Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

ジャッキーのしんゆう

2018年05月05日 | 書籍・映画・音楽
町田のオバQ百貨店8F催場で行われている「くまのがっこう展」(原画展)を妻と訪れた。「くまのがっこう」というキャラクターと絵本の存在を知ったのはここ一年のこと。京橋勤務時代に毎日のように東京駅丸の内線の改札口から八重洲側の地下街を通っていた。その道すがら「東京キャラクターストリート」内にある「ジャッキーのゆめ」東京駅店の開店前シャッターイラストが気になっていた。気になったのは主人公のジャッキーではなく、いつも傍らで遊んでいる黒い小さなクマの存在。この作品は「くまのがっこう」という絵本が様々出版されていて、常にジャッキーのそばで自由奔放に遊んでいるクロい相棒それが"チャッキー"なのだ。そしてこのシチュエーションはどこかで見覚えがあると気づく。幼稚園の頃、親に買い与えられた世界の童話全集 全34巻(小学館)に掲載されていた「カロリーヌとゆかいななかまたち」シリーズ(ピエール・プロブスト/フランス)に出てくるこげちゃのユピーと設定キャラクターが似ていた。主人公カロリーヌの自由奔放な冒険に振り回されながらも自分なりのスタイルでイラストフレームの隅で活躍しているユピーの姿がオーバーラップする。カロリーヌの絵本イラストでは、一番にこのユピーを探し、そのお茶目な行動を楽しんでいた。振り返ると徒党を好まず単独でひとり遊びに興じる自分のスタイルはこの頃にユピーから学んだものなのかも知れない。大げさに言うなら平凡社の「えほん百科」と「世界の童話全集」に接していなければいまの自分は無かったと思える。因みに「くまのがっこう」でクロクマ・チャッキーの活躍が一番わかる作品としては「ジャッキーのしんゆう」がお勧め。幼少期に親が子に買い与える本の大切さをこの歳になってつくづく感じる。
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