気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

コアジサシ 冬羽を探せ!!

2021年08月05日 | アジサシの仲間

コアジサシは繁殖のため日本に渡ってくる夏鳥です。

日本では夏羽姿しか見られないと思い込んでいましたが
最近読んだ本やネット情報で 8月には早くも冬羽に変わる個体もいると知り
過去に撮った画像の中から コアジサシの冬羽を探してみることにしました。

冬羽の主な特徴は
額の白色部が広くなり眼先や嘴の根元あたりも白くなる
嘴は黒色に、脚は黒赤色に変わっていく とのこと

さてさて うまく探し出すことができるでしょうか?



砂浜に降りた夏羽の成鳥です



2020年6月撮影


2018年7月下旬から8月上旬にかけて 地域の海岸にアジサシの大群が飛来しました。
コアジサシにくわえて 珍しいアジサシやベニアジサシなども確認されました。

↓下の写真
ベニアジサシの前方を飛ぶのは成鳥夏羽のコアジサシ
後方の二羽は冬羽の特徴が見られますが、尾羽の短さから幼鳥ではないかと思われます。




早朝 明石海峡大橋を背景に乱舞するコアジサシの大群


当時の神戸新聞の記事によると
7月下旬ごろに南西諸島付近を通過した台風10号による強い南風の影響で迷い込んだとみられる と報じられました。

飛来したアジサシは数百羽とも言われていましたが 
この海岸一帯の防波堤の上に止まっていたアジサシの数も加えると
千羽を超えていたかもしれない、というのが私個人の実感です。








画面右側~先頭の個体 冬羽に換羽中のコアジサシに見えます。
ただ翼の羽縁の模様が目立つので 第一回冬羽ではないか?と思われます。


浮に止まった別個体

2018年8月撮影

以下の写真はこの年生まれの幼鳥です。
↑上の個体と比べると尾羽が短めで姿や動きにも幼さが残っていました。
砂浜で親鳥の給餌を待っているところです







2020年7月撮影
この年、この浜辺でのコアジサシの繁殖は成功しませんでしたが
別の営巣地から飛来した親子の群が餌の魚と求めて飛来し滞在してくれました。
種類はわかりませんがコアジサシの捕りやすいサイズの小魚が大量に発生したようでした。


コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属

ベニアジサシ(紅鯵刺)Roseate Tern 全長33~38cm  翼開長72~80cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


コアジサシは、主に関東以南の砂浜や大河の中州、埋め立て地など草木の少ない開けた土地に集団で営巣します。
このような環境は年々減少の一途をたどり
コアジサシは環境省の絶滅危惧Ⅱ類(VU~絶滅の危機が増大している種)に指定されています。

◆キャノン 野鳥写真図鑑 コアジサシ
https://global.canon/ja/environment/bird-branch/photo-gallery/koajisashi/index.html

◆バードリサーチ活動状況 コアジサシの繁殖時期にご配慮ください 大阪 夢洲
http://blog.bird-research.jp/article/188456083.html

◆砂浜のバードリサーチ 観察資料
http://www.bird-research.jp/k/moriya/20180624%E7%A0%82%E6%B5%9C%E3%81%AE%E9%B3%A5%E8%A6%B3%E5%AF%9F%E4%BC%9A%E8%B3%87%E6%96%99.pdf


