高給取りの判断能力

2010年01月15日 | 仕事 -
今日もヘビーな会議をした。 
数社の大手企業が一同に介しての会議である。


誤解のないようにしてほしいが・・・・・私の経験上の統計として・・・・・
高給取りの慢心した人ほど、相手を思いやる仕事をすることができない人が多い。
おそらく、これは “人間としてどうなのか” という観点での推論ではなく、
「いい人でも、仕事相手に対して鈍感で無神経だったりする」ことがある。
要するに、気を遣わなければならない会社担当者や顧客に、気が遣えないのである。

 (私は、高給取りビジネスマンが全てそうだとは、言っていないデス!
  才能豊かで、交渉力もあり、知恵も持ち得た、信頼できる人が多いデスから!)


ただ、偏差値主義教育やマークシートの受験を繰り返した世代に多いことだが・・・・
何かを自分で勘違いしている人がいる。
ただ、脳細胞の中に学問と呼ばれるものを記憶させる動作を繰り返すだけで、
“勉強ができるかどうか”という評価をされてきた人たちには、目の前の人の
「気持ち」や「心」を察して、それを尊重して、かつ、自分の意思を上手に伝え、
交渉することが苦手な人が多い印象を受ける時がある。
一方的にメールで「事」を済ましたりして・・・
それが自分の慢心の感じられる「表現方法」だったり、
無神経極まりない「言葉遣い」だったり、
決定権もないのに断定的に何かを決め付けたり、
自分勝手な解釈による「利己的な指示&命令」をしたりする。
そこに、仕事相手や、気を遣うべき相手への「配慮」は、浮かび上がってこない。
今日の会議も、そういうことが発端による「大トラブル」の後処理会議だった・・・。
自分の判断を乗っけることによって、全く別の事実になってしまうことの重要性に
気がつかず、プロジェクト全体を揺るがせる「大事」になってしまったのだ。

(いつもは慢心発言の多い当事者も、今日は彼の上司が満面の笑みで語るのみで、
 当事者である本人自身は一言も発しなかった)



今回の当事者のような人は・・・・
相手が何を求めているのかが、全く想定できないような現実を繰り返している。
権力のない私は、それを傍から眺めて、「ひどいなぁ」と感じ入るばかりだ。




そして、何より一番不幸なのは・・・・
「そういう人ほど、自分の現実をわかっていない!」ということである。

今回の当事者もしかり・・・
全く「自分や、自分の仕事のやり方を、客観的に認識していない」と思う。
そして、「自分の何が悪かったのか・・・の上っ面しか理解していない」のだろう。
謝罪を繰り返してでも、彼は似たようなことを、また繰り返すかもしれない。




自分の目の前の人を、もっと観察して、その人の立場になってみることは、
非常に大切なことである。

「心を育てる教育」を受けず、左脳だけしか使わない基準による評価により、
大企業と呼ばれる会社になど入社してしまうと・・・・
個々のキャパシティを超えた「何か」を求めてしまうのだろうか。
あるいは、自分を等身大以上の才能の持ち主だと、思い込んでしまうのだろうか。
とにかく、慢心している。
今回の当事者は、確実に、“利己的な気持ちが、強く感じられる人である”。
自由に経費を使ったり、操作したりすることができるのも、錯覚する要因だろう。
恵まれた立場や待遇が、そういう状況を引き起こしているようにも感じる。
そして、高給取りという待遇だからこそ、「自分の位置を過剰に守ろうとする力」が
誰よりも強く働き、それが(結局)“問題を引き起こす原因”にもなっているようだ。


彼にもきっとそれなりの苦悩と苦労はあるのだろうが・・・仕事上の現状としては、
楽に自分の立場を守りつつ、安易な思考で動く力量しかないようだ。
上司もまた、そういう人だったりすると、“会社の社風なのか”と思ったりして、
今日の私は(心の奥底で)密かに笑ってしまった。
この期に及んで、まだ自分達の立場を守ることしか考えていない。
 「まるで、だんご三兄弟じゃん!」
 (その上の上司も、みてみたいなぁ~~)
真面目な会議で、そんなことを考えながらいる私こそ、不真面目 極まりない!
そう感じながら、「仕事相手は、選ばなきゃね!」と感じる今日この頃である。



とにかく・・・・・
何と言っても、問題の現況は、上記のような人が引き起こしていることが多い。
そうして、そういう人こそ、「30代前半~30代後半ぐらいの年齢で、会社から
期待されている(と自分で勝手に思っている)働き盛りの人」である。
また、大企業に所属しており、軽い役職を持ち、それでも他社よりもかなりの・・・
(うらやましいかな)「高給取りビジネスマン」なのである。
しかし、私からすると、社会人として「甘い」としか思えない事件を引き起こされ、
余波が舞い込んでくるために・・・もし周りに人がいなくて、私が子供だったら・・・
「あんたぁ~、バッカじゃないの~!」と言いたくなってしまうのだった(笑)。
(今日も、何度も、心の中で、叫んでいたぞ!!)

結局、今日の後処理会議も、まるで “何事もなかったかのように出発点に戻る” ように、
各企業担当者が其々に “一人の不遜な男性の過失を穴埋めするために試行錯誤した”。
そうして、「また一緒に頑張りましょうね」と、全員で確認する会議となった。
大きな会議室では、誰も出された珈琲に手をつけず、常に笑いは耐えなかったが・・・
私の心の中は(ず~っと)サメザメと凍っていた。 きっと、他のメンバーも・・・
似たような気持ちでいたからこそ、終始、冷え冷えとした空気だったのだろう。
それでも「うまくやっていく」のが社会人だ。 
私も、素晴しい仮面をつけていたョ。



このご時世、仕事をなくしたら大変だ。
特に、大企業の高給取りは、ヒヤヒヤものだっただろう。
高給に慣れてしまったら、おそらく減給も嫌なことだと思う。
しかし、だったら・・・余計に・・・・
仕事を円滑に、今回のようなトラブルのないように誠実に努力するべきだろう。
単純なことだ。 上司はそれを見守り、示唆するべきだし、会社はトータル的に
社員教育にいそしむべきである。 
私は、本当に、「おバカ」な「慢心高給取り」とは、付き合いたくないものである。

今日は・・・本当に、疲れる会議だったし、ストレス過多の会議だったと思う。
トラブルの当事者は、みそぎをして、ちゃんと反省してほしいものである。


(もちろん、高給取りでも、慢心でなく、きちんと心を尊重できる人は別デスョ!)