ひめちゃんと獅子丸は、堀之内を北に出ます。
赤城山は、どんよりとしてその姿を現しません。
突然日の光が差しました
でも、また曇ったり、変なお天気です。
獅子くん、かゆいんだね。
近いうちにシャンプーしようね。
ひめちゃんと獅子丸は、高縄の集会所を廻って帰りました。
葛塚に葛の花が咲いていました
図書館で、『華山と歩く桐生と周辺の旅』という本を借りました。
江戸時代に、渡辺崋山が残した『武毛游記』の記事に沿って歩いたレポートです。
華山は、尾島の前小屋(まえごや)にも来ていたのです
ひめちゃんちのおかあさんは、尾島中学校の卒業生です。
同級生には、前小屋とか二ツ小屋とか武蔵島とかの人もいました。
でも、それらの地区は利根川べりだろうなとは思っても、どこかは知りませんでした。
墓参で尾島に行ったついでに、渡辺崋山が訪れた前小屋天神の記憶を訪ねてみました
『尾島町誌通史編上巻』(平成5年)には、前小屋村について、
村の鎮守菅原社は水難を避けるために北野天満宮を勧請したものである。天保二年二月二十九日に同社で催された書画会には、渡辺崋山も参加している(武毛游記)。華山は「洪水の後、川の瀬かはり今は南になりていとわびしき所なりき」と記している。菅原社には江戸時代以降の絵馬四十一面が所蔵され、町の重要文化財になっている。
とあります。
町の重要文化財になってる絵馬があるのは、利根川の北側にある菅原神社です。
渡辺崋山は、アシの葉のような小舟で利根川を渡って、前小屋天神を訪れています
華山が訪れた前小屋天神は、現在は深谷市になっている前小屋(南前小屋)にあったのでしょう
新上武大橋を渡ります。
国道17号線を少し行くと、左手にローソンがあります。
ローソンの手前を左折、「前小屋入り口→」を入ります。
川を渡ってまもなく、社があります。
わー、神社がある
現在の南前小屋地区は、洪水を避けて移転したということです。
あの→を入るしか道がないようです。
華山が訪れた前小屋天神ではないけれど、でもここで唯一の神社のようです。
さて、渡った川を確認、小山川(こやまがわ)の小山川橋でした。
むむ、変だぞ
肉眼でははっきり見えるのに、カメラの眼には霧が懸かったように見えるのです
さっき越えてきた新上武大橋もかすんでいます
そんなバナナ
どんどんかすんできます
本来ならば、向こうに赤城山が見えそうですけど
移転した集落もかすんでいます
不思議なことです
人間の眼にはちゃんと見えていたのです
まあ、神社に参拝です。
カメラでは、霧の中で参拝です
撮った写真はどうなるのだろう
急いでもう一台のカメラを撮りに、車に戻ります。
別のカメラでも、やっぱりかすんでます
でも、さっきよりましかな
集落もはっきり映ってます
住民でないとこの先は行きにくそうです。
橋の名も、小山川橋と確認できます
北の方も赤城山は分かりませんけど、山が姿を現してきました
前小屋天神で行われたこの時の書画会には、たくさんの農民も集まったということです。
華山は力の限り扇絵を描いてやったということです。
前小屋天神の記憶を尋ねることができました
ふるさと尾島は、こんな文化のあった風土だったんですね
川霧は、「もっとふるさと尾島を勉強せよ」というメッセージかな
群馬県側の菅原神社(菅原社)にも寄っていきます
一寸先も見えない様な深い霧でしたね。
見れば空には青さが・・・
まさに川霧の怪異
ここは良く霧が発生する場所なのですか?
私も霧に巻かれたしまった様です。
天神様が霞んでしまいました。
コメントありがとうございます。
初めての場所で、初めての体験です。
肉眼では普通に見えていたのです。
ものすごく粒子の細かい霧か、はたまた怪奇現象か?
利根川はいろいろなドラマを飲み込んでいるので、時には不思議な事があるかもしれませんね。