは以前にも江別市内で数分間程度でしたが全く前が見えなくなる現象を経験したことがありましたが、その時と違って今回は止まっている車が揺れる程の暴風でいつ止むのか分からない状況だったので危険と判断して、Uターンして山の近くに沿って走る国道234号線伝いに苫小牧方面へ南進して千歳を一旦過ぎてから回り込むルートを取りました。

 このように恐ろしいホワイトアウトの現象に見舞われたら、地元北海道の人でも身動きが取れなくなるので、ルート取りには十分注意をして車の旅をしましょう。
 ということで、楽しい(恐い)冬の北海道ドライブ旅?で一連の記事を締めくくりたいと思います。
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石北ラッセル 最後?の撮影

2022-03-01 |  出撃 at 北海道地方
 .上川盆地での撮影
 2/19は朝から石北本線の北見盆地でたまねぎ列車や183系の特急〔オホーツク〕〔大雪〕を2本撮影して、昼からは上川盆地で同じく特急〔大雪〕とラッセル車の撮影をすべく車を西へ走らせました。前記事で生田原の山の中で下り〔オホーツク1号〕261系ラベンダー編成を撮影後に遠軽から高速を走って1時間半で上川に到着。

 13:26 下り特急〔大雪1号〕が通過、こちら側は木が邪魔になってますが、後ろ追い側はクリアでした。
 183系の特急撮影後は車を更に西に走らせます。次の狙いはDE15のラッセル車で、どこで撮るかロケハンで迷います。

 16:08 結局、中愛別の道路陸橋からの俯瞰撮影にしました。
 この場所は晴れると逆光になるのですが、まだ撮った事がない場所だったので、こちらで撮影。雪が少ないので全然搔いてませんが。

 16:48 昼間に特急大雪を撮った場所に再びやってきて、ラッセル車の2発目を撮影。
 以前は上川で長時間停車していたのですが、そこまで長くは停まらずに発車するようですが、詳しい時間が分からないので、とりあえず以前撮影した踏切へ移動して待機します。

 17:12 上川を発車したラッセル車がやってきました。
 2月下旬とあって、まだ空が明るい中やってきたので、まずまずの画でしょうか。

 .たまねぎ列車再び
 明けて2/20ですが、稚内方面が吹雪いているということで、宗谷本線の撮影はやめて、今日も石北本線の撮影にすることにしました。
 昨日と同じく旭川のネットカフェに今回は休憩ではなく、横になれる部屋で泊まって午前3時半に出発、遠軽近辺から撮影するので、昨夜と同様に旭川紋別自動車道を走って遠軽に5時半に到着、道の駅で夜明けを待ちます。

 7:10 安国-生田原間でキハ40の普通列車(送り込み回送)を撮ります。
 今日はほぼ雪予報が出ているのでさすがに暗いですね。

 8:00 予想時刻より少し遅れてたまねぎ列車がやってきました。
 けっこう大粒?の雪が降りしきってる中ですが、さすがに北海道の雪質のおかげでレンズは濡れずに撮影できています。
 撮影後は急いで機材をしまって車を走らせます。

 8:44 昨日撮影した場所とほぼ同じ場所でたまねぎ列車の2発目を捕獲
 快晴バリ順だった昨日とは全く違う画になっていますね。

 9:11 東に3kmほど移動して、上りの特急〔大雪2号〕を撮影します。
 気温は-10℃だったのですが、風が3mほどあって、寒い寒い。-22℃よりも体感気温が寒い感じがします。
 撮影後はまた昨日と同じく、上川盆地に車を走らせます。

 .列車が動かなくなった
 上川を過ぎて当麻町に入り、直線区間で先ほどの183系が旭川から折返しでやって来る下りの特急〔大雪1号〕を待ちます。
 しかし待てども待てどもやってきません。JR北海道の運行情報を見てみると、下り特急〔大雪1号〕旭川駅で停車中 と出ていて、既に30分以上が経っていました。
 そして嫌な情報が「上川ー遠軽間で線路支障により運転見合わせ」線路破断で復旧に数時間かかる見込みとのこと。
 旭川・網走両駅で発車待ち中の上下の特急〔大雪1・4号〕は運休となっていまいました。数時間掛かるという事は、今日の明るい時間帯は183系は撮れないのが確定。ラッセルはどうかな?
 当麻でじっと待ってても列車が動く気配がないので、宗谷本線側に回ることにしました。

 14:17 最初に来たのが下り普通327D H-100型でした。
 動いているH-100型を生で見たのは初めてでした。

 14:51 上りの快速列車(これもH-100型)が通った後、北永山で交換した下りのラッセルがやって来ました。
 女性の撮り鉄さん含めて4名ほどで撮影。爺さんと兄ちゃんはすぐに車を走らせて(多分)追っかけに向かったと思われます。
 私は石北本線の方に向かいます。

 結局ラッセル車は運休、特急と特別快速も運休となり、全く列車が動いていなかったのですが、夕方近くになって信号機の色が変わったので、何かくるそと撮影準備。
 15:40に上りの当麻始発の4544Dが、16:53に下りの4529D上川行きが通って行きました。
 これが今回の当初旅程上で最後に見た「動いている列車」となりました。
 そして2/20・2/21ともに石北本線のラッセル車が運休となったため、これで複線用DE15による石北ラッセルは昨日が見納めになったことになります。来期はキヤ291による稼働になりそうなので、もう撮れないかな・・・
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氷点下22度での撮影 石北本線

2022-02-28 |  出撃 at 北海道地方
 .予定を組み替えて石北方面へ
 撮影2日目となる2/19(土)は、当初の予定では釧路近辺でSL湿原号や特急おおぞらを撮影する予定でしたが、2/21(月)におおぞらと北斗を兼ねた撮影で室蘭本線・石勝線周辺で撮ることにして、予定を宗谷本線のラッセルなどの撮影にすべく、新得町での撮影を終えた後に富良野経由で旭川に到着しました。
 しかし20日以降の天気予報がどうも悪そうで、晴れる日が明日2/19しか無さそうなため、2/20に予定をしていた石北本線方面を先に撮影することにして、さらに旅程を組み替えることにしました。こういう事があるので、予め宿を取る旅程が組めないんですね。

 旭川から稚内方面なら何度かラッセル撮影で走っているのですが、北見方面へは冬場は走ったことがないため、時間的な見通しができないので早々に出発することにし、旭川では結局ネットカフェでシャワーを浴びて3時間程休憩をしただけにして、午前0時半に出発しました。
 真冬の夜間に大雪の峠超えをするのはさすがに運転もしんどいと思うので、20kmほど遠回りになりますが、旭川紋別道路を走る事にしました。無料の高速道路なので、クネクネと39号線を走るよりは楽かと思ったからです。図の青いルートが国道39号線、灰色のルートが旭川紋別道路経由です。
 上川から先は「凍結50km規制」が出ていましたが、遠軽まで2時間、留辺蘂まで3時間程で到着。西留辺蘂にあるローソン隣の広い空き地?で2時間ほど休憩して夜明けを待ちます。

 .遂に氷点下22度の世界へ

 遠軽から留辺蘂へ向けて走っている時に、道路脇にある温度表示が-21℃と表示されており、車に付いている温度計を見たところ、やはり-21℃を示していたので、かなり車の温度計は正確なんだなと思って信頼しておりましたが、朝6時を回って更に1度下がって-22℃の表示になりました。放射冷却でもっと下がるのかも。

