朝、ひめちゃんは一人散歩で、山上城跡公園まで行きました。
ハイシニア、14歳半のタバサねーちゃんは、まだ寝ています。
実は、ひめちゃんも、昨日11歳になりました
あっという間だったような、長かったような。
でも、まだまだ長生きしてね
2000年7月生まれの初代黒柴犬・三四郎が語ります
クーマンが住んでまふ
05.4.7(木)
鼻一つリード
今朝のお散歩は、サマンサがリーダーだった。
僕より鼻一つ前に出て、力強くリードを引いていた。
こういう時は、スムーズにことが進む
ナナちゃんも、「くれないと歩かないよ。」をすることもなく、サマンサがいるので、僕に絡まずしっかり歩いた
出勤前の散歩として、おとうたんは本当に助かる
何日かに一度、こういう日があるのだ
最近、短足のぶりっこにアイドルの座を奪れたサマンサは、不機嫌なことが多いのだけど。
05.4.15(金)
ワンとも言わずに
七海はフィラリアの薬をもらいに、お医者に行った。
僕は朝からお腹の調子が良くないので、ミニドッグランに出ていた。
サマンサは、「ナナちゃんどこ行くの?」と心配した
病院は平日の朝なのに、車がいっぱいだった
狂犬病の注射の季節なので、午前中休診とか、フィラリアのお薬の時期とかが重なって混むようだ。
3人待ちということで、おかあたんは迷ったけど、車の中ではなく待合室で待つことにした。
ナナちゃんは、よい子でお座りしていた
その間、診察室では何かが騒いでいた
いよいよ順番になって、診察台に乗った。
聴診器がお腹に当てられ、「きれいな心音です」と言われた。
そして採血になった。
フィラリアに感染しているかを、確かめるのだ。
「がんばれ、がんばれ! 」と先生に激励され、ワンとも言わずに耐えた
もちろん感染していなかった。
05.5.10(火)
ナナちゃん、僕に噛まれる
ご褒美のビスカルが配られた。
サマンサは母家の中で、僕とナナちゃんはランでもらった。
風の中でがんばったせいか、おなかがすいてた。
早く食べ終わった彼女は、僕のを取ろうとした
僕は、おとうたんがいつも言うように、味わって食べるタイプなのだ。
味わっている最中に襲われた
つい噛んでしまった
ナナちゃんの何カ所かの体毛が、ごっそり抜け、悲鳴がした。
おかあたんが駆けつけて、僕が怒られた
抱えられてお部屋に帰ったナナちゃんは、サマンサにも怒られた。
ショックで落ち込んで、小屋に籠もってしまった
しばらくは復活できないと思われたが、おとうたんたちが晩ご飯を食べていると、はやくも遠吠えしてる
いい気味でふね
僕のビスカルを、ナナちゃんは取ろうとした。
取られまいと、ついあっちこっち噛んでしまった
彼女の体毛は飛び散った。
出血はなかった。
おかあたんは、夕方おとうたんをお迎えに行くとき、子細をメールで報告した
夜なかなか寝ないナナちゃんに、苦労していたおとうたん、「いい気味でふね」と返した。
「~でふ。」「~まふ。」はおとうたんの携帯に住んでいる、熊の赤ちゃんクーマンの言葉で、「~です。」「~ます。」らしい
最近おとうたんとおかあたんは、「~でふ。」「~まふ。」とメールしあっている。
05.5.27(金)
瘤取り犬
夕方、おとうたんおかあたんは、笛木医院に行って来た。
出かけるときは雷雨になりそうだったけど、まもなくあがってたいして降らなかった
家の裏まで来たとき、二匹の犬がいた
一つは日本スピッツのように見えた。
もう一つは白と茶色のブチだった。
「下品ではないな、どこかの飼い犬かな? 」と見ると、なんとブチのほうは、あごの下に大きなたんこぶを付けていた
「腫瘍かな?それにしても大きい。りんごくらいある。さぞかし重いだろう。変な病気かな?みんなにうつったら大変だ。」
門を入るとすぐ門扉は閉じられた。
昨夜も、二軒西隣のゴルビーのところに、野良犬みたいのがやって来て吠えあっていた。
もちろん僕もサマンサもナナちゃんも吠えた。
昨夜のことと瘤取り犬は、関係あるのかな?
05.6.3(金)
こぶとり犬の正体
雨が心配なので大急ぎで神社付近をまわって、西の畑の道を下った。
西の畑のとこに、犬が三ついた
茶色と白とブチ、ブチがこぶとり犬だ。
まさか、太郎の一族の復活か?
05.6.4(土)
サンチロウは強いんだぞ
小雨交じりの朝だった。
待っていたけど上がらないので、お散歩に出かけた。
神社コースだった。
神社の壊れかかった舞台の前の広場で、サマンサはしきりに僕にかかってきた
ずっと前、僕たちが子供だった頃、ここでよく遊んだ。
なぜか今日は遊びたかったのだろう。
最近は一緒にランに行っても、あんまし遊ばないのに。
おとうたんは、サマンサのリードを離し、しばらく走り回らせた。
ナナちゃんは、少し離れて見ていた。
それから、少し北の方をまわって、マリーちゃんちのそばを帰ろうとした。
こぶとり犬たちが吠えていた
田植えの季節で、農家の人たちが大きな機械を動かしていた。
おとうたんは、僕たちをわざとこぶとり犬たちのそばに連れて行った
彼らはいつもだったらさっと引き上げるのに、今朝は振り返り振り返り、退却していった。
おとうたんは、ナナちゃんに「サンチロウは強いだぞ。」と教えたかったんだと。
05.6.11(土)
真夜中の断末魔の声
二、三日前の真夜中 、僕たちは犬の争う声を聞いた。
そのうち、断末魔かとおぼしき声がし始めた
徐々に、その声はエスカレートしていった
ウォ~ウォ~と恐ろしい断末魔の声が、あたりに響き渡った
さすがのナナちゃんも声も出さず、じっと息を潜めていた。
もちろん僕とサマンサも、かつて聞いたことのない声に、声も出なかった。
おとうたんおかあたんも、もちろん気が付いていたけど、睡魔に負けて起き出さなかった。
声はどうもゴルビーらしかった。
2軒西隣で、母屋から3メートルくらいのとこに繋がれている。
しばらくすると、声はかぼそくなった
やがて静かになった
みんなはてっきり、ゴルビーが野犬の群れに襲われて、死んだのだと思った。
翌朝、僕たちがお散歩で通ると、彼は生きていた
でもいつものように吠えなかった。
吠えているようなんだけど、声にならない
もしかしてのどぼとけでもかみ切られてしまったのかな?
おとうたんは、4月から職場復帰しました。
でも、車の運転は病院からの指示で1年間禁止されていたので、毎日朝晩の送迎が必要でした。
そんな日々の記録です。
三四郎・サマンサの2011年の写真がありました。
ちょうど11歳、ひめちゃんと同じ年齢です。
ひめちゃん、若い