黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

花どろぼうの記憶

2019-05-26 22:16:18 | 日記
夕方ひめちゃんは獅子丸と、山上城東方の、童沢貯水池ハザードマップで決壊後まもなく浸水するあたりをお散歩しました。



後ろは住宅地で少し高台になっているので、大丈夫そうです。

獅子丸は、スギナをよく食べます



ひめちゃんちの子たちは多分食べていないと思います。
最近ひめちゃんは獅子丸の影響からか、スギナをちょっと舐めています




先週の日曜日だったと思います。
ひめちゃんちのおかあさんは、ジャーマンアイリス畑で草むしりをしていました。

「きれいですね、見せてください。」
中年のおばさんが、老年のおばあちゃんと一緒に、こちらを見ていました。
「どうぞ。」と言ったはいいけれど、ある嫌な記憶がよみがえりました。
倒れた花茎を切り取ったのもあって、もらってもらおうかとも思いました。
でも、行動に出せませんでした。
積極的に対応できないまま、彼女らは去りました。
人間はトラウマからなかなか抜け出せないもののようです。

数年前、アイリス畑には花どろぼうが出没していました。
「きれいに咲いたな」と愛でて、数時間後には存在しないのです。
複数の目撃証言から、畑の隣のおばあさんが犯人と知れました
奥さんの親でよそから来た人です。
でも、見過ごすわけにはいきません

そのお宅に行ってみました。
玄関を入ってびっくり
なんとうちのジャーマンアイリスが飾ってあるじゃありませんか
「あげてないけど、どうしてここに飾ってあるんですか?」
「取ってきちゃったから、まあいいかって飾ってるんです。」

開いた口が塞がらない家族でした
家族ぐるみで、よその家のアイリスを勝手に取って楽しんでいたのです
常識のある家庭ならば、おばあちゃんに注意して誤らせるでしょうに、その常識がないのです

おばあちゃんはデイサービスに行って留守でした。
厳重に注意して帰りました。

ところが、相変わらずアイリスがなくなります。
それも、今年初めて咲いた最新品種とかのいい花がなくなるのです

やむなく数日後の夜、二度目の訪問をしました。
今度の対応はダンナさんでした。

「そんなことはしていないと思います。おばあちゃんに聞いてみます。」
「やってないそうです。お帰りください。」
玄関から押し出され、閉め出されてしまいました

「ここのうちには花どろぼうのおばあさんがいますよ
何度も声の限り叫びました

翌日アイリス畑のアイリスの花芽は全部切りました
忘れられない悲しい出来事です

それ以降、そのご夫婦は会うと眼を背けます。

しばらくして、花どろぼうのおばあさんも亡くなりました。
「花どろぼうのおばあさんがいなくなってよかったね」みんなが言ってくれました。

でも、彼らは相変わらずずーと眼を背けています。
明るく「こんにちは。」言ってしまえばいいものを
あの人達は重荷を背負って下ろそうとしないのです。
お疲れ様です

こんなトラウマが脳裏をよぎってしまったのです。
「花どろぼうのおばあさんがいなくなってよかったね」ではなく、「花好きのおばあちゃんがいてよかったね。」と言われたいものです
この間のお客様、この次は歓迎しましょう



今年は草に負けてしまって、良い花があまり咲きませんでしたけど、いくつかベストセレクションです




















いろいろあったけど、ジャーマンアイリスは魅力的な花です
こかんの郷に似合う花です








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