 西留辺蘂の西側にあるカーブの踏切に到着。
 太陽が出てきましたが、気温は-22℃のままです、実は2017年の出撃の時に、旭川から稚内に向かっている途中に士別市内でやはり温度計が-22℃を示した事があったので、どんなものかと車から出ようとしたのですが、3秒で撃沈。恐ろしく寒くて体半分出しただけですぐに車のドアを閉めました。その時の寒さの記憶があるので、どれだけ寒いのか分かっているのですが、今回は撮影のため車の外で最低5分は居ることになります。写真を撮るだけなら踏切が鳴ってからカメラを持って車の外に出ればいいのですが、ビデオパン撮影をするため、三脚を立てて「水平出し」の作業が必要ですし、踏切が鳴り始める音も入れるとなると、列車の通過の結構前からカメラを回す必要があるので、それの画角調整作業のためには余裕を持って10分前にはスタンバイしたところ。
 意を決して車の外に出ました。・・・・・・あれれ、そんなに寒くない。
 外へ出ると全くの無風状態、確かにキンキンと冷える感じはしますが、以前感じた恐ろしい寒さはなぜかありません。
 三脚を立てて、パン撮影の準備をして、寒かったら一旦車に戻ろうと思ったのですが、結局そのまま外で待機できました。風が吹いていないという事がどれだけ有難い事か実感しました。


 7:08 183系による特急〔オホーツク2号〕がやってきました。
 正面から撮ると完全逆光になりますが、後追い側で撮れば顔だけですが順光になります。

 7:17 続いて遠軽発網走行きの普通 4653Dがやってきます。
 単行かと思いきや、豪華3両編成でした。ちょうど北見地域の通勤・通学輸送を担っているからでしょうか。
 2本撮影して次の場所に移動します。結局-22℃の外に30分も居ました。

 .憧れのたまねぎ列車 直線撮り
 たまねぎ列車については牽引機がDD51の時代に2度ほど来たことがありますが、いずれも常紋峠での撮影に終始し、北見盆地での平らな所での撮影の機会はありませんでした。機関車は変わっても、一度ストレートの区間で順光撮影してみたかったので、今日の2ヶ所目は留辺蘂ー相内で撮ることにしました。

 8:30 まずは西留辺蘂発の下り4657Dがやってきます。送り込みとなる西留辺蘂行も逆光ながら撮りました。
 なお西留辺蘂駅は単線ホームのため、この駅で折り返しをするのではなく、次の金華信号所まで行って折り返すので、先ほどのカーブの場所でも撮ることはできます。

 8:45 いよいよやってきました8071レ
 雪煙を上げてたまねぎ列車(回送)がやってきました。快晴・バリ順で最高です。
 雪煙のため後方の機関車は残念ながら見えませんが、もう通った瞬間に感動物です。しかし鉄道写真を撮りに来たのではないので、ここで興奮するのではなく、落ち着いてカメラをパンして列車が通り過ぎるまで録画を続けます。
 完全に列車が通り過ぎて踏切が鳴り止んで、録画ボタンを止めるまでが勝負なのです。録画ボタンを止めてようやく「ハァ~、やったぜ!」

 9:12 最後は今日2本目となる、183系の特急〔大雪2号です〕
 こちらも西へ向いて進むため、正面は影になりますが、側面が日を浴びて美しく光ります。
 気温も-15℃まで上がってきて、寒さもいか程か和んだ感じは・・・しませんでした。
 これで北見地区での撮影は終わりにして、来た道を逆方向に帰ることにします。

 10:52 途中の生田原の山の中で下り特急〔オホーツク1号〕を撮影、261系ラベンダー編成でした。
 気温も-5℃まで上がってきて、結構温かく感じるところがもう感覚マヒでしょうか。

 ということで、自身2度目の-22℃を体験して、しかも外で30分もじっと列車の通過を待つとか、通常では考えられない経験をしました。基本的に寒いのは苦手なので冬の季節は大嫌いなのですが、甘い物だけは別腹、いや冬の北海道だけは別です。
 この日の午後の模様は次の記事で。
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町じゅうで応援 上川

2022-02-26 |  出撃 at 北海道地方

 石北本線の撮影で上川町に入ってきたところ、何か家々の前に旗?幟?が立っているのが見えました。
 何かな?選挙でもあるのかな?
と思ってその幟に寄ってみたところ納得。

 北京茶番ピック、いやオリンピックに出場している高梨沙羅選手を応援する幟です。
 家や商店の前にこのように立てて、町ぐるみで応援しています。
 上川町と言えば、昔はジャンプの原田選手でも有名になりましたが、あの頃もこのように応援してたのでしょうか。
 既に五輪は閉幕してますが、名残惜しなのか23日になってもまだ掲げてあったので、パラ大会終了まで掲げるかも? 見れるのも今のうちですね。

 町の玄関であるJR上川駅にもこのように幟が立っています。
 もう1本の青色の幟は同じくスキージャンプ出場の勢藤優花選手のもので、高梨選手とは中学まで同級生ですから、同じ上川町の出身で、数は少ないものの、青色の幟も町の所々に立っていました。数の差は成績との関係なのかな?

 幟には何パターンかあり、一番多いのは下にローマ字でSARAと書かれたものと、次いで勢藤選手と同じく「上川から世界の頂点へ」と書かれたタイプの他に、消防団の名前が入った物などもありました。さすがに顔写真入りのやつはないかw
 今さら気付いたのですが、はしご「髙」なのか φ(..)メモメモ。どうでもいい情報でした。まぁこうやって町じゅうで応援してくれるのはとっても有難いことですね、町民にとっても誇りだし。都会だったらこんな事はありませんから。

 次の五輪では彼女たちも29歳になり、若い選手が次々と出てきているこの世界だと、次の出場があるか分かりませんが、葛西選手のようにレジェンドを目指してほしいですね。そうしたら世界中から尊敬されて、今回のように狙い撃ちで填められることもなくなるかな?
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283系おおぞら 最後の撮影

2022-02-25 |  出撃 at 北海道地方
 今春のダイヤ改正で完全に消えるのがキハ283系、それと十勝地方を走るキハ40形気動車の2種類。キハ40形は上川地区でも大幅に本数を減らすので、この2地区での記録をしておきたい所ですが、最優先は特急おおぞらに入っている283系でしょう。
 283系おおぞらは1日3往復6本入っているうち、日中撮れるのは実質2往復4本となります。これは2月後半で日が長くなったので、何とか4本目も十勝管内で撮れそうですが、12月や1月だったら下りの7号は石勝線の西部あたりでないと難しかったでしょうね。それだけ日が長くなったのは有難いことです。
←時刻表のうち、右側にオレンジ色の線を引いたものが283系での運用になります。

 時刻表と睨めっこして、最初は釧路の手前で、上りの4号・そして下り1号を撮り、少し時間が開くので、この間に移動して帯広近辺で上りの6号を撮って、更に西に移動して、最後に十勝清水近辺で下り7号を撮って終わりにするというパターンとしました。

 翌日2/19(土)は予備日として、釧路近辺でSL湿原号なども入れて回ろうかと思っていましたが、来週初めの天気が雪マークなので、先に石北や宗谷のラッセルも撮っておいて、旅程最終日の2/21(火)に室蘭本線のキハ281系北斗と兼ねて石勝線あたりで撮ろうということにして、2/19~2/20は旭川起点で撮るため、今日は撮影終了したら、そのまま国道38号を西へ走って富良野から旭川へ抜ける予定です。



 ちなみに昨夜から本日の走行ルート、昨晩20時頃に千歳を出て、途中新夕張で23時まで停車(ETCの深夜割引適用待ちの時間調整とラジオで女子フィギュアスケートの実況を聞くため)、そこからは十勝清水まで高速を使った以外は下道をずっと走って朝2時過ぎ浦幌に到着。ここで4時間ほど休憩して夜が明けたら再び東へ走り白糠町が今回の東端。10時半まで撮影した後は西へ西へと移動して16時台に新得、18時台に富良野、19時半ごろに旭川に到着。

 .海沿いを行くシーンを撮る
 十勝平野や石勝線の山の中を走るイメージが強い特急おおぞらですが、唯一釧路管内で海沿いを行くシーンが見られるので、是非とも撮っておきたいところであるが、海が南側にあるので、なかなか順光で撮れる場所はないのが実情です。

 最初に来たのが「音別の丘」
 ここは墓地がある丘で、尺別のようにきれいに広がっていないのですが、東側から鉄橋を渡ってくるシーンが撮れるのと、尺別だと朝は逆光になるので、こちらの音別の丘に来てと、ロケハンをしているうちに上りの2号がやってきてしまったので、慌ててコンデジで撮影。
 音別の丘から南を向いて撮っているので、側面は影です。
 今回の北海道遠征でも鉄道写真は撮らないため一眼レフは持って来ておらず、基本的には4Kビデオカメラと特撮機材での撮影か、あとはスマホでのスナップ写真になります。コンデジも予備機扱い。横長の画面は全て動画からの切り出し画像です。