最後まで見ていただきありがとうございました。


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10 コメント

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コアジサシ (イケリン)
2021-08-05 14:06:28
ロメオさん
神戸新聞が報じたぐらいですから、こんなことは滅多にないことなのでしょうが
迷い込んだ明石海峡は魚の宝庫なので、コアジサシにとっても幸運だったようです。
また、そういう場面に遭遇できたロメオさんも幸運でした。
それにしても、明石海峡大橋付近を飛び回るコアジサシの大群は壮観ですね。
返信する
こんにちは (ここあ)
2021-08-05 16:12:53
ロメオさん、
昨日に続き、今日もアジサシ類の事をよく知ることができました。ありがとうございます。
やはりアジサシ類の冬羽は、どれもごま塩の頭になるのですね。
そう言えば、以前、ぴよちゃんのいる富士見湖パークの鶴の舞橋付近で、1羽のアジサシが目撃された事があり(たしか冬羽)、
私も期待して行ってみると、そこにはアジサシではなく、ユリカモメが1羽いたんですよ。
私は、知識が浅かったので、アジサシとユリカモメを間違えて、アジサシを見たと思いましたが、
後日、それはユリカモメだと知りました。どちらもごま塩頭で、嘴も赤かったからだろうと思います。
今なら羽の形などで違いはわかりますが、当時はぬか喜びだったのを思い出しました。
大群のアジサシ、コアジサシ、そしてベニアジサシやクロハラアジサシなど、
たくさんのアジサシ類が訪れるロメオさんの地域は、本当に羨ましい限りです。
まだ暑い盛りですが、シギチなどの秋の渡りは始まっているそうですね。
鳥たちは確実に次の季節に備えているのですね。早く涼しくなるといいですね。^^
返信する
イケリンさん (ロメオ)
2021-08-05 20:10:04
こんばんは。いつもコメントいただきありがとうございます。
ご推察の通り、千載一遇の光景でした。
特にベニアジサシは、日本野鳥の会の記録でも兵庫に初飛来だったそうです。
子の大群は数日滞在の後、ある日、一夜にして忽然と消えてしまったようです。
新聞報道で知ってから 駆け付けた方は見逃してしまったそうです。
たまたま地元の方のブログを見たおかげで、二日間も行けた私は、運が良かったですね。!(^^)!
返信する
ここあさん (ロメオ)
2021-08-05 20:16:12
こんばんは。いつもコメントいただきありがとうございます。
この猛暑の中では探鳥にも出られず、家で時間がたっぷりあるの毎日です。
この機会に、これまでメモに書き留めたことや記憶していることをまとめています。
リンク先なども後々自分が便利なようにしていることなので、楽しい作業です(^^♪
それが閲覧して下さる方のお役に立てるなら、一石二鳥、うれしい限りです。
カモメの中でもユリカモメやズグロカモメは、顔つきや姿かたちがアジサシに近いような気がしますよね。
秋のシギチの渡り、あまり歩かずに見られるポイントに来てくれたら嬉しいです。
今年は残暑もかなり厳しい予報ですよね・・・
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Unknown (だんちょう)
2021-08-05 20:45:34
こんばんは!
凄いたくさんいるんですね!
こんな写真見たの初めてです。
いるところには
いるんですね、さすがはロメオさん!!
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Unknown (ソングバード)
2021-08-06 06:39:07
おはようございます。
冬羽のコアジサシですか!!
今まで夏羽が当然と思っていたので意識したことないですが、移行中の固体もいるんですね。
こちらでは、成鳥と今年生まれの幼鳥しか見ることができません。
どこかで見て見たいものです。
このところの猛暑日続き、家に引きこもってネタ切れしそうです。(笑)
返信する
だんちょうさん (ロメオ)
2021-08-06 10:06:12
おはようございます。いつもコメントいただきありがとうございます。
台風の風にのって飛んできたアジサシの大群だったようです。
じっくり観たり撮ったりでして、幸運でした。
ウズシオハムシの翅の模様、ありがとうございます。
私、ハロウィンのかぼちゃみたいに見えました('◇')ゞ
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ソングバードさん (ロメオ)
2021-08-06 10:08:46
おはようございます。いつもコメントいただきありがとうございます。
これまで幼鳥だと思っていた中に、冬羽移行中もいたのかもしれませんね?
でも、群れで飛んでいると識別は超難しいです・・・
きょうもまたまた猛暑日になりそうですね。
私もこの先、しばらくは、在庫写真からまとめ記事を載せる日々になりそうです(;^_^A
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コアジサシ (『孤 独』)
2021-08-06 16:17:28
こんにちは

毎日・毎日が暑いのと感染者の急増で外出せずに家でオリンピックの観戦・応援の日々です
日本選手団の活躍が続いて応援にも力が入り疲れ気味です ^^;

コアジサシの乱舞ですね~
今季は千葉市の稲毛の浜のコアジサシの営巣地は、カラスに卵やヒナがやられて全滅でした
返信する
孤独さん (ロメオ)
2021-08-06 17:14:39
こんにちは。いつもコメントいただきありがとうございます。
猛暑続きでうんざりの毎日ですね~
オリンピックもいよいよ終盤、日本選手団はメダルラッシュに沸いていますね。
コアジサシ、いったんカラスに目をつけられた営巣地がダメになる話は耳に入ってきます。
自然界の営みだけに、人がどう介入すべきか、簡単な問題ではないようですね…
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