黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

三ッ堀という所引き退き(寄せ手敗軍膳備中守討ち死にの事、付けたり、渡良瀬川満水越後勢水死の事 ・その 1) 

2025-01-17 21:32:43 | 桐生老談記の世界

今日も寒い寒い一日です。

ひめちゃんとタバサねーちゃんは、お散歩以外はしっかり室内犬しています。

今日も朝晩のお散歩で、誰にも会いませんでした。

みんなどうしてるのかな?

 

2020年3月の黒柴家族です。

やっぱり寒かったんだね

 

東の牧場にも、よく行っていました

ヤギさん家族も増えていたね

 

 

 



三ッ堀という所引き退き(寄せ手敗軍、膳備中守討ち死にの事、付けたり、渡良瀬川満水、越後勢水死の事・その1)


去る程に、萩田備後守搦め手の合戦に打ち負け、米沢山の腰に引きて味方を見るに、打ち死に手負い半死半生のやからもあり。

かくて大手の大将も、笛吹坂流れ矢にあたりて失いける。

惣じて大手搦め手八十人ばかり打たれ、かくて備後守、三ッ堀という所引き退き、河原に馬を立て見れば、渡良瀬川洪水にて、越すべきようはなかりける。



あらすじです。

萩田備後守は、搦め手の合戦に負けて、米沢山の腰(ふもとに近い所)に退却して、味方を見ると、打ち死にした者、負傷者、半死半生の人々もいたのでした。
そして、なんと大手の大将も、笛吹坂で流れ矢に当たって死んでしまったのです。
大手搦め手合わせて、80人ほどが打たれてしまい、備後守は三ッ堀というところまで退却しました。
馬上から河原を見ると、渡良瀬川は洪水で、越す方法はなさそうでした。

 

 


萩田備後守は、搦め手の合戦に負けて、米沢山の腰(ふもとに近い所)に退却したんですね。

ここには、この時の戦死者のものと言われる五輪等群があります

くらみ沢下流の米沢薬師

ここを流れる群馬県と栃木県を分ける川は清水川というそうです。


章の題名には、膳備中守とありますけど、本文中には出てきません
でも、大手の大将は、膳備中守でした
『桐生老談記』では、膳備中守は笛吹山で流れ矢に当たって死んでしまったのです



笛吹山ってどこだっけ?
それは、下の写真の山です



上野国山上から国道50号線に出て、渡良瀬川を渡り、桐生川を渡り、でも1時間足らずです。
ここは、笛吹山恵性院不動寺(ふえふきざんえしょういんふどうじ)という真言宗のお寺です
実は、鶏足寺に行く時に通ったこともあります。

最近は足利市内に行くときは、道67号線(旧国道50号線)をひたすら東に行くコースで、恵性院は通ってません。

またそのうちに、三つ葉ツツジの季節にでも足を伸ばしてみましょう




ここの三つ葉ツツジは、おしべが5本です

 

初稿  2020.03.23  FC2ブログ「黒柴ひめちゃんの葛塚村だより」

改稿  2025.01.17

 

 

(つづく)

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