 8:50 遠くの踏切が鳴って、上りの4号がやって来ました。
 音別の鉄橋を渡って、カーブをして丘を避けるように周りを回っていきます。写真であれば奥の鉄橋を渡った辺りで撮れば順光で撮れたかもというような場所なので、私以外に誰も撮影者はおらず、静かに撮影が終わりました。

 続いてやってきたのが、海沿いの音別ー古瀬間。
 昔ここで夜行の183系特急まりも号を撮って以来、14年ぶりの訪問となりました。
 最初に9:56に下り貨物列車が通って、特急は10:32に通過、既に太陽が西に動いているので、正面が完全な順光にはなりませんが、カーブした先頭形状のおかげで1/3ほど順光で撮れました。
 せっかくの数少ない海沿いの撮影場所なのに、他に2人やってきた撮影者は、こんな場所でなんと正面ドカン写真撮ってましたw 何のための海沿いの撮影地かと首をかしげます。

 .十勝平野を行く

 十勝平野を行く列車を撮るのは意外と場所がなく、大きな川の堤防などから撮ろうとしても、川の堤防自体が雪に埋まっていたり、樹木に遮られて堤防から線路が見えなかったりしますが、この場所は何とか堤防にも入れて、築堤を上ってくる列車を撮ることが出来ます。反対側はトラスの十勝川鉄橋なので、写真には撮れませんがビデオとしては撮れます。

 12:44の特急に続いて、幕別駅で交換した下り普通列車が12:51に通過、キハ40タラコ色の単行でした。
 次の283系おおぞら7号の通過は16時台になるので、この時間を使って帯広の西側に移動します。

 次にやって来たのが御影ー芽室間のカーブ。
 車両は261系ですが、14時10分頃におおぞら5号が通過するので、ここで撮ってみます。
 この近辺で有名なのが、芽室ー大成間の道路陸橋からの俯瞰撮影で、既に撮影者が1人いましたが、完全ド逆光だったのでスルーして、こちらの場所にやってきました。既にかなりの強風になっていて動画の撮影は厳しい状態で、最初に踏切脇に立ってみたのですが、光線が悪いので、30mほど離れて陽が当たるサイドに立って何とか撮りました。先に来て車の中で待っていた爺さんが私が踏切脇に立ったのを見て「チクショー取られた!」の如く慌てて車の中から出てきて、私がのいた後にすかさず同じ踏切警報器の場所に立って写真を撮っていましたが、多分正面真っ黒の糞写真だったでしょうね。
 撮影後ようやく昼食でカレーのお店へ(前記事掲載) 

 .いよいよ見納めの283系おおぞら
 芽室で遅めの昼食を食べて、さて16時台にやって来る本日最後の獲物をどこで撮るか? 車を西に走らせてロケハンします。
 ここで問題になったのが、西側にそびえ立つ日高山脈。これに太陽を遮られて早く陽が暮れてしまします。帯広側に戻ろうかとも思いましたが、列車通過時刻が17時近くになるので、状況が不利になります。
 そのため車を更に西に進めて新得の町に入りました。この辺りに着くと曇ってきたので、光線はあまり関係なくなってきましたが、時刻が遅くなると明るさ自体が落ちるのでこれも問題です。
 狩勝峠の幾つかの撮影地へ通じる道はことごとく除雪なしの冬季閉鎖路となっているので、カンジキ付けて歩くしかないのですが、今回はそこまでの準備はないので、車で入れそうな場所で撮ることにします。と言っても車を降りて数分歩きますが。

 16:33 定刻より数分遅れて下りおおぞら7号がやってきました。
 日暮れの時間帯は1分1分が非常に大事で、列車が遅れるごとに辺りがどんどん暗くなってきます。手前から少し見下ろした感じでの撮影もできたのですが、暗くなってきたので車両主体で撮ることにしました。

 なお2/21(火)に予定していた、281系特急北斗との兼ねた283系おおぞらの補完撮影は大雪による運休で列車自体が走らなくなったため、283系による特急おおぞらを見るのがこれで最後になりました。

    さようなら283系特急おおぞら
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帯広の味 インデアンカレー

2022-02-25 |  出撃 at 北海道地方
 撮影1日目となる2/18(金)は朝から根室本線を西へ移動しながら特急おおぞらの283系運行車両分を撮影。朝は釧路の西側で2本撮った後、昼頃に帯広の東側で3本目を撮り、更に西へ移動して十勝清水か新得辺りで16時台の下り列車を狙う予定ですが、まだお昼を食べていなかったので、14時過ぎに芽室近辺で車を停めてあの店へ。

 帯広出身の政治系YouTuber~KAZUYA氏が何度も「帯広のソウルフード」と語っていた(最近は見てないので今も言っているのかは分かりませんが)インデアンカレーです。帯広市を中心に近隣と釧路にも店舗展開していて、市民の馴染みの味になっています。
 平日の昼下がりなんで空いていると思ったら、大学生らしき団体が1列占拠してて結構賑わっていました。

 カツカレーを注文。おおぉ、ルーが全掛け状態で、白いご飯が見えない、大阪カレーみたい。
 しかもビーフ味のルー。あれっ東日本って豚肉ベースじゃなかったのか?
 味はというと、玉ねぎたっぷりで煮込んでるのか、もっさり感が強く、立ち食いそば屋でカレー食べたら美味かったみたいな、あの手のカレーに、どっしりとしたカツが乗っているという感じでしょうか。
 ちなみに、ルーが3種類(ベーシック、インデアン、野菜)の3種類あるので、それぞれの味を制覇したくなりますね。

 帯広は通過ばかりで、なかなか寄る機会が少ない地域の一つなのですが、次に寄る機会は、あるかな・・・
 ちなみに2019年6月にタウシュベツの撮影で帯広へ寄った際は、夕食時だったので柏林台にあった まいどおおきおに食堂(現在は撤退)を利用しました。 

 なお関西でインデアンカレーというと、100パーあのカレー店の話になりますw
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地獄絵図の千歳空港

2022-02-23 |  出撃 at 北海道地方
 2/21の暴風雪、昨日の大雪から3日目、さすがに今日23日は飛行機は動くでしょうというところですが、私が予約した便は20時台の名古屋行きスカイマーク便なので、出発まで丸1日ありました。
 その間どうするかというと、天気もマシになりそうなので、1日レンタカーを借りて撮影に出ることとしました。既に千歳市内のホテル・旅館は満室で空きがない状態で、昨夜みたいに、地道のバスを乗って札幌まで行っていては、またまた大渋滞の中、片道5時間もかけて空港に来る苦行なんて二度も味わいたくないですからね。まぁさすがに明日はJRも動くだろう(しかし23日も全く動かなかった)と。
 レンタカーであれば撮影に出ることも出来るし、車の中で泊まることもできる。さらに空港とお店の間を送迎もしてくれるので、寒い中タクシーを何時間も待つ必要はないので、まさに3文の得。
 そのレンタカーも予約の空きが少なく、借りられたのは空港近辺ではなく、千歳駅よりも北側にあるお店の最後の2台枠でしたが予約を入れられました。
 レンタカーを使った撮影模様については後日記載します。

 タクシーを待つ人の列、どこが先頭なのか分からない、しかもここが最後尾ではなく、さらに空港の建物の中まで列が続いていました。

 こちらは出発ロビーがある2階ですが、これが何の列かというと、あの大渋滞の5時間コースの空港連絡バスに乗る列で、列が1階では収まりきらず、2階にまで上がってきている状況。これを捌くには一体バスが何台いるんだという話。

