世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

焼き芋日和

2016年03月15日 | Weblog
キラキラとした空気が太陽の光を100%透過させるような晴天だった。
一週間ぶりの晴れだ。

残業中、吉熊上司が出張先から帰ってきた。
お疲れのご様子。
彼の帰社に安心した。
そして不在中、自分が不安だったことに気づいた。

タイムカードを打刻して退社。

小学生のとき、「オヨネコぶーにゃん」というアニメが放送されていた。
黄色いブタのような猫(ぶーにゃん)が主人公で、彼は焼き芋が大好物だった。


CMに入るとき
「オヨネコぶーにゃん イモイモ」
と、ぶーにゃんが言うフレーズが好きだった。

そしてエンディングテーマの歌詞が
「何かくれ、ハラへった やさしい声より イモがいい
いやしいと 言われても 食べることだけ 天才じゃイ
ほとんどブタ でも、ネコ ほとんどダメ でもネコ
生きていかなきゃならないの」
という何とも物悲しいものだったことも覚えている。

雑誌の付録のオヨネコぶーにゃんバッグ(ボール紙製)は気に入ってて、どこにでも持っていっていた。
ハンカチやティッシュ、キャンディーなどを入れて。


今日の私はぶーにゃんと同じぐらい、焼き芋を欲していた。
細胞の一つ一つが焼き芋を欲していたのである。


帰りに、意気揚々と会社近くのスーパーに寄り、例の音楽を爆音で流している焼き芋コーナーへ。
あった!
上部からの強力ライトとホットストーンで熱せられた焼き芋が紙に半分包まれた状態で4本佇んでいた。
大きそうなものを選び、「他に買うもんなかったっけ」と店内をうろうろ。

そしたら、前方より、同じ部署のNさんが籠を持って私と同様にうろうろしているじゃないか。
「お疲れ様です!」
と声を掛けると
「なんでこんなところに?」
と驚かれた。
焼き芋を買うだけのために来たことを言うと爆笑された・・・。


会計を済ませて、例の焼き芋ソングを唇に乗せながら駅方面に歩いていると
「お疲れ様です」
と、またもや声を掛けられた。
昨年、社労士になるべく転職した後輩女子Nさんではないか!!
焼き芋片手に理由を話したら、またもや爆笑をされた。
「冷めないうちに」
と別れ際に言うNさんの心遣い、変わっていなくてほっとした。


それにしても焼き芋の引き寄せの力、半端無い。
そして焼き芋片手に電車に揺られる自分の姿が車窓と重なって、なんともシュールだ。



ただいま。
少しレンジでチンして、いただきまーす!!

吉熊「江戸時代の飢饉かな?」
ナグ「やきいも」



美味しい~!
芋羊羹のように甘い!
大満足。
皮の部分も少ししょっぱくて美味しい。


満たされた気持ちでネットを散策。


globeデビュー20周年プロジェクトの一つとして、また、小室哲哉が描いた歌詞の­世界を象徴的に映像として表現するため、MUSIC VIDEOプロジェクトがスタートしたそうだ。


globe / 「FACE」


歌手の夢を諦めてお母さんのスナックで働く女性が描かれている。


「FACE」の歌詞についてはだいぶ以前にこのブログにも書た。

(2013年4月14日 globe 「FACE」についての考察 )


この歌は会社員を主人公にした歌だと思い込んでいたのだが、こういう状況もあるんだと面白く動画を拝見した。
小室さんの歌詞は多角的な解釈ができる。
聞く人や聞くとき、状況などで様々なシチュエーションを創り出せるので奥深いと思う。

今月末公開予定の第2弾は三吉彩花さんで1996年1月1日発売されたglobe「DEPARTURES」が公開される予定。
そして4月公開予定の第3弾は新川優愛さんが主演で1997年3月5日に発売のglobe「FACES PLACES」とのこと。
自分が描いていた想像の世界と答え合わせする予定(答えなんて十人十色なんだが)。楽しみだ。



片手に焼き芋、片手に疲れが入ったバッグを持ちながら歩く帰り道。
「経費分析の雑費、終わらなかったなあ」という反省。
今日の私も「FACE」だったなあと歌詞に自らの一日を当てはめてみる。


明日も頑張ろう。


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