知ることは 感じることの半分も 重要ではない
< by レイチェル・カーソン >

「センス・オブ・ワンダー」は、彼女が残した最後のメッセージ(作品)でした。
この言葉は、きっと「知ることには、さほど意味がない」ということでは決してなくて、
そのことよりも「感じることがより大切だ」とおしゃっているのでしょう。
人間は、成長すると何故に、子どもの頃に持っていた“素直な心”を、なくしてしまう
のでしょうか。 「社会」に、もまれてしまうからでしょうか。
自己の核よりも、“優先すべきものがある”と、教えられてしまうのでしょうか。
子どもの頃に持っていた“素直な心”は、とても清らかで 楽しいイメージがします。
ストレートな好奇心や、損得のない愛情のかたまりや、不思議なものに対する挑戦!
自分の子供時代を思い出してみても、幾つも“ほのぼのとした情景”が浮かんできます。
「美しいものを、美しいと感じる心」は、偉大なる「自然」から学ぶことが可能です。
そういうことの大切さを、理解しやすい文章で子供たちに伝えたのが、この作品です。
「センス・オブ・ワンダー」には、昔も今も、子供たちの可能性は同じであり、
きっと どの時代に生まれても、“同じような学びを得ることができるのではないか”―
と、心から感じさせられます。
また、大人たちは、今こそ、生態系の上層位置にたっている人類の「責任」として、
“果たすべきことがあるのではないか”と、心底思ってしまいます。
それが、子供たちの将来のためになり、大人の日々の暮らしのためになるのであれば、
尚更、素晴しいことです。