若い頃からそして今も寝つきはすこぶるよい。横になって5分と待たず眠りの国へ。そのかわり夢はすごく観るし覚醒後も観た夢はよく覚えている。昔勤めていた職場に似た広い夜のオフィスのなかで自分の机を探す夢。トイレに行きたくなって見つけるも、難解な機械仕掛けだったりで用足しできない夢。車の運転や自転車で移動しているも思い通りに操縦できなかったり進めることができず四苦八苦している夢。知らいない街で行き先のわからない路線バスに乗って移動している夢。どれも少しうなされながらも嫌な夢ではなくて置かれた状況を楽しんでいるような気さえする。そんな安眠への寝入りばな、かすかに違和感を感じた。どこかで弦の響きが聞こえた。一定間隔でビヨ~ン、ビヨ~ンと唸るように鳴っている。どこか三味線の弦の響きのようにも聞こえる。これはオバケでも出たかな。音は遠く離れているようでもあり近くのようでもある。耳を澄ましながら暗い部屋のなか音の出処を探す。はたして音の発生源はイオン空気清浄機だった。この空気清浄機はプラチナ線に高電圧を印加し空気中のダストや花粉をプラスに電荷帯電させる。そしてマイナス極の大型ブレードにダストを一気に吸着させる仕組み。たいへん合理的な動作原理で性能も良いので毎夜連続運転している。今使っているものは買い替えた2台目。一台目は7年間、連日の酷使でプラチナ線が消耗し断線したので廃棄した。プラチナ線の汚れや環境温度、湿度など条件が揃ったときに高電圧のプラチナ線が共鳴共振し今回の三味線発振となったようだ。プラチナ線の汚れは内部にセットされているワイパーを2~3度上下させるとクリーニングできる。集塵側のブレードはジャブジャブと水洗いできる。本当は取説には水洗い禁止とある。たぶん高電圧に印加するので水濡れのままセットされることを危惧しての注意表記なのだろう。
「幽霊の 正体見たり 枯れ尾花」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます