先週トキワ荘を訪れその時代の漫画家の交流などを調べるうちに二人の漫画家を注目するに至る。1人は森安なおや氏。先輩から生活を助けてもらった恩を忘れ借金を踏み倒し、居候で転がり込んだ友人の部屋の家財道具を質屋に流してしまう。繊細で天才肌ではあるけれど自滅の道を歩む。いま一人は寺田ヒロオ氏。トキワ荘の兄貴分として新漫画党を立ち上げ藤子不二雄や赤塚不二夫に慕われた。森安氏に借金を踏み倒されたのはこの寺田氏。他の漫画家より先にデビューしていた寺田氏だが、徐々に作風が時流に取り残されるようになった。編集とも考え方の違いから衝突が増え70年代に惜しまれながら引退してしまう。晩年はトキワ荘のメンバーとの交流を絶ち家族とも距離をおき世捨て人のような暮らしとなる。自宅離れで一人寂しく61歳の生涯を閉じる。藤子不二雄A氏の言葉を借りるならそれは「緩慢な自殺」であった。寺田氏の菩提寺は茅ヶ崎の浄見寺。そこまでわかれば訪れたくなった。昨日まで祝日も返上で仕事だった。ようやく迎えた夏休み。雨雲レーダーは15時ころから雨の予報。自転車を飛ばせばなんとか雨前に茅ヶ崎まで行って帰れそうに思えた。何より今日を逃すと当分は台風で外出はできそうにない。無理を承知でクロスバイクで家を出る。いつもの江の島ルート境川と並行に走る藤沢街道を南下し湘南台を過ぎて右折。西に走り寒川、辻堂の中間地点、ゴルフ場に隣接する浄見寺に到着。墓石の場所はネット画像から民族資料館や樹木の背景配置から当たりをつける。一往復して直ぐに見つけることができた。
香りのよいお線香を手向け引退後の心境を想い手を合わせる。墓参のあとはお寺に隣接する民族資料館に興味をもつも空はいよいよ暗くなり雨がいつ降り出してもおかしくない状況。一刻を争うのでダッシュで帰途に就く。本日の走行距離 48.00km クロスバイク積算 11,302km 自転車積算 30,478km
本日の走行ルート
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