昨日(7月23日)の午後、妻が仕事休みでもあり、兼ねてから気になっていた京都府京丹後市大宮町上常吉につくられた「常吉村営百貨店」に行って参りました。
幻冬舎から出版されている「地域ビジネス起業の教科書」に人口500人の過疎のまちに日本一小さな百貨店として紹介されており、以前から行きたい場所のリストになっていた地域でした。
この百貨店、元々は、JAの出張所、米蔵でもありました。合併に伴い、JAを集約しこの村の出張所は廃止となる運命に・・・。
そこで立ち上がったのが、常吉村づくり委員会の皆さんでした。
地域の課題を話し合うなかで、地域の子どもたちから「地域にお菓子を買うところがない」と素朴な声を受け、廃止となる運命の建物をJAから借り受け、住民の全員に声をかけ賛同が得られた35名から出資を受け、「農業生産法人 有限会社 常吉村営百貨店」を設立させたのでした。
全国でも珍しい地域(村)が経営するお店がオープンすることになったのです。
取り扱う品物は、「生活に困らない程度のもの」と言うことですので、大きな百貨店とは比較できませんが、農業中心が産業の村でもあり、農作物やこんにゃくなどの特産品を扱った結果、お年寄りたちの小遣い稼ぎにもなっています。
また、なにより常吉地区で生活している住民に限らず、ふるさとが元気なまちに生まれ変って来ている様子を見聞きした村から仕事などで出て行った人たちからも「村が元気になって誇りに思う」との声が聞こえるようになったとのことです。
この常吉村百貨店では、地域の資源を活用しそば打ち体験、こんにゃく作り体験、シイタケ、大根漬物など季節に応じた体験メニューが用意されていることも驚きでした。
インターネットでは、現在の体験メニューは、そば打ちしかなく、それも1週間前に申し込むことになっています。
当然、そば打ち体験にも申し込まず、私と妻は常吉村百貨店を目指してマイカーで向かうことにしました。
三田市内からは現地まで約1時間30分で到着、写真にもある外観の常吉村営百貨店の駐車場で車を停めて早速百貨店内を見て回りました。
百貨店の外には、桃やスイカが小さなプールで泳いでいました。
店内には、スペースは狭いけれども事務室兼打合わせ室のような場所もありました。
また、お菓子類、調味料、地域の人がつくったニンジンや大根、特産品のこんにゃく、インスタントラーメンなどもあります。
私と妻が店内をうろうろしていると後で入ってきた方が声をかけてくださいました。
「大宮町の地図は、こちらの方が見易いで・・・」
これがきっかけとなり、この方と30分近く話をすることになるのですが、何とこの方が、常吉村営百貨店の代表取締役社長でもあるOさんでした。
なんと気さくな方なのでしょうか。そして、グイッ!と人を引き込む力のある方でもありました。
「これからは、地域の人が自分たちの地域のことを考える時代ですよね」と話しをするとOさんは「そのとおり!ここには、80歳のおばあちゃんが車を運転して農作物を届けにくる。免許を返さないといけない年齢ですが(笑)・・・・」また、「大きなまちの人たちが見学にも来るようになったが、なんだ小さなお店か・・・とバカにしたような発言もありましたよ」といろいろな話が出てきます。
私には村営のこの百貨店が決して小さな取り組みではなく、いつしか大規模な都市にも必要になる地域の仕組みではないかとさえ思うのです。
わがまち三田にも常吉村と同様に過疎化してきている地域もありますし、日用品を購入するには、三田駅周囲にまで自家用車で移動しなければならないところもあります。
また、この常吉村百貨店の取り組みには農村部にある当たり前の体験をメニューとして商品化しているところもまねできるのではないでしょうか。
ましてこれらの体験は、農家の人たちが講師となっているのもミソです。農家の人たちにもビジネスとして、それなりに講師料も入り、生きがいにもつながります。
阪神間に近い、三田も常吉村のビジネスモデルを参考に農村部が元気になる取り組みを模索してはどうでしょうか。
ただし、主役はあくまでも地域の方々です。
アポなしでお邪魔した私に色々なお話、そして貴重な資料までいただいたO社長に感謝します。
O社長は「秋からの体験メニューがお勧め、特にシイタケ栽培は、焼シイタケも食べられる」とも・・・・・。
秋にもう一度再会をO社長に誓ったのでした。
帰宅してO社長からいただいた資料を読ませていただきました。
その中に印象に残るOさんのコメントがありましたので、紹介します。
「地域には地域のことを真剣に考えているバカが必要です。村づくりには、バカが必要なのですね。そういうバカが地域に何人いるかと言うことです。バカがおったおかげでまちづくりができるのですよ」
