気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

カワウの雛と親鳥

2018年05月27日 | 
巣を探され撮影されて、大騒動になってしまう人気者の野鳥がいる一方で、
人間に好かれず、営巣を迷惑がられ、時には駆除されてしまうカワウのような野鳥もいます。

今年、このカワウたちは、公園の池にある小さな島で安全な巣を構えることができました。
おかげで、大勢の人がカワウの子育てを観察する機会が持てました。

こんなにはっきりカワウの雛を見たのは初めてでした。
テレビで見たペンギンのヒナのように、綿のようなみっしりとした羽毛におおわれています。

親鳥に餌をねだっています。
どんな鳥でもヒナの頃はかわいらしいですね。


なんと大きな口!!
幼くても、もさすがカワウの子!
カワウは今はカツオドリ目ですが、以前はペリカンの仲間として分類されていたそうです。


口を閉じていると、かわいいですね。




別の巣の雛も餌をねだっています。


カワウ親子の給餌、豪快です。
まるで親が子を食べているように見えますが、
親の胃の中で消化された魚などを、雛に与えている所です。
・・・これなら、こぼす心配がなくていいかもしれませんね・・・



ウィキペディアによると、
1970年代にはカワウの個体数は日本全国で3000羽以下に激減し、絶滅が危惧されていたそうです。
その後、公害規制により河川の水質が良くなったことで餌の魚が増え、1990年代にはカワウの数も飛躍的に増加。

それにともない、漁業被害、営巣地の糞害、鳴き声による騒音問題などが各地で起こっています。

増えすぎた野鳥と増えすぎた人間の共存は、さまざまな課題が山積で簡単ではありません。

人間だけの都合を優先させ続けると、いつか大きなしっぺ返しがあるように思えます。

カワウ(河鵜、川鵜) 全長約80㎝

コメント (2)
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ダーウィンが来たにタマシギが登場!!

2018年05月27日 | 野鳥雑記帳
                                                              ムラサキツメクサ


本日5月27日NHK総合テレビ「ダーウィンが来た!」にタマシギが登場します。
放送時間は、午後7時30分から
タイトルは『翼で子育て! がんばれ タマシギ父さん』


http://cgi2.nhk.or.jp/darwin/articles/detail.cgi?p=p551

タマシギは他の多くの野鳥と違って、メスの方が鮮やかな羽色でオスに求愛。
メスは卵を産むだけで巣を去ってしまい、子育てはオスにまかせっきり。
他の多くの野鳥とオスメスが逆転したような習性の野鳥です。

田んぼを主な繁殖の場とするタマシギ。
なかなか姿を見ることが難しく、
私も休耕田の草の中にいるのを一度見たきりです。
(・・・ということで、今回は内容とは関係のない野の花の写真です)

http://cgi2.nhk.or.jp/darwin/articles/detail.cgi?p=p551

リンク先の 取材こぼれ話 の中では、
アマチュアのカメラマンが、私有地である田んぼや農道に勝手に入り、
繁殖期のタマシギに近づきすぎて驚かす、という問題にも触れられています。
番組内で、どのような注意喚起がなされるのか、
私自身、自戒の念を強めるためにも、今夜の放送をしっかり視聴したいです。


以前、同番組で「エナガの子育て」が放送された後、
フィールドでお会いした複数の方から「エナガの巣を探したい、巣はどこにあるか知りませんか?」
といった想定外の質問をされ、驚いて言葉につまった経験があります。

日本野鳥の会とキャノンが共同で制作した小雑誌が、以下のリンク先でも閲覧できます。
【マナーを守って 野鳥撮影を もっと楽しもう — 野鳥撮影マナーブック —】
https://www.wbsj.org/inform/field-manner-book/


ムラサキカタバミ
コメント (2)
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