黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

奥州紀行総集編 19 「荒城の月」の真実(晩翠草堂)

2020-04-11 16:16:56 | 奥州紀行

葛塚にも春が来ています。

桜以外にもいろいろ咲き出しています。

芝桜と獅子くんです

チューリップと獅子くんです

うしろの大きな石は、古墳の天井石かな?

ここらへんには、たくさんの古墳があったらしいです。

気づかずに意識されずに、けっこうあちこちのお宅で庭石になってます。

ここらへんは、古墳がいっぱいあって、葛が生い茂る村だったので、葛塚村とい呼ばれたのでしょう。

 

ひめちゃんちに、黄色い桜も咲き始めています。

サクランボの桜から始まって、この木が最後です

 

 

 

6月22日、仙台を立つ日です。

大学時代の友人とランチをして、午後の新幹線で帰ります。

ホテルをチェックアウトして、仙台駅のコインロッカーにスーツケースを預けます。

空居ているところを探していると、先生に引率された小学生がドヤドヤとやって来ました。

「空いている所を探して荷物を入れましょう!」

こういう校外学習もやっているんですね

 

お昼まで時間があるので、晩翠草堂(ばんすいそうどう)に行ってみることにしました。

仙台市民であった時も、るーぷる仙台に乗っている時も、晩翠草堂前のバス停はよく通りました。

でも、降りたことはありません。

バスに乗るのも面倒なので、「歩いていこう

 

青葉通りを歩きます。

晩翠草堂前のバス停です。

青葉山方面に向かう反対側、仙台駅方面のバス停です。

 

晩翠草堂の案内板があります。

ビルに囲まれた異空間です。

庭の清掃かな?

 

懐かしい昭和レトロな玄関です

「こんにちは

「いらっしゃい

管理人のおじさんがいました。

 

土井晩翠の旧居は、空襲で焼けてしまったそうです

この建物は、戦後教え子などが先生のために再建したのだそうです

 

管理人さんは、「写真撮影OKですよ」と、荒城の月のBGMつきでガイドしてくれました。

 

仏間ですけど、位牌ではなく写真なのがいいです

愛用のベッドと下駄です。

縁側に出ると、静かな空間の向こうに青葉通りがみえます。

懐かしいガラス戸です。

 

管理人さんに、「青葉城を知っている者にとっては、荒城の月の荒城は青葉城です。一般に言われているのは九州のお城ですけど。」と、常々抱いていた疑問を投げかけました。

 

「それは、本人が青葉城と会津の鶴ヶ城がモデルだといってます。鶴ヶ城の荒廃ぶりに心を痛めたそうです。曲は作曲者を重視する傾向があります。でも先に詩があったのです。懸賞に応募して滝廉太郎の作品が当選したのです。それで、滝廉太郎が曲を構想したといわれる九州の竹田城が一般的になってしまいました滝廉太郎が若くしてなくなったこともあり、長寿に恵まれた土井晩翠は何も言いませんでした。でも、戦後本当のことを言った方がいいと勧められて、青葉城と鶴ヶ城から構想したものだとはっきり言いました《秋陣営の霜の色・鳴きゆく雁の数見せて》なんて、東北の景色ですよ

 

そうだったのですか

 

帰宅後、荒城の月の歌詞を検索しました。

まるで滝廉太郎一人で造ったように、「曲・滝廉太郎」とだけあって、作詞者の土井晩翠を無視しているサイトがたくさんあるのにはビックリしました

 

土井晩翠の詩と滝廉太郎の曲の両方があって、名曲「荒城の月」になったのでしょう。

でも、青葉城を知るものにとっては、荒城の月の荒城は青葉城です

 

1、 春高楼の花の宴 めぐる盃かげさして 千代の松が枝わけいでし 昔の光今いずこ

2、 秋陣営の霜の色 鳴きゆく雁の数見せて 植うるつるぎに照りそいし 昔の光今いずこ

3、 いま荒城のよわの月 替わらぬ光たがためぞ 垣に残るはただかずら 松に歌うはただ嵐

4、 天上影は替わらねど 栄枯は移る世の姿 写さんとてか今もなお 嗚呼荒城のよわの月

 

動画をいろいろ見ていたら、3番は「垣に残るはただかずら」と「垣に残るはただかつら」とがでてきます。

月の桂というように、桂の木は秋に黄葉する高木です。

ひめちゃんちにもあります。

かずらはつる性の植物で、垣根に巻き付いていると、荒城のイメージアップになります

はて、どっちが正しいのでしょう?

 

うかつというか、慣れすぎかな?

荒城の月の歌碑の写真がありません

今度青葉城趾に行ったら、歌碑を確かめましょう

 

 

 

 

 

 

 

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