 飛行機が動いたら動いたで、これから乗る人・降りてきた人でごった返しております。
 空港内にこれだけの人がいるため、早々に夜間開放のアナウンスが入りましたが、受験生らしき子らの姿も見えて、こんな所で夜明かしして風邪でもひいたら受験どころじゃない、地元の道民であれば、渋滞の中、親が迎えに来るまで待てばいいが、北海道の大学などの受験で内地から来た受験生などは本当可哀想。
 JRもこの区間は最優先でという話だったのですが、23日中の運転再開も難しそう。(なおこの後、JRがようやく24日午前3時に運転再開するとのこと)

 また飲食の提供も蔓延防止措置が延長・さらに時短が1時間強化されていることから、元々店舗を休業している店もあれば、従業員が通勤できないのか、モスバーガーなどでは「今日は臨時休業」と張り紙している店もあった、ここへ一時7,000人もの滞留者が取り残されたらどうなるか、そう、食べられるものは売り切れで手に入らない。

 ようやく私も36時間遅れで北海道を脱出することができました。もっとも、JALなどの便に乗ればもう少し早く出れたでしょうが、さすがにJALの正規運賃44,500円はさすがにキツい。スカイマークの正規運賃23,610円でもしんどいのに。

 ということで、これが北海道最後の晩餐。
 機内で配られるキットカットとやチョコレートと土産物店に置いていた饅頭で乗り切ります。レンタカーを返却する前に、近くで食べておけばよかった。比布町のセイコマでおにぎりとフライドチキンを買ったのが14時台だったのがせめてもの救いか。
 空港内の飲食店は全てクローズ、空弁もなし、2件あるローソンも弁当・おにぎり・パンなど一切残っておらず、空港内で夜を明かす覚悟を決めた人たちがすでに買い込んでいた模様。

 ということで、ドタバタと悲惨な北海道遠征の最後を迎えたのですが、次の記事からは、空港の混乱の話は終わりにして、遠征本体の中から幾つかお話を書く予定です。 
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八方塞がりで詰んだ千歳空港

2022-02-22 |  出撃 at 北海道地方
 2/21は暴風雪で朝から道内のJR全てが止まり、新千歳空港発着の航空便も僅か数便を除いて殆どが欠航となりました。
 大概12月~1月にかけて強烈な寒波が襲来して、しばしば新千歳空港は閉鎖になるのですが、2月ともなると比較的安定していることから、北海道への出撃は欠航リスクを避けて2月の後半に来ていました。今回もそれにならって例年通りの計画だったのですが、思わぬ災難に遭いました。

 翌2/22は朝8時台の中部行きの便に乗って帰路につくため、18時にレンタカー店に返却して空港に戻って来たのですが、ここで大事な事を抜かしていました。
 今夜の宿の予約です。数日前に千歳市内の数件をピックアップしていたのですが、予約するのを忘れてました。撮影の合間はひたすら車を運転しながら、次の撮影場所の事を考えていたりするので、宿の件が抜け落ちていました。

 出発ロビーの案内表示は欠航がズラリ、そんな中奇跡的に広島行きだけが搭乗手続きをしていました。他がほぼダメなのに、17時台に一時的に晴れた時があって、その時に降りられたのかな?
 電車は動いていないので、空港からは地元の路線バスで千歳駅まで出て、そこで市内のホテルに当たったのですが、これが全滅。まぁそうですわな。
 となると泊まる場所は札幌市内などになるのですが、22日も電車が動かないとなると飛行機に乗れないので、電車以外の交通機関の選択肢も要ります。
 そうしているうちに19時25分となっていて、千歳駅から地下鉄福住駅行きのバスが出てしまいました。これに乗れば福住駅で地下鉄に乗り継いで札幌駅まで行けるルートです。
 次のバスは20時50分の最終バスで急行札幌ターミナル行きとして、札幌駅の近くまで行くのでこれに乗ることにして、近くのイオンにある王将で晩飯としました。

 急行バスと言えども車両はただの路線バスで、札幌までの間に相当な数の停留所に止まり、こんな時刻にも係わらず途中のバス停からポロポロ乗ってきます。中には自衛隊員の姿もあり、かなり遠くまで乗って行きました。

 途中の福住で地下鉄に乗り継ぐ人らで一気にバスはガラガラになりましたが、最後の数人は札幌ターミナルまで乗りました。
 札幌市内はホテルも開いているのですが、明日は早朝から勝負になりそうなので、駅近くのネカフェに滞在し、作戦を練ってるうちに眠気も催さず、殆ど寝ずに出陣としました。
 やっぱりJRは動いていないので、昨日のようなバスで空港へ向かうのです。
 札幌ー新千歳空港を結ぶバスは、高速道路を通るのが1日4本だけで、それ以外は昨日乗ったような市街地を小まめに停まってお客を拾います、車両は観光バスタイプです。
 朝一番は札幌駅前発5:15、5:20の2本、これに狙いを定めます。

 20分前の4:55にバス停に来たのですが、すでに30人程が並んでいました。吹雪の中、鞄も帽子も直ぐに雪で真っ白になります。気温は氷点下ですが、昨日までの氷点下での滞在で慣れたのか、さほど寒くはありません。
 バスは5分遅れて発車し、札幌の市街地を順調に走ったのですが、隣の北広島市ひ入るとなんかノロノロ走るようになります。そして遂に殆ど動かなくなりました。数メートル動かしては止まりを繰り返しが続きます。かなりの大渋滞に巻き込まれていました。
 その渋滞の先頭は除雪車でした。除雪は必要ですが、ここまで渋滞が酷いと少し時間帯を考えて欲しいなと考え物です。しかしまた渋滞に嵌まりました、今度は自然渋滞で、そもそも札幌から千歳空港へ向かう道が国道36号しか実質的になく、高速道路も通行止めなので、あらゆる車がこの道に集まって来るからです。

 札幌駅前を出て3時間、恵庭市内の道の駅でトイレ休憩のために止まります。よく皆さん文句も言わずじっと耐えているものだと。このバスに乗るか1万円以上出してタクシーに乗るしかないですから。途中のバス停でドアを開けるも「すみません、満員ですから。」と乗車を断られる姿を見ると、この1番バスに乗れた私たちはある意味勝ち組だと思っていたからでしょう。
 しかしその後次々と欠航の情報が入ってきて私の乗る便も早々と欠航。取り敢えず職場に連絡して、今日の夕方からの勤務は間に合いそうもない事を伝え、代理の勤務者を立てて貰いました。
 14時台のJAL便に空席があり、これに乗れば3時間程遅れて勤務に入れるかも知れないのですが、このJAL便も運航するのか微妙な感じです。

 10:15 札幌駅前を出てから5時間掛かってようやく新千歳空港に着きました。通常なら80分程で着くのでとんだ苦行でした。

 当初は昼前後にも滑走路の除雪は出来る見込みと言われてたのが、15時頃に変わり、14時台の名古屋行きJAL便をはじめ午後かなり遅くまでの便が欠航のアナウンスが入りました。

 昼過ぎまで人でごった返していた出発カウンターも、今日の全便欠航の決定を聞いて、3時過ぎにはご覧の通り、ガラガラになりました。夕方前のANAのブースでこんなに人が居ないのも欠航ならではと感心してる場合じゃありません。
 既に明日のエア・ドゥの名古屋行きは満席で乗れないので、他社便にするしかありません。そして明日の運航もどうかという話まで入って来たので、みんな気が気じゃありません。
 道内の他の交通機関が動いていれば、函館から新幹線や飛行機、旭川へ行けば空港があるのですが、JRも高速バスも運休で他の空港へも回れません。たまらずレンタカーを借りて函館へ行こうとした人が、途中の国道で通行止になってて引き返してきたと、もう完全に陸の孤島と化しています。
 ニュースによると、千歳空港開港以来初めて滑走路の積雪が1mを超えたと事で、この雪を徹夜でどかせる予定とのこと。

 さすがに明日23日は動くと思うが、既にエア・ドゥの振替便が満席で、カウンターのお姉さんに聞くも24なら空いてるですが~と、さすがにそれは無理なので払い戻しの手続きをして、23日夜に1本だけあるスカイマーク便を購入しましたが、果たして飛んでくれるのか・・・
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やる気無しのJR北海道

