ひめちゃんとタバサねーちゃんは、堀之内を西に出て、山上の元蓮田あたりを歩いてきました
ここは、数年前まで、蓮が植えられた田んぼで、隠れた山上の名所でした。
ある時、突然蓮は抜かれ、稲が植えられました。
でも、蓮もたくましく生き残って、夏には田んぼの隅で花を咲かせています。
稲はざっと刈り取ってありますけど、その後はそのままです。
また、今年も蓮の花に逢えるかな
2000年7月生まれの初代黒柴犬・三四郎が語ります
記憶の整理箱がひっくり返った(おとうたん、くも膜下出血で倒れる)
04.11.8(月)
消えたトラウマ
ナナちゃんはここ2、3日元気に僕やサマンサとお散歩している
サマンサに近づきすぎなすように気を付けなきゃいけないれど、吠えられもしていない。
おかあたんに、さんざん抱っこしてもらって歩いていたので、トラックが行き交う県道も平気で歩道を歩けるようになった
地震の方は相変わらず余震とかいって、時たま揺れている
04.11.16(火)
福が来た
ナナちゃんの血統書がきた。
「福美号」これが本名だった。
ここのところいろいろあったので、おかあたんは「福が来た」ように救われた気持ちになった
おとうたんの記憶障害は著しい
思えば10日前の夕方、昼寝からさめたおとうたんは「朝だ、仕事にいかなきゃ」といったのだった。
予兆だった
04.11.17(水)
奥さんの名前は?
おとうたんは、今日は脳の状態が最低な日なのだそうだ
(お医者さん)「おなまえは?」
(おとうたん)「○○○○」
(お医者さん)「奥さん来てますよ。奥さんのお名前は?奥さんは?」
(おとうたん)「」
なんて状態だった
病院から帰ったおかあたんは、僕のシッポがさがっていたのを気にして、「三四郎が一番よ」を繰り返し、順位はちゃんと守って、ごはんやおやつを配った。
04.11.18(木)
希望を持って
おとうたんの脳は昨日より活性化しているみたいだ
「仕事に行かなきゃ、じゃまするな。」風の発言をするようになった。
今日で倒れて12日め、手術して約10日だ。
おかあたんのお友だちミエコさんのお父さんも同じ病気で倒れたけど、今は全く以前と同じに生活し、車も運転しているという
出血は、おとうたんよりずっと多かったそうだ。
おかあたんは、希望を持った
やはりお医者さんの言うことは最低の場合、おおかたはもっとずっといいのだと。
04.11.19(金)
お疲れママ
おとうたんは相変わらず攻撃的だ
脳の機能がさがっているということで、「○○さん、お名前教えてください。」と看護師さんに言われても、まともに答えられない
おかあたんには、あれやこれや指示する。
「くも膜下出血で倒れて病気休暇に入っているんのだ」と何度言い聞かせても、「俺は忙しいんだ、仕事に行かなきゃ。」みたいに言っている。
お疲れママのおかあたん、ご苦労様
04.11.20(土)
初めてのシャンプー
ナナちゃんは、ペットショップを経由しないでムーハウスにやってきた。
真夏だったけど病気をしたりして、シャンプーができないうち秋になってしまっていた。
ふけがたくさん出て、体臭もするようになってしまった
おかあたんはセキチューのペット美容室に連れていった。
小1時間、おかあたんはめだたないように見ていた。
トリミングルームで、お姉さんにおとなしくシャンプーされていた
ドライヤーの風もさわがずに受けて、体のすみずみまでブラッシングしてもらった。
雑誌とか本の写真に見るように、いい子にしてポーズがきまっていた
帰りの車の中で、ナナちゃんはいい匂いがしていた
今夜は母屋にお泊まりの予定だ。
ムーちゃんには迷惑だろう。
おとうたんの脳は昨日よりましになった
今日は、名前が言えた
朝食は全部食べたけど、お昼は「いらない」と全く食べなかった。
初めてベッドを起こしてもらって、しばらくそのままでいた。
「下げましょうか?」と言われても、「いい。」と何時間もそのまま
ガンコぶりを発揮した。
おかあたんが午後行って、「下げてもらいましょう。」と言うと、「このままでいい。帰るんだろう。」だって。
看護士さんによると、「個々の話はできるんですけど、ここがどこかわからないことがある。」とか。
記憶の整理箱が、ひっくり返っている状態かな
「記憶の整理箱がひっくり返っている」って、今では表現できない思いも付かない表現です。
おとうたんは、まさにその状態でした。
倒れた日の日記はありませんけど、後の記事から、11月7日(日)のことと知れます。
あの日、朝起きてきて、ちょっとぐらついたような感じでした。
そして日曜なのに、「仕事に行かなくちゃ。」と、出かけました。
いくら「今日は日曜日だよ。」といっても、聞き入れませんでした
出かけてしばらくして、車の保険屋さんに送られて帰ってきました。
たいした事故ではなかったようですけど、保険屋さんは、「ご主人変ですよ 救急車を呼んだ方がいいですよ。」と言いました。
そして、救急車で、大間々の恵愛堂病院に行きました。
「そこでくも膜下出血です。手術する必要があります。桐生厚生病院に行って下さい。」
また、救急車に乗って、恵愛堂の看護婦さんも1名付き添ってくれて、桐生厚生病院に行きました。
長い長い時間の手術となりました。
(つづく)