黒柴ひめちゃんの葛塚村だよりⅢ

葛塚城堀之内に住んでます。毎日歩いているひめちゃんとおかあさんの見て歩きです。時には遠くにも出かけます。

さようなら、ムーちゃん

2023-02-22 20:24:09 | 黒柴三四郎の独り言

寒い寒い朝です。

でも、タバサねーちゃんも、行く気満々です

ひめちゃんとタバサねーちゃんは、堀之内を北に出ようとしていました。

前方に犬の黒い影発見、デナちゃんかな?

彼女とは、何故か良く行き会います。

あれ、デナちゃんは方向転換して行ってしまいます

ひめちゃん、嫌われたかな?

2人は、岩神沼まで行ってきました

沼には薄氷が張っていて、誰もいませんでした。

 

 

 

2000年7月生まれの初代黒柴犬・三四郎が語ります

 さようなら、ムーちゃん

 

 

05.9.1(木)

 ムーちゃんが死んだ

夜、おかあたんは、裏で何かの声を聞いたような気がした。

おかあたんは懐中電灯を持って裏の道に出て、倒れているムーちゃんを発見した

おかあたんは、ムーちゃんを抱えて帰ってきた。

顔がつぶれていた

ブレーキの音もぶつかる音も、しなかったのに。

まだ暖かかった。

おとうたんは、「ムー」と何度も、目を開けないムーちゃんを揺すって呼んだ。

おとうたんもおかあたんも、「ムーは老衰で死ぬものと思っていたのに 暖かいウチに発見出来たのは、せめてもだね」と涙ぐんだ。

13才、まだまだ生きるとみんな思っていた。

 

 

05.9.2(金)

 ムーちゃんのお葬式

翌朝、おとうたんとおかあたんは、ミニドッグランの南側の南天の木の根本に、彼女を埋めた。

キャットフードと煮干しとちぎったササミジャーキィと一緒に。

2人の目には、大粒の涙が自然にあふれた

おかあたんは、「生まれ変わっておいで! また一緒に暮らそうね」と言った。

ムーちゃんが生まれ変わって来るまで、MUUHOUSEの主人は空席だって。

ひまわりを飾り、墓標をたてた。

 

 

05.9.3(土)

 サンチロウは、強いんだぞ

夕方、僕たちはお散歩に出かけた。

中学校の西の方で、1人歩きのビークルっぽいのと出会った。

この瞬間は、もったらのサマンサより、僕とナナちゃんが先にいた。

ビーは、ナナちゃんに興味を持った

僕がいることなどお構いなしに、ナナちゃんに近づいた

僕は戦った

ナナちゃんを守るために全力で。

大きく牙をむき出しにして、もつれあった。

おとうたんも、リードを離してくれたので、思う存分戦えた。

 

もつれ合いながら県道を走り抜け、中学生の脇を抜けた。

おとうたんが、ナナちゃんを抱いて、追いかけてきた。

 

中学生達は状況を理解した

「あのかわいい子に、あいつがちょっかいを出した。あの子のおとうさんが怒っているんだ。」と。

「がんばれぇ!」「がんばれぇ!」と声援が飛んだ

 

おかあたんは、僕が交通事故に逢ったら大変だと心配した。

そして、「ムーちゃんが守ってくれたんだね

ほどほどで、僕は引き上げた。

ナナちゃん、サンチロウは強いんだぞ

 

 

05.9.6(火)

犬捕獲用の檻

ゆうべ一晩中、しつこく、あいつが来ていた

時には、なんとよしずのすぐ向こうまで。

よしずがなければ、サマンサのサークルに飛び込むことも可能だったろう

 

困り果てたおかあたんは、役場(正しくは新里支所)にした。

市民生活課とかが出た。

「放し飼いの犬がいて、一週間ずっとつきまとわれていました 昨夜は、一晩中家の周りを徘徊し、困っています 見回りしてもらえませんか?」

「それはできません。代わりに、捕獲用の檻を貸し出しています。」

「じゃ、それ貸してください。」

 

到着したのは、熊の捕獲用の檻を、ちっちゃくしたものだった。

ドラム缶部分はなかったけど、この春、熊が出没するといってあちこちに仕掛けられ、たびたびテレビで紹介されたのの小型版だ。

エサとして、今回は砂肝をいれ、おまけに七海の汚れ物も入れておいた。

 

期待して待ったけど、この後あいつは姿をみせなかった。

次の晩も来なかった。

そして木曜日の晩、ガタンと音がして、何かがかかった

すわっと、みんな注目した。

 

残念ながら、猫だった。

おとうたんが、出してやった。

金曜日、次に必要な人がいるかもしれないと返した。

僕がナナちゃんを守るために、売られたけんかを買って、痛めつけておいたのに、あの晩はほんにしつこかった。

 

 

05.9.12(月)

 ナナちゃん、皮膚病になる 

おかあたんが、気が付いた。

ナナちゃんは、右脇腹をなめて自分で毛を抜いている

一晩すると、大きなハゲみたくなっていた

でも、彼女は真のお姫様状態、動物病院で迷惑をかけてはと遠慮していて、やや生理の収まった月曜日にお医者さんにみてもらった。

「皮膚炎です。皮膚の傷に細菌が入ってあっという間にひろがります ほっと置くと全身に広がり死に至る事もあります

2本注射を打たれ、お薬を5日分もらい、「また5日後来てください。」と言われた。

「3丁目のたま」の絵の、かわいいお薬の袋だった

 

 ええ年して抱っこ 

ナナちゃんはお散歩の時、抱っこをねだる。

出てすぐに歩かなくなり、ターニングポイントまで抱っこ、帰り道に入ると歩き始める。

ナナちゃんがてこでも動けかなくなると、サマンサも動かなくなる。

仕方なく、おとうたんが抱っこする。

しばしの間抱っこしてもらって、「いいだろう。うらやましいだろう。」と、僕を見下ろす

おかあたんは、「ええ年して、抱っこだなんてね。」

 

 

05.10.12(水)

 こんなとこで遊んでたんだ!

今日はサマンサだけ、早々と夕方のお散歩を済ませた。

僕とナナちゃんはお散歩後回しで、おとうたんのお迎えに同行することになった

 

時間的にお散歩タイムだったので、いろんな子が歩いていた。

 

おかあたんは、おとうたんの職場に着くと、「着きましたでふ 子供たちも来ていまふ」とメールを入れた。

「少し待って。」と、返事が帰ってきた。

 

おかあたんは、ナナちゃんを車から出そうとした。

僕も一緒に降りてしまった。

つい、植え込みにマーキングをしてしまった

おかあたんは僕をなんとか車に押し込むと、ナナちゃんと植え込みのあたりを歩いていた。

 

突然、ナナちゃんが、ダッシュで駆けだした

誰かに、飛びついた

おとうたんだった。

はち切れんばかりに、全身で喜びを表現していた

ちょうどやって来た、どこかのおばさんが、「かわいいね!」と言ってくれた

 

ナナちゃんは、「おとうたんは、こんなとこで遊んでたんだ!」と理解した

 

 

 

グレーのペルシャ猫・ムーちゃんは、13歳で、不慮の事故で逝きました

でも、犬たちとうまく共存していたのでしょう

写真に出現回数が少ないです。

 

この夜も、お家の中で遊ぶ犬たちに遠慮して、裏の垣根の辺りをウロウロしていたのでしょう。

 

数少ないムーちゃんの写真のアーカイブです。

 

珍しい毛色の猫なので、伝説の大陸・ムー大陸の猫のようということで、「ムー」と命名されました

 

 

 

 

 

 

コメント
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