このブログの前回の投稿で、「韓国大手メディアのいじけ根性」というタイトルの論考を掲載したが、その一部である≪日韓の危機感の違い≫が論議を呼んでいる。本日(4月23日)の産経新聞の記事をご覧頂く。
http://www.sankei.com/premium/news/170423/prm1704230016-n9.html
要するに、韓国では「北朝鮮の弾道ミサイルは、韓国をターゲットにして開発されているのではない」ということらしい。
そして、その根底には親北感があるように感じられる。その「親北感」とは、「韓国人による北韓論」(シンシア・リー)と「さらば、崩壊する韓国よ!」(呉善花)を綜合すると、次のようになる。
●韓国政府(金台中と盧武鉉の時代)の親北政策
教科書で、朴正熙時代の政策を否定し、北の政策を礼賛している。
●建国の正統性は北にあり
北も南も抗日独立運動の結果、建国された。しかし、北の抗日活動の方に正統性がある。
そんなに親北なら60年前の朝鮮戦争をどう説明するのかという疑問がわくが、これについては前出の「さらば、崩壊する韓国よ!」(162頁)によれば、≪朝鮮戦争は日本やアメリカが自国の利益のために、朝鮮民族を犠牲にした戦争≫(全国教職員組合の教育指針)ということらしい。こういう論理があるとは知らなかった!!
とどのつまりは「親北」は思想であり、正否を論じるたぐいのことではないらしい。
金正男がクアラルンプールで殺害された時、このブログで私は「この事件によって親北感はいくらか薄まるのではないか」と述べたが、的外れだった。赤面のいたりである。