頑固爺の言いたい放題

森羅万象なんでもござれ、面白い話題を拾ってレポートします。

産経対朝日

2014-06-02 09:43:13 | メモ帳

私は産経新聞を定期購読していないが、産経の記事を読むと元気がでるので、時々その無料電子版を覗くことにしているが、5月31日(土)に「首相の靖国参拝発言で会場に賛同の拍手」というタイトルが目についた。

【シンガポール=比護義則】安倍晋三首相が30日、アジア安全保障会議で自身の靖国参拝について「国のために戦った方に手を合わせる、冥福を祈るのは世界共通のリーダーの姿勢だ」などと語り、会場が拍手に包まれる一幕があった。

 講演後の質疑で、出席者の中国人男性が昨年の首相の靖国参拝について「先の大戦で日本軍に中国人は殺された。その魂にどう説明するのか」という質問したのに答えた。

 首相は「法を順守する日本をつくっていくことに誇りを感じている。ひたすら平和国家としての歩みを進めてきたし、これからも歩みを進めていく。これははっきり宣言したい」とも述べた。

 拍手したのがどんな人々だったのか気になるが、「そうかい、よかったね」と内心で祝福した。そのあと、購読している朝日新聞を開けると、同じ話題を次のように取り上げていた。

 産経の記事では質問者がどんな人物なのかわからなかったが、この朝日の記事から質問者はタダ者ではなかったことを知った。

 産経の記者は質問者の素性を知らず、調べようともしなかったから(多分、大勢いるレポーターの一人だと思ったのだろう)記事が平板になったが、読者(少なくとも私)の愛国心を満足させた。一方、朝日は濃密な情報を提供したが、安倍首相がどう回答したか聴衆の反応はどうだったか、については伏せた。

 どっちもどっちだが、両紙の性格がよくわかる出来事だった。

 ところで、当家はこれまで購読してきた朝日を先月末で解約し、読売に切り替えた。「集団的自衛権」などの政治問題に関する最近の論調に、あまりにも偏向姿勢が強く感じられ、ウンザリしたからである。