黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

小金井四郎左衛門、加勢にはせ来たりて(桐生合戦の事、木村、岩下、広瀬、山越討ち死にの事、付けたり、桐生落城の事・その 3)

2024-09-20 20:31:07 | 桐生老談記の世界

暑い暑い一日でした

ひめちゃんとタバサねーちゃんは、お風呂場でおうちシャンプーです。

そのあと今季初めての焼き芋でお昼ご飯です

 

2007年の夏、三四郎・サマンサ・七海・小次郎の4名で、赤城南面にあったドイツ村のドッグランに、よく行きました。

プールで遊ぶのは、なぜか七海と小次郎だけでした。

 

 

 

 

桐生合戦の事、木村、岩下、広瀬、山越討ち死にの事、付けたり、桐生落城の事・その 3

 

是阿修羅王韋駄天夜叉明王、獅子奮迅の荒れたる勢い、爰にあらわれかしこにひしめき、飛鳥のごとく切って廻れば、

紀伊守しどろになりて備えを追い崩され、既に危く見えける所に、

梅原より小金井四郎左衛門、加勢にはせ来たりて前後左右を取りかこみ、新手を入れ替え入れ替え責め立て、何にかはいとたまるべき。

大将山越討たれければ、木村、岩下、広瀬も叶わずして、行人塚の前にて立ち腹を切りて死にたりけり。

「大将山越並びに木村、岩下、広瀬も討ち取りたり」と大声にて呼ばわり、寄せ手勝ち鬨(かちどき)を作り、大手の戦は敗れけり。



あらすじです。

山越は、獅子奮迅の勢いで戦います。

そのさまは、まるで阿修羅、韋駄天、夜叉明王のようです。

あちこちで、飛ぶ鳥のように敵を切って廻るので、(藤生)紀伊守はしどろもどろになって危うくなりました。
そこに梅原から小金井四郎左衛門が加勢に来て、前後左右を取り囲んで、新手を入れ替え入れ替え責めるので、さすがの山越もたまりません。

大将山越が討たれたので、木村、岩下、広瀬も行人塚(ぎょうにんづか)の前で、立ったまま切腹しました。


「大将山越並びに木村、岩下、広瀬も討ち取りたり」と、寄せ手(由良勢)は勝ち鬨をあげました。
桐生勢は、大手口の戦に敗れました。



寄せ手の大将は、藤生紀伊守だったのですね。
「自害なんてとんでもない、討ち死にするべき」とのアドバイスで、獅子奮迅の戦いをした山越は討ち死にしました
それを見た木村、岩下、広瀬は、行人塚の前で立ったまま切腹しました
山越には、「自害なんてとんでもない、討ち死にせよ」と、言ったのに

救援に来た小金井四郎左衛門の館跡は、新田小金井町にあるようです。
そして、小金井四郎左衛門が中興開基という東雲寺が、新田小金井町にあります

哀しき新田百観音

そして、何とこの寺の開基は古河公方足利成氏(あしかがしげうじ)だということです

成氏の墓もありますけど、現在は無住のようです。


近くには新田の史跡や、茶臼山古墳もあります。
なぜか、最後の桐生(柄杓山)城主佐野親綱が隠棲した由良も近くです

 

 

初稿  2019.09.02   FC2ブログ「黒柴ひめちゃんの葛塚村だより」

改稿  2024.09.20

 

 

 

    

 


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