2022-02-21 |  出撃 at 北海道地方
 今回の北海道旅行は、今まででもかなりの危機的な状況に陥りました。以前は夏場の大雨で室蘭本線が不通になって、鉄道を使って本州へ戻れなくなった事がありましたが、不通区間は室蘭本線の一部(と言っても函館方面と札幌を結ぶ列車は全面運休、その時の記事がこちら)でしたが、今回は影響範囲が北海道全域ですから、全道でマヒ状態に、今月の6日にも大雪で列車が1日半止まったばかりなのに、また止まってしまいました。
 冬の北海道は何度も行っているのですが、大雪災害のリスクが高いのが12月と1月で、2月も後半になれば天気も安定してくるので、この時期を選んで予定を組んでいたのに、さっぱりワヤです。
 前記事の最後に書いていた日程も1日目(2/18)だけが予定通りにこなせて、2日目(2/19)に石北本線の撮影として、3日目(2/20)に宗谷本線としたのですが、3日目から大幅に予定が狂いました。

 3日目(2/20)は宗谷方面は朝から暴風雪の予報が出ていたのと、既に宗谷ラッセルは何度か撮っていて、今年はまだ残る可能性があることから、石北ラッセルを優先して、この日も終日石北本線で撮影しようと考えていました。その石北本線も夕方から特急が止まり出すですが、明るいうちに撮れる183系とラッセル車さえ撮れれば十分と思っていたのですが、何と、大雪ではなく、レール破断で上川ー遠軽間が不通となり、旭川・網走の両駅で発車待ち中の特急列車が運転取りやめ、おいおい!
 そして肝心のラッセル車までが運休となってしまいました。
 このため、3日目は区間運転で走っているキハ40の普通1本と、宗谷本線の下りラッセル・上りH-100型だけ撮って終了。明日は全道で特急列車が運休するのと、札幌近辺の普通列車も運休となることから、運休情報の出ていない、旭川近辺で普通列車を撮るべく、旭川市内のホテルで滞泊として様子をみることに。

 4日目(2/21)は朝からテレビの道内ニュースにかじりついて見ていたのですが、不要不急の外出は控えてくださいとか、結構危険だと報道されています。

 列車の運休情報を示す画面、あっ、やっぱり旭川周辺の一部だけ、ここに入っていないので、これなら午前中に撮影して、昼からは千歳へ向かって戻ればいいと思っていたのですが、このNHKの情報は更新されていない古い情報だったのでした。

 JR北海道の7:41更新の情報を見ると、宗谷本線が昼から動くみたいな事を書いているだけで、その他の列車は全面運休となっていました。
 これで今日は完全に詰みました。

 ちなみにホテルの窓から外を見ると、目の前に小学校があり、登校の生徒が列をなして歩いています。
 ちょっと風が強いものの、全然暴風雪とは関係なさそうな平常の風景が展開していました。

 旭川駅に行っていました。全然人通りが無い感じ。そりゃ列車動いてないもんね。

 改札口の前に来ると、函館本線は電光表示が消えていますが、富良野・上川・名寄方面は列車の時刻が表示されていましたので、駅員に聞いてみると「いや、今日は終日動かない」と。

 みどりの窓口にもこのような張り紙がしてありました。そして

 暴風雪警報が発表されたので、明日は終日全道で列車の運転はお休みします。会社や学校へは他の交通機関をご利用ください。

 これがJR北海道の現状。
 列車で通勤・通学する人は大変です。警報が出たら学校は休みと思いきや、路線バスは普通に動いているので、みんな何とかして会社や学校に行こうと大わらわなんですが、JRときたら全くやる気がないですな。金が無いから、まともに除雪車すら動かせない惨状。金さえあればやる気も出るのかな? 
 これ、道民から相当怒りを買っていると思ったんですが、どうやら怒りを通り越して、もう見放さ(見捨てら)れている存在と化しているのかも。逆に言うと、1民間企業にこれだけのインフラ整備を押し付けて、運休したら文句だけ言う、国交省の役人や道議などの方が質が悪いのかも。そりゃぁやる気出ませんよ。

 でもJR北海道の現場には苦情は入れないで下さい。彼らには除雪車を維持する資金はありません。国交省か議員にジャンジャン苦情を入れてやりましょう。

 2/22は千歳空港を朝8時台の飛行機に乗らなければならないのに、快速エアポートは昼頃から動きそうだとか、フザけた事言ってます。おかげでこちらもどうやって脱出するかの必死の作戦を考えなければ・・・
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初めてのエアドゥで北海道へ

2022-02-17 |  出撃 at 北海道地方
 計画していた通りに4連休を使って北海道へ行くことにしました。
 いつもならスカイマークを使っているんですが、早々と午後の便が運休になってしまったので、今回初めてエアドゥを使うことにしました。

 いつも乗る名鉄μスカイも昼間は運休しており、一般特急しか走っていないので、1時間に2本しか列車がないので注意です。

 日中デイタイムに快速特急のμスカイが全く走っていない理由がこのガラガラ具合で納得します。
 大きな機材を持って過去に何度も保安検査場で問答して大汗だくだくになる保安検査場も今回は
若干少なめなのと、保安員も特殊な機材に手慣れたのか、最近はすんなり通過できます。

 15時15分発のADO135便、札幌新千歳空港行きが待機しています。
 北海道行きはコロナ前の2019年以来約3年ぶりとなります。

 定刻にタキシング開始。
 最初は左の窓側だったのですが、直前に座席変更が出来て、右側に座れました。

 雪雲が岐阜辺りまで流れ込んで来て、名古屋市を過ぎると直ぐに雲に隠れましたが、長野~新潟県境辺りで一瞬下が見えたものの、また雲に隠れました。

 安定飛行に入り飲み物のサービスが始まります。
 コンコースのガラガラ度合いとは裏腹に、意外と乗客が乗っています。6割ぐらいでしょうか?

 ホタテスープといきたいところですが、多分喉が乾くだろうと思って順当にコーヒーにしました。インスタントなので、砂糖も入れましたが無くてもよかったかな?

 次に陸地が見えてきたのが秋田上空で、ここから内浦湾を跨ぐまでの間は下が見えました。青森もしばらく行っていないな。

 飛行場は順調に飛び、北向の風のため、直接苫小牧側からランディングになって、10分程早く着きました。

 新千歳空港16:55到着、約100分の旅が終わります。

道内の予定は、
2/18(金) 釧路帯広方面で283系撮影
2/19(土) 道北方面でラッセル又は183系
2/20(日) 石北本線で183系など
2/21(月) 室蘭本線などで281系
2/22(火) 朝の飛行機で帰路→出勤
というつもりですが、撮れ具合や天候などで急きょ変わる場合もあります。
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北海道行きは中止しないつもり

2022-01-26 |  出撃 at 北海道地方
 一週間ほど前に、北海道行きの飛行機の予約をして購入までしていたのですが、昨日正式に蔓延防止措置の適用が北海道にも決定され、期間は1/27~2/20までの予定とのこと。

 北海道遠征の日程は2/17~2/22ですが、スカイマークが早々に2便あるうちの1便の運休を決めていることから往路の午後の便が使えず、今回は2便とも動いているAir Doを初めて使う事にしました。何年か前にエアドゥのサイトを見た時は、航空運賃の割引率が全然低くて、名古屋ー札幌で2万円弱してたので使わなかったのですが、今回見てみると、スカイマークと変わらない程の高い割引率でいい勝負してます。私が搭乗を予定している日はエアドゥの方が 安いこともあり、初めてのエアドゥ利用となります。

