大都会の夜景

2010年01月25日 | 社会 -

過日、知り合いから見せられたDVD。

大都会――東京――新宿の夜景を、空撮で撮影した映像が・・・・
ただ、ひたすら、ずっと、ゆっくりと、流れるだけのものだった。


新宿御苑の場所周辺だけが、まっくら闇で・・・
真っ暗すぎて、一際、目立つぐらいである。

その先には、明るい「新宿の高層ビル群」が建ち並ぶ。
都庁や、有名ホテル、有名高層ビルが、煌びやかに輝いて、はてしなく続いていく。

道や高速道路は、オレンジ色のライトをつけた車が、縦横無尽に走っているのが判る。




         私が子どもだった頃、「神戸:六甲の夜景が美しい」といって、
         よろこんでいたのは中学一年生の時だっただろうか。



    
   
今は、摩天楼に近い高層ビル群を見ると、自然と・・・エネルギー問題や環境問題が
頭をもたげてきて、すっきりとした気分にはならない。
それを考えないとしても、決して「美しい」とは思えない。

まるで、人間(人類)が、狭い場所に、集中して、たかって生きているようなイメージだ。
“地球に取り付いたムシ”のような印象にさえ感じてしまう。
いつか、すべてのモノを食い尽くしていくのだろうか・・・・そんな危惧を覚えるほど、
新宿の夜景は、“非常なほどの空間のないビル群で覆い尽くされていた”。


「都会」という景色は、人間が創出した最高峰の「美の結晶」なのだろうか・・・。
はたまた、自然を壊しつくして、都合の良い環境をつくりあげた現実なのだろうか・・・。

実際、この星のいたるところで、異変が起こっている。
冷静に考えても、凄いことである。



大都会:「東京」は、夜中でも眠らない。


どちらにしても、私にとっては・・・
「美しい」とか、「神秘的」だとか・・・そういう子どもの頃に抱いた印象とは違って、
かなり威圧的な景色に見えてしまったのは、事実である。
 (本来の目的であるリラックス効果などとは、ほど遠い感覚だった)


この数十年の間に、私の中に起こった印象と感覚の違いは、明白であった。
まさに文明という高度な成長を遂げた「大都会」―。
人間は、すざまじい勢いと速度で、地球の表面を作り変えてきた。
その環境の変遷と連動するように、“素晴しい快適性”ではなく・・・
何故か“ある違和感”を感じたのは、私だけだろうか。


この星が健康でなければ・・・・
私たちの“健康的な生活”は、決して望めない!