Saitolab 「なにもせんほうがええ」

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シンクロナー

2008年04月21日 | 修理・工作・技術
先月、eBayで購入したものはアメリカのアンティークディジタル時計「SYNCHRONAR 2100」でした。過酷な条件・・・60℃の塩水/スキージ圧力355lbs/sqに24時間つける ・海水のスプレーに100時間さらす ・石板の上に置き1foot/30.48センチの高さから1000回ハンマーで叩く ・80℃の空気中に100時間 ・マイナス40℃の保冷庫に100時間 ・高度100000feet/30.48km相当の高所気圧に100時間・・に耐えるという謳い文句でしたが、実際は内蔵されたニッカド電池の寿命であっさり機能を停止し、はめ殺し封印モジュールのせいで修理も出来ないというシロモノです。私が購入したものも内部は電池の液漏れでシリコンゲルも変質し基板パターンも溶かしており再生不可能でした。仕方なく外装だけを活用すべく他の時計のユニットを移植工作したのでした。本当はLED表示素子のものが良かったのですが高価ゆえにLCDのものにして、背面からのバックライトだけは赤色LED照明のものにしました。シンクロナーの操作部はマグネットSWが使われていましたので、移植の時計基板配線もそのSWへ取り回してマグネットSWでの背面照明のON,OFFを切り替えるようにしました。移植した時計ユニットの電池駆動部は1.55V電池なのですが、LED照明用電池は3V電圧で2個のボタン電池を搭載する面倒な構成。故にシンクロナーのユニットに載せると若干厚みがオーバーしました。仕方なく2mmと1mmのアルミ板を三枚積層し裏ブタを作り直すことでユニットを納め直しました。本音を言えば腐った基板を目の当たりにするまでは、代替のニッケル水素ボタン電池の選定やチャージ用の太陽電池まで部品購入しての修理準備をしていただけに残念です。まあ、今回の改造品は背面照明用の赤LEDが透明ユニットを透して怪しく四方向に光るので、ヘンテコギミックとしてよしとしています。おられないとは思いますが、ジャンクのシンクロナーを購入される方は努々(ゆめゆめ)再生修理を期待されませんよう。基板や表示部まで完全なものに巡り合うのは稀なことでしょう。何故なら内部は心臓部のICチップがシリコン基盤剥き出しでマウントされ、髪の毛よりも細い金線が配線されたままです。そこにシリコンゲルが直接充填されニッカド電池がその上に鎮座しているという目眩もののレイアウトなのですもの。電池が液漏れすれば直下のこれら繊細な配線は一気に腐食し断線していく寸法です。残念!


そうです。高額ジャンクを2個も買っちまっただよ。orz

コメント (6)
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