昨夜は南町田のシネコンでToy Story 3を鑑賞。嫁がこれを観たいとジタバタしていたのだ。レイトショー3D上映で一人1500円。Toy Story の1作目2作目は観たかどうかも覚えていない。おもちゃのキャラが水に流されているシーンを断片的に覚えている程度。流行りのフルCGアニメに関してはディズニーもソニーピクチャーズも作品の多くを観た割りには後に何も残らないのが残念。強いて今回の映画のメッセージを拾うなら「物(おもちゃ)を粗末にするな」ということか。半年ほど前に観た「晴れ時々ミートボール」では食べ物をゴミのように扱うシーンが続いたことを思えば100倍マシかも知れない。偏光方式の3D表現に関しては今回は控えめ。奥行き表現は感じるものの手前に飛び出し驚かせるようなシーンは一度も無かった。キャラクターのモーションに関しては実際の役者の動きをキャプチャーしているだけに違和感も無く。リアルな動きは既に完成されており、如何にデフォルメして感情表現を豊かに現すかに注力されている模様。それから気づいたこととして、ここ1~2年のなかで配給先向けに作品がローカライズされるようになったこと。映画の中のCG TEXTUREに日本語表記が多く見つけられた。多分、英語圏以外の日本語、中国語、韓国語、イタリア語など主だった言語にこの部分は差し替えられていくのだろう。余談であるが我々の仕事でも言語のローカライズは最近うるさく言われる。特にアジア圏。今回自分が製作担当した製品でも字幕などの文字、内部のテストモードメニューなども全てを簡体字に対応した。音声は勿論中国語。場合によっては繁体字バージョンを用意することもある。後は英語バージョンにイタリア向けバージョンなども製作している。日本市場は徐々にではあるが衰退の方向にあり、否応なしに中国市場へ目を向けなければならないのが現実なのだ。そのうちインドバージョンなどというのも冗談では無くなるかも。映画を観ながらも仕事が思い出されてしまうのはイケマセン。Toy Story 3に話を戻せば、同じフルCG映画「AVATAR」よりは面白いと言っておく。あの映画、浮かれポンチが大騒ぎしていたが何がそれほどの感動を呼んだのかさっぱり理解不能。
映画を観終わってチラシ棚を見ると「ナルニア国物語第3章」を嫁が目ざとく見つけた。次はこれらしい。でも「肉球大戦争」の予告も目を輝かせて観ていたやうな・・・。因みにPIXARの電気スタンドアニメを初めて観たのは1990年ロサンゼルスのSIGGRAPH会場でだったと記憶している。あの頃は発展めまぐるしいCGやVR技術など、何か出来そうな予感でワクワクしていたものだった。