Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

スプリング・サンバ

2016年10月26日 | 写真、カメラ
妻の実家を片付けていて他界した叔父のカメラが出てきた。「Super Wester」という西田光学の中判。1950年代中頃のものらしい。シャッター速度は倍数系列ではなかった。革ケースに守られ外観の状態は良かったが蛇腹の展開は重く、レンジファインダーも固着。レンズにはカビ。シャッターも動きが怪しかった。多分半世紀は眠っていたのだろう。折角なので全てを分解し整備する。軍幹部のメッキは生きていた。ボディーの貼り革も割れなくミンクオイルで艶を取り戻す。機構部はクリーニングと注油で蘇る。シャッターガバナーは軽やかにささやき、蛇腹はロックリリースで勢いよく展開されるようになった。レンズは傷無くクリアー。ファインダーの二重像も明快。このカメラは発売当時の価格は比較的安かったようだが手抜きのない造りで整備のし甲斐もあった。早速、新宿のヨドバシで120フィルムを購入。カラーネガを探すも5本パックしか売られてなかった。仕方なくイルフォードのモノクロにした。ASAは100を選ぶ。ついでにスプールも1本もらってきた。カメラにも当時ものスプールがセットされてはいたが現像に出して処分されるのが忍びなかった。そしてこのカメラで撮影する被写体はもう決めている。近々売却され取り壊される妻の実家を撮影記録する予定。

撮影結果
コメント
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