夏休みもいよいよ終わりが近づいてきた。終わりがあるからこそ楽しいことはわかっている。今日は9時頃にもそもそと起き出す。昼過ぎまでグウタラしていたが、このままでは無為に一日が過ぎそうな気配。ネットで天気予報と雨雲の動きをチェック。思い切って江の島方面に出かける。目的もなく走ってもつまらないので茅ヶ崎を目指す。いつかは訪れようと思っていた開高健記念館を目指す。ゴルフ場を過ぎたあたりで134号を右折し住宅地を流す。大まかな場所しか記憶していなかったことを後悔。作家のエッセイに「海岸から三百メートルか四百メートルほどのところにひっそりと起居している」とのフレーズを思い出す。着た道を一筋渡り海に向かって引き返す。道路に人を見つけいよいよ尋ねてみるかと思う矢先、そこが記念館と気づく。記念館の誘導の人だったのだ。自転車を置き玄関よりお宅(記念館)へ。居間から書斎、そして哲学者の小径までを見学。蔵書、お酒、パイプにライターなどの愛用品から生原稿などが展示されていた。壁には剥製やルアーが飾られているが整然と整えられている。不謹慎な話ではあるが、いつポックリ逝っても恥ずかしくないように部屋は片付けておかねばと反省する。記念館のあちこちには作家の言葉が掲示されていた。曰く「悠々として急げ」。自分には「生き急げ」とも読み取れる。
本日の走行距離70.23km 積算8223.2km。
本日の走行距離70.23km 積算8223.2km。