 こうしてせっかく予約をしたんですが、ご存知のように感染爆発していて、無能首相が何もしないので、責任を取りたくない各知事たちは当然の如く蔓延防止措置の適用申請をします。国が『5類に下げる』と一言いえば全く必要ないんですが、万一批判を浴びたら怖いということで、各知事たちは予防線としてまん防の申請をしているわけです。
 今回のオミクロン株は英国や南アフリカなどの研究発表で、明らかに弱毒化しており、重症化率は大幅に下がったので、通常のワクチン接種のみで、行動制限などは必要ないとされているのにね。
 なので、通常の風邪というには一部重い症状を出す人もいたりしますから、インフルエンザレベルの警戒であればいいと思います。そうでないと、既にあなたも濃厚接触者だからといって、次々と保育園が閉鎖され、子供が預けられすに会社を休む人も増えていて、このままだと公共交通機関まで止まってしまいそうな勢いです。いやいっそのこと、あちこちで電車の乗務員のやりくりが付かないとして、山手線や中央線が間引き運転になって大混乱でもすれば、馬鹿政権もようやく気付くのかも知れませんね。

 ということで、北海道行きの日程が今回の措置期間の最終日前後であること、そして実行再生産数が1月9日辺りをピークにして急激に落ちていることからして、もうピークアウトはしていると思われます。1月25日の時点で全国平均の実行再生産数は約1.94と2を割り込んでいます(北海道は歪な曲線を描いている)から、これが1.2辺りまで落ち着けば昨夏レベル(昨夏の最高値は8/1に付けた1.79でした)、そして1.0を割り込めばほぼ収束ということで、今のことろ北海道行きは中止しないつもりでおります。
 今回、英国の実行再生産数の推移を見ればピークアウトから約2週間で収束しているので、日本でも2月上旬にはほぼその数字に近づくのではないかと思われます。実行再生産数のグラフについては東洋経済オンラインの特設サイトで詳しく見ることができます。
 今週は4連休だったのですが、天気が今一つ良くない週間予報が出ていたので、九州や関東行きなども考えていましたが、遠征は取り止めることにしました。来週また3連休がありますがどうしようかな・・・。
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タウシュベツ橋梁へ行く

2019-06-23 |  出撃 at 北海道地方
 今回の北海道旅行の2つ目の目的は、旧士幌線のタウシュベツ橋梁へ訪れることでした。
 去年辺りから「もう見納め!、今年で最後か?」などと、いくつかの宣伝めいたサイトでそういう記事を見ていたので、これは人が増える前に行っておかなければということで、今年の北海道旅行のメイン行程の一つに入れました。
 どうせならというより、当然の如く、橋の所まで入りたいのですが、この橋の所まで行くには、林道を4km程入らなければなりません。 しかもその林道が許可された車両しか通れず、許可がないと鍵の掛かったゲートから1時間近くの徒歩になってしまいます。 この辺りは熊の生息する地域なので、歩くだけならまだしも、さすがに撮影用の機材を積んだカートを牽いて1時間も砂利道を徒歩で行くのは無理です。

おさらい、タウシュベツ橋梁への行き方
  ① NPOが主催するツアーに参加する (手軽に参加できる、有料)
  ② 営林署に通行許可の申請をして、ゲートの鍵を借りる (借用・返却が平日に限られ、鍵が全部出払ってたりで借りられない場合もある)
  ③ 自力で林道を熊に注意しながら4km歩く (脚力と勇気が必要)
  ④ 西岸のお立ち台から望遠レンズで撮るだけにする。 (妥協の心得が必要)

ということで、②の営林署へ赴き許可証を申請することにしました。

 .営林署で許可を貰う

 林道の通行許可とゲートの鍵の貸出を行うのは、糠平から南に30kmほど離れた上士幌町にある、十勝西部森林管理署東大雪支署で行っているので、こちらに訪れます。
 申請書類の記載と係官からの注意事項の説明を受けて手続き完了。

 手続きが終わると、注意書きの書類と車に表示する通行許可証、そしてゲートの鍵の3点セットを授かります。

 こんな感じで通行許可証を掲げますが、取りあえず現地のゲートに着くまではサンバイザーの裏側に差し込んでおきました。

 .西岸のお立ち台から見下ろす
 タウシュベツ橋梁を見る最も簡単な方法は、西岸のお立ち台から見下ろす方法で、国道脇に入って手軽に見ることができます。

 糠平から数キロ進むと、まずは五の沢橋梁とトロッコがあるパーキングがあり、それから少し進むと道路脇に数台停められるような路肩と案内札があるので、そこに車を停めます。

 国道から小道を降りて行くようになっているので、そのまま進みます。少し湿った落ち葉が敷かれているので、フワフワとした感じです。

 すぐに小道を横切るしっかりとした草の道があります。これがかつての線路跡で、昔はここを列車が走っていたんだなと感慨にふけます。昔国鉄士幌線に乗りに来た時は、この区間は既にバス代行区間だったので、相当前に廃止されています。

 しばらく進むと視界が少し開けて、看板とともに木立の隙間からタウシュベツ橋梁を見ている先客のお姉さま方がいらしたので、あぁこんな場所なんだなと分かります。

 こんな感じで、完全に木立のフレームに収まった状態ですから、少し長めの望遠レンズがないと撮れないでしょうか。スマホだと無理。
 という私もコンデジしか持ってきてませんが、一眼レフよりもズームが利くので大丈夫。しっかり一眼レフを持って来ていたこのお姉さん方も、実は標準系ズームしか持ってないようで、これだと橋のアップを撮るのは苦しいかも?

 ということで、望遠で寄ってみました。高倍率ズーム付きのコンデジの勝利の瞬間?です。
 んん、人が結構いる。12人ぐらいかな? 写真では木の切り株があるので分かりにくいですが、右側の方に黒っぽい服を着た人らが写っています。
 みんな同じ色の長靴を履いているので、NPOの団体ツアーの人達でしょう。
 それ以外には居なさそうです。

 .いよいよタウシュベツ橋梁へ
 誰でも手軽に見られる西岸のお立ち台で状況を見た後は、いよいよメインの橋梁の袂に向かいます。

 先程の駐車していた場所から北へ進んで程なく、丸山橋で音更川を越えると、右手に何やら入って行けそうな所があります。(写真では北側から撮ったので左手)
 この分岐の脇に数台停められるスペースがあり、林道を歩く場合はここに停めます。許可証を持っているなら、そのまま進みます。

 分岐から林道に入って程なくゲートが見えてきました。
 ここには余地がないので、駐車は出来ません。結構シビアに柵が設けてありますが、その脇から人なら入れそうな隙間はあります。

 ゲートを通ったら、門扉を閉めて施錠します。
 許可証のない人だけでなく、クマも入ってくるかも知れませんもんね。

 ゲートからはずーっとダートが続きます。
 途中少し急な勾配もあるので、速度を落とした安全運転で進まないといけません。昔常紋峠の林道で、レンタカーの足回りを痛めた経験があるので、運転は慎重です。

 ゲートから走ること約15分。右手の景色が開けてきて数台の車が置けるスペースが見えてきた辺りが多分場所のようで、団体客を乗せたと思われるハイエース2台が停まっていたので、そこに停めて、右側に見えている小道へ入って行きます。

 小道を歩いて3分ほどで完全に視界が開けてきます。
 西岸のお立ち台から遠景で確認した時に見えた、団体の見学ツアーの方が終了のミーティング?をしていて、私の到着と入れ替えるように帰っていきました。よっしゃ、私1人でこの景色を独占できるぞ!ちょっと寂しいけど。

 .タウシュベツ橋梁の絶景を堪能

 いよいよコンクリート橋梁を詳しく見ます。
 見た感じでは、意外と幅が狭く、こんな橋を列車が渡っていたんだなと思わされます。まぁ鉄道の橋梁の場合は、線路の幅+αで十分通れるので、これだけ狭くても十分走れるということです。

 台地から下りて橋梁全体を見渡します。
 天気予報では今日は曇、明日が晴れで、上士幌に居た時もどんより曇っていて、営林署に申請した見学日時も明日の日付で書いていました。明日の方が天気が良く、しかも団体ツアーの人たちがいると撮影に支障になるので、団体客の来ない明日の早朝に来るつもりだったのですが、晴れてきたので、このまま撮影できそうです。

