黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

女渕の城に引き取りけり(寄せ手敗軍膳備中守討ち死にの事、付けたり、渡良瀬川満水越後勢水死の事 ・その 2)

2025-01-20 20:59:43 | 桐生老談記の世界

ひめちゃんは、最近スーパードッグをしています。

おかあさんがスーパーなどにお使いに行きそうな時に、先回りして玄関で待っていて同行をしてしまうのです。

今日は帰りに山上城跡公園に寄ってきました。

ロウバイがやっと開花し始めていました。

 

2020年の1月、ロウバイの山上城の写真、なかなかないです。

この頃、スーパードッグというかお出かけのお供はタバサねーちゃんでした。

いろいろなところに行ったね

暖かくなったら、またお出かけしよう

 

 

女渕の城に引き取りけり(寄せ手敗軍、膳備中守討ち死にの事、付けたり、渡良瀬川満水、越後勢水死の事 ・その 2

備後守大いにあせり、馬に続けと下知なし、馬上歩行武者百騎ばかり逆巻く水に打入りて、よわきものは馬に取り付き、弓筈武者鐙しりにて取り付き越えければ、悪水岸に充満し、歩行武者、弱き武者、手負いの類い三十人ばかり、波間に沈み死にけり、備後守馬ばかり流して、ほうほう岸に上がり、女渕の城に引き取りけり。


あらすじというか、大意というか、非常にわかりにくい表現なので、だいたいのストーリーです

萩田備後守は、「我が馬に続け。」と指令したので、騎馬武者が百騎ほど、逆巻く渡良瀬川に乗り入れます。
弱い者は、馬に捕まったり、弓筈(ゆはず)に捕まったり、鐙に捕まったりして、渡良瀬川を渡ります。
弱い者や負傷者約30名が、波間に沈んで死にます。
備後守は馬だけ流して、ほうほうの体で岸に上がり、女渕の城に逃げ帰ります。



まるで、『平家物語』の橋合戦で、足利忠綱が先頭に立ち、宇治川の逆巻く流れを渡るシーンのようです
ちょっと、迫力不足ですけど。
約3分の1が流されてしまったのですか
足利忠綱率いる東国武者は一騎も流されませんでしたけど。


渡ったところ・三ツ堀は、現在の松原橋付近です。

桐生老談記の作者・高橋守之は山田郡今泉村と新田郡長岡村・菅塩村の管理を領主から任されていました。

桐生老談記の作者

山田郡今泉村から新田郡長岡村・菅塩村によく通ったことでしょう。

そのときには、渡良瀬川を三ッ堀(松原橋付近)で渡ったのでしょう。

松原橋を渡ると、桐生市広沢町、その南はもう太田市です。

三ッ堀から女淵城には、ちょっと遠回りな背走経路のような気もします

 

萩田さん、歩いて帰ったんでしょうか?
かなりの距離ですよ
それに、膳備中守の居城は、膳城です
女渕城では、ありません

 

2020年3月、桜の女渕城を歩いて来ました



萩田さんの記憶は何もないようですね
城主として名前のあがっている、荒井図書允・沼田平八郎は由良方の武将ですね

 

 

初稿  2020.03.26  FC2ブログ「黒柴ひめちゃんの葛塚村だより」

改稿  2025.01.20


(寄せ手敗軍、膳備中守討ち死にの事、付けたり、渡良瀬川満水、越後勢水死の事  終 )

 

 

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