今日、昼前後のTVのワイド番組を見ていたら、コメンテーターが「舛添知事の説明が不十分だ」と非難していたが、本当にそうだろうか。
「不十分」とは、正月休みに家族と木更津のリゾートホテルに宿泊した時、事務所関係者がホテルに来て会議したというが、その人たちの名前を明かさないことを指しているらしい。
しかし、その宿泊費用は「政治資金から支出したのは間違いだったので、個人負担にします」と言明したからには、舛添氏はその関係者の名前を明かす必要はない。なぜなら、個人の費用で泊まったホテルに来た人が誰であろうと関係ないからだ。
私は、木更津のホテルで会議したというのは嘘だと推測している。舛添氏が金銭問題では非常識であっても、正月休みに「木更津まで来てほしい」と頼むという社会的に非常識なことをするとは思えないからだ。多分、最初に「会議だった」と嘘をついたために、今さら「それは嘘でした」と言えなくなっているだけだろう。それであっても、費用が個人負担になった以上、この問題は終わっている。
もう一つ納得できないのは、枡添氏が東京都知事になる前に発生した公私混同も、同じレベルで批判していること。公人としての資質を論じる判断材料にはなっても、東京都知事を批判する材料にはならないと考える。
枡添氏は公私混同した諸経費に関し、すべて説明したと思う。これ以上の詳細は大筋には関係ない。
舛添知事はメディアにまたとない話題を提供した。特に、TV局にとっては、視聴率を取れる絶好の話題だから、舛添氏が辞任するまで追及するだろう。私は舛添氏を弁護する気は毛頭ないが、メディアには「いい加減にしろ」といいたい。