 更に下に降りて、湖底に達しました。
 今年は渇水状態で、普段の年なら6月だと水が溜まり始めているのですが、全然水がなくて、草が生えている状態です。

 反対側を見るとご覧の通り。
 一面の湖底に草が生えて、木の切り株がポツポツと広がる姿は、平原に置かれた牧草ロールのようです。

 渇水の恩恵にあやかって、30cmぐらいの水の流れを飛び越えて、橋の真横に来ます。
 1937(昭和12年)に作られた鉄筋コンクリートの橋梁は、何度も水に沈む浮くを繰り返してボロボロになり、一部が崩落していて、橋の下には入らないようにロープが張っています。

 橋の東側には大きな川の流れがあるので、その先には進めないので、その場所から西側を向いて撮影。
 崩落部分以外は思ったよりしっかりとしています。

 上の台地に戻って橋の北側に回ります。
 逆光側になりますが、橋の影が落ちて、めがね橋の模様がよく分かるので、このアングルも必撮の一コマです。

 最後に橋上の部分に来ました。
 立入禁止の措置が取られていますが、今日は誰も見ていないので、上がろうと思えば上がれるのですが、上を歩くことでガガガガーっと崩落したら困るので、ここから撮るだけにしておきます。

 以上約45分ほどで撮影を終えて、帰路に就きます。
 ちょうど私と入れ替えに世田谷ナンバーの大型バイクの人とすれ違いましたが、この人は閉庁時間に間に合うかな?
 ということで、現地を16時に出発、ゲートを16:10に通過して、上士幌の営林署には16:40に到着し、鍵と通行証を返却しました。

 帰路の途中に車窓から見た景色で、まずここが糠平の中心地で、昔士幌線の列車に乗って来た時は、ここが終点でした。

 こちらが糠平湖ダム。
 ここで水をせき止めて、あの大きな湖にどんどん水が溜まって、上流のタウシュベツ橋梁が水没するというわけです。

 こちらが水力発電所の前で、士幌線が現役の時にはこの付近に「電力所前」という仮乗降場がありました。
 国鉄士幌線には1982年と1986年の2回訪問してますが、それ以来の久々の訪問となりました。

 最後に、上士幌町営温泉に入って気分さっぱり。料金も300円(石鹸類は別)と非常に安い。
 入浴後は車を闇夜の中へ走らせ、今日の1日が終わりました。

  結 論
 昨年辺りから、「もう見納め!、今年で最後かも?」など色々と書かれている件については、どうも煽り記事の感じも否めなく、私が現地で実物を見た感じでは、東側の崩落部分を除けば意外としっかりとしているように見受けられるので、地震や豪雨などで打撃を与える事がない限り、もう少し先であっても十分見られるのではないかと思います。今急いで飛行機を予約する必要はなく、値段が安くて空いている時期にじっくり行けばいいでしょう。
 なお夏~秋は水没してしまうので、橋が見られるのは冬~初夏の時期になります。
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37年ぶりに札沼線に乗車

2019-06-18 |  出撃 at 北海道地方
 来年廃止が予定されている、札沼線の非電化区間ですが、高2の夏(1982年)に1度乗ったキリでしたが、廃止の話が出てきたので、混み合う廃止直前を避けて、今のうちに乗っておくべく、再訪することにしました。電化区間に関しては10年ほど前に篠路まで乗っています。

 .1日1本しかない列車に乗る
 札沼線の浦臼-新十津川感は1日1本しか運転していないため、乗る列車は石狩当別7:45発の5425Dに乗るしかないので、これに乗るべく、札幌を6:21発の朝1番の電車に乗ります。ビデオ撮影に適した席を確保するにはこれに乗らないと、思い通りの場所に座れないかも知れません。

 6:59 石狩当別に到着。2番線(写真左)に到着した電車から乗り換えます。
 右側の3番線には先に発車する浦臼行きが乗り換え客の乗車を待っています。

 その3番線に停まっている先発の浦臼行きの列車の後ろに、もう1両の車両が停まっており、これが7:45の新十津川行きになる車両のようです。

 7:02 前に停まっている浦臼行きが発車していきました。
 新十津川行きは誤乗防止のためにドアは閉まったままでしたが、浦臼行きの発車直後にドアを開けてくれました。

 今回乗る車両は、キハ40 401
 土休日は乗客が多いので2両になるとかいう話も聞いていましたが、残念ながら1両編成の単行です。

 改札口に上がってみます。
 なぜか新十津川行きにだけ「改札中」の表示が出ています。

 車内に入ります。
 ドアが開いてすぐに乗り込みましたので、半クロス席(キハ40独特の2席だけの席)を無事確保できました。
 この時点で乗客は3名だけでしたが、7:18に札幌発の2番電車が到着すると、全ての進行方向の窓側席が埋まり、発車直前の3番電車が着いた時には一斉に乗客がなだれ込み、車内は立ち客が出るほどの盛況になりましたが、次の北海道医療大学駅で大学生が降車して、立ち客は3名ほどに収まりました。

 8:17 石狩月形に到着。ここで上り列車との交換待ちのため、23分間の停車時間があります。
 石狩月形駅には、以前、赤い青春18きっぷを買うために1度寄ったことがありますが、列車からの下車は初めてです。

 石狩月形-新十津川間が1閉塞になるので、ここが非電化区間唯一の交換駅となり、1日に3回だけですが、このように両方向の列車の改札中の札が下がります。
 夕張線で鉄ヲタか誰かは知りませんが、接触事故があったらしく、道警は非常にピリピリしており、この列車交換がある時にはホーム側の構内踏切部分に入ることはできません。立っていると、ホーム部分に上がれと注意されます。
 駅舎には3台の監視カメラが取り付けられ、警察により立入証拠映像としてチェックされていると、駅員から説明を受けました。
 相変わらず道警のポスターはに描かれる車両が阪神電車なのは、G7の時からのデフォみたいです。マナーを守らない輩に対して業を煮やした道警は、殺人事件などの犯罪時に張られる規制線のテープを構内に張って対抗しています。
 この様子だと、廃止直前にどんな状況になるのか容易に想像できますね。

 8:34 石狩当別を7:02に発車した下り1番列車が浦臼で折り返してきて、ここ石狩月形で交換というかたちで並びました。
 ホームに発車は数人が出てきただけで、ほとんどの乗客が車内でぼーっと座ってくれているので、比較的容易に並びが撮れました。

 .始発列車=最終列車の新十津川駅

 9:22 新十津川に到着。およそ1時間半ほどの旅が終わりました。

 新十津川の駅名票も記録しておきます。
 これも来春の廃止以降には見られなくなるかも知れません。

 新十津川では折り返し乗車での席の確保を防止するために、一旦全て降車させられます。
 到着時に5人程が並んでいましたが、到着後すぐに折り返し乗車組の10人ぐらいが加わってドアが開いて席の確保をしようと待っています。

 駅舎には列車に乗ってきた乗客の他に、車などでやってきた観光客も入れて、なかなかの賑わいぶりでしたが、発車時刻が近づくにつれて、人も減っていきました。

 駅舎内では窓口が2つ開いていて、切符の窓口ではない側では町の観光協会か何かの人が「到着証明書」を配布していました。1人1枚が原則ですが、例のくずりゅう号事件のような事が起きなければと思います。

 これが1日1本しかない駅の時刻表。今からすると信じられないかも知れませんが、前回訪れた時には1日5本もあったので、当時からすると隔世の感があります。なお3年前までは1日3往復ありました。

 出発時刻が近づくと、駅前も人が閑散として、終着駅の雰囲気が漂います。
 そして10時ちょうどに始発:最終列車が発車していきました。

 発車後の駅前の様子。
 土曜日ですが、誰もいません。滝川方面に抜ける客は新十津川役場を9:50に出るバスに乗るため、早々と歩いていったようです。
 また新十津川駅名物として時々紹介されている、保育園児による列車のお見送りもありませんでした。

 乗車券は土曜日ということもあり、1日散歩きっぷを利用。
 新十津川で折り返し乗車もできたのですが、それだと早く戻ってしまうので、折り返し乗車はしませんでした。

 旧荷物扱い所を使った観光案内の窓口は早々に閉じてしまったのですが、切符の販売窓口の方は、列車出発後も開いており、入場券とマグネットシートを購入。購入者には到達証明書も貰えるので、都合2枚になりました。