幻冬舎から出版されている「地域ビジネス起業の教科書」に人口500人の過疎のまちに日本一小さな百貨店として紹介されており、以前から行きたい場所のリストになっていた地域でした。
この百貨店、元々は、JAの出張所、米蔵でもありました。合併に伴い、JAを集約しこの村の出張所は廃止となる運命に・・・。
そこで立ち上がったのが、常吉村づくり委員会の皆さんでした。
地域の課題を話し合うなかで、地域の子どもたちから「地域にお菓子を買うところがない」と素朴な声を受け、廃止となる運命の建物をJAから借り受け、住民の全員に声をかけ賛同が得られた35名から出資を受け、「農業生産法人 有限会社 常吉村営百貨店」を設立させたのでした。
全国でも珍しい地域(村)が経営するお店がオープンすることになったのです。
取り扱う品物は、「生活に困らない程度のもの」と言うことですので、大きな百貨店とは比較できませんが、農業中心が産業の村でもあり、農作物やこんにゃくなどの特産品を扱った結果、お年寄りたちの小遣い稼ぎにもなっています。
また、なにより常吉地区で生活している住民に限らず、ふるさとが元気なまちに生まれ変って来ている様子を見聞きした村から仕事などで出て行った人たちからも「村が元気になって誇りに思う」との声が聞こえるようになったとのことです。
この常吉村百貨店では、地域の資源を活用しそば打ち体験、こんにゃく作り体験、シイタケ、大根漬物など季節に応じた体験メニューが用意されていることも驚きでした。
インターネットでは、現在の体験メニューは、そば打ちしかなく、それも1週間前に申し込むことになっています。
当然、そば打ち体験にも申し込まず、私と妻は常吉村百貨店を目指してマイカーで向かうことにしました。
三田市内からは現地まで約1時間30分で到着、写真にもある外観の常吉村営百貨店の駐車場で車を停めて早速百貨店内を見て回りました。
百貨店の外には、桃やスイカが小さなプールで泳いでいました。
店内には、スペースは狭いけれども事務室兼打合わせ室のような場所もありました。
また、お菓子類、調味料、地域の人がつくったニンジンや大根、特産品のこんにゃく、インスタントラーメンなどもあります。
私と妻が店内をうろうろしていると後で入ってきた方が声をかけてくださいました。
「大宮町の地図は、こちらの方が見易いで・・・」
これがきっかけとなり、この方と30分近く話をすることになるのですが、何とこの方が、常吉村営百貨店の代表取締役社長でもあるOさんでした。
なんと気さくな方なのでしょうか。そして、グイッ!と人を引き込む力のある方でもありました。
「これからは、地域の人が自分たちの地域のことを考える時代ですよね」と話しをするとOさんは「そのとおり!ここには、80歳のおばあちゃんが車を運転して農作物を届けにくる。免許を返さないといけない年齢ですが(笑)・・・・」また、「大きなまちの人たちが見学にも来るようになったが、なんだ小さなお店か・・・とバカにしたような発言もありましたよ」といろいろな話が出てきます。
私には村営のこの百貨店が決して小さな取り組みではなく、いつしか大規模な都市にも必要になる地域の仕組みではないかとさえ思うのです。
わがまち三田にも常吉村と同様に過疎化してきている地域もありますし、日用品を購入するには、三田駅周囲にまで自家用車で移動しなければならないところもあります。
また、この常吉村百貨店の取り組みには農村部にある当たり前の体験をメニューとして商品化しているところもまねできるのではないでしょうか。
ましてこれらの体験は、農家の人たちが講師となっているのもミソです。農家の人たちにもビジネスとして、それなりに講師料も入り、生きがいにもつながります。
阪神間に近い、三田も常吉村のビジネスモデルを参考に農村部が元気になる取り組みを模索してはどうでしょうか。
ただし、主役はあくまでも地域の方々です。
アポなしでお邪魔した私に色々なお話、そして貴重な資料までいただいたO社長に感謝します。
O社長は「秋からの体験メニューがお勧め、特にシイタケ栽培は、焼シイタケも食べられる」とも・・・・・。
秋にもう一度再会をO社長に誓ったのでした。
帰宅してO社長からいただいた資料を読ませていただきました。
その中に印象に残るOさんのコメントがありましたので、紹介します。
「地域には地域のことを真剣に考えているバカが必要です。村づくりには、バカが必要なのですね。そういうバカが地域に何人いるかと言うことです。バカがおったおかげでまちづくりができるのですよ」