 .バスで対岸の滝川と行き来

 午前10時の最終列車の発車を見送った後は、ここからの列車はなくなるので、どこかの駅へ出ていかないとその先へ進めないので、取りあえず新十津川役場を10:50に出る滝川駅方面行きのバスで滝川駅まで向かいました。
 12時台に浦臼行きのバスがありますが、時間的にまだ余裕があるので、1本遅らせて、それまでの間は滝川から行ける範囲で撮影することにしたのですが、1日散歩きっぷでは深川方面には行けず、富良野方面は夕方まで列車がないので、函館本線で岩見沢方面へ動いて、途中の光珠内で下車して2時間ほど撮影のため滞在して、また滝川に戻ってきました。

 15:10 滝川を出発する浦臼駅行きのバスに乗ります。
 土休日はバス本数は1日4本と、平日より1本少ないのですが、逆に札沼線との乗り継ぎ時間がちょうど図られているダイヤになっていて便利と言えば便利です。

 滝川の市街地を抜けて石狩川を渡ります。
 天気予報は曇りのち雨だったのですが、昼頃から晴れてきました。逆に降水確率0%でも雨に濡れたりするので、北海道の天気は本当に読みにくいです。

 新十津川の町内を抜けると、札沼線の線路に並行して国道275号線を走ります。
 実は浦臼-新十津川間が最も形式が開けた田園地帯なのですが、いかんせん列車が1日1本しかなく、撮影には苦労する場所です。

 15:45 バスは35分ほど走って、終点の浦臼駅に到着しました。
 バス停からそのまま駅のホームに上がれます。

 ホームには既に列車が停まっており、バスからの乗り換え客を待っているのかどうかは分かりませんが、11分の乗り継ぎ時間があるので、余裕で乗り継げます。
 車両は朝にも乗ったキハ40 401がまた入っていました。

 車内は私を含めて乗客は3名のみ。
 次の札的からおばさんとチャリダーの2名が乗車し、月形から数名が乗ってきて十数名となりました。

 17:02 石狩当別に戻ってきました。
 この列車はまた折り返し17:43発の浦臼行きで戻っていきます。

 まっすぐ札幌に戻らずに、1駅だけ戻って北海道医療大学駅で下車します。
 非電化区間が来年廃止になると、この駅が札沼線の終点となり、路線名自体も学園都市線に替わるのかも知れません。

 北海道医療大学からは札幌まで豪華通学列車の721系uシート車両に乗ります。
 快速エアポートの主役の座を733系に譲ってからは、3編成ほどが学園都市線の普通列車に入っていて、千歳線のサービスダウンとは対照的に、こちらは破格のサービスを展開しています。

 この日はこれで1日散歩を終えて、新千歳空港へ向かい帰路に就きました。
 記事が前後しますが、それ以外の道内の記事は後日改めて掲載します。
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千歳で佇む元政府専用機

2019-06-16 |  出撃 at 北海道地方
 日本政府が保有する政府専用機が、B-747からB-777に切り替えられ、今年3月にB-747の2機は正式に退役扱いとなり、民間へ売却の方針が決められました。
 最近の機体に比べて、B-747型は燃費の面で不利になるため、この大きな中古機が売却先がちゃんと見つかるのか、ちょっと先行きが心配です。
 Google Mapで千歳空港を見てみると、「政府専用機格納庫」という印が付いています。ただし、この格納庫には現役の2機をしまっておくための格納庫と思われ、(奇しくもこの日は安倍総理がイラン訪問のため既に出払っていました)新千歳空港から、バスや車で国道36号線方面へ向かうと、左手にB-747の大きな機体が見えてきましたので寄ってみました。

 南側にいた機体 20-1101
 場所は気象庁の入り口道路となる場所で「進入禁止」の札が立っているので、間違って右折進入したことにして、車のなかから写真だけ撮って直ぐに退きました。
 場所柄、金網越しでの撮影になるので、あまりキレイには撮れません。

 こちらが北側にいる機体 20-1102で、こちらは、並行する道路の路肩が広く、歩道もあるので、余裕で車を止めて撮ることができます。場所は南千歳駅の南西側辺りです。
 こちらは4基のエンジンにホコリが入らないようにでしょうか、赤いカバーが掛けられ、ただいま売り出し中の中古物件の感が漂いますが、できることなら、「〇〇.〇万円、ワンオーナー、VIP仕様、1991年」とか書いた価格票を掲示すれば、誰か買うでしょう・・・んなワケないかw
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2年ぶりに北海道

2019-06-11 |  出撃 at 北海道地方

 北海道新幹線が開業した一昨年、夏に北海道へ行って以来、しばらく北海道へ行ってませんでしたが、2年ぶりに訪れることになりました。
 夕張線は春に無くなったのですが、お別れできず仕舞いにおわり。
 今回は新十津川区間の乗り収め?乗車と、あとは自然風景の撮影に行く予定で、鉄道撮影は、頃合いを見つけてどこかで行うかというところ。
 ビデオカメラとコンデジ・特撮機材を持って出掛けます。一眼レフはお留守番。

 搭乗したのは中部発19:00のスカイマーク新千歳行き。何やら機体にロゴが書かれているようです。Bリーグ・ジェットということで、バスケットリーグ応援塗装機のようで、座席の枕カバーが専用の柄だったり、CAさんが途中からユニフォーム姿にコスプレして接客する特典?があるようです。

 スカイマークの名古屋‐札幌便は、太平洋ベルト地帯と道央とを結ぶ航路では平均的に最も安い航路で、10日前に買っても片道6,800円(いま得限定)だったので、搭乗日が半月先辺りに近づくと1万円以上に跳ね上があるどっかの会社よりも、近鉄や高速バスで名古屋まで行ってスカイに乗った方が安かったりします。

 特に千歳着が遅くなる3便目は安定の安さで、繁忙期・日以外は結構空いていて、今日も前の方は通路側も埋まっていましたが、後ろ半分は窓側だけしか埋まっておらず、楽々いつもの指定席に着座、同じ列の反対側には名古屋美人?のお姉さまがおひとり。真っ暗な窓の外よりもこちらを見ていた方がいいかな?

 しかし、飛行機が動き出して、照明が落とされると、ずーっとこの暗い室内灯での飛行となりました。
 離陸から暫くは愛知~長野の山間で雷雲を突き抜けるのに時間が掛かって、安定飛行になったのは新潟県に差し掛かった辺りからでした。

 夕方前に軽く蕎麦を食べていたので、夕食はこちらも軽めの空弁で。と言っても実は名古屋駅で売ってるだるま駅弁「名古屋コーチン鶏めし」です。


 中部を定刻より2分早く出た飛行機は、5分早く新千歳に到着、いよいよ北海道に着きました。

 後ろから2番目の席だったので、降りる時に一番最後に出ることにして、その途中で立ち止まって機内の座席を撮影。
 座席そのものは特に変わったものではなく、枕カバーだけが換えてあります。

 新千歳空港からは快速エアポートに乗って札幌まで。
 飛行機からちょうど乗り継げる列車が721系で混んでいたのですが、次発の列車が733系だったので先発の721系に乗車。
 先頭車までいくと2席ほど空いていたので、そこに座って札幌まで快適移動。
 札幌に着くとすぐに折返し普通として新千歳空港行きに。

 こうして札幌まで着きました。道内の模様は後日の記事でご紹介します。
 今回の予定は、現地1~3日目がレンタカーで移動、最終日が鉄道移動を考えています。
 6/11(火) 中部→千歳→札幌 移動のみ
 6/12(水)現地1日目 千歳→札沼線撮影
 6/13(木)現地2日目 網走・帯広
 6/14(金)現地3日目 帯広・旭川→千歳
 6/15(土)現地4日目 1日お散歩きっぷで行ける範囲 →千歳→中部

        
 なお帰路の便は、ファイターズジェットとして、北海道日本ハムファイターズのコラボ仕様の機体でした。

 帰路では、往路の時よりはそれなりに室内が明るかったので、日ハムユニ姿に扮したCAさんをショット。
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