三田市議会議員 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

アスベスト被害の救済と根絶の展望~尼崎集会に参加して~

2011年06月27日 | 行政視察報告
 25日(土)の正午から尼崎市小田公民館で「アスベスト被害の救済と根絶を目指す」と題した集会がアスベスト患者、その家族の会、尼崎労働安全センター主催で開催されました。
 
 写真は、アスベスト被害者本人と被害者の家族が、アスベストによる疾患の怖さ、補償の内容について、語りかけている場面です。
 被害者の何名かは、既に片方の肺を切除、お話しされている場面でも時折、息苦しさがこちらにも伝わってきます。

 「空気をまともに吸えないような体になってしまった。たった数年間クボタ工場の近くに住んでいただけで・・・」

 私の知人も今、アスベストによるものと思われる病と闘っています。その方のことを思うと自然に目頭が熱くなってきました。
 知人も、ほんの数年前までは、仕事をこなし、私と旅行を楽しんでいた方でした。アスベストの恐ろしさは、20年、30年経過して発症するということです。

 報告では、1957年頃から工場でアスベストが使われ始めたとのことですが、潜伏期間を考慮した場合、中皮腫の発生は、2017年ごろまで周辺に住んでいた方に十分起りうるとのことです。
 
 また、集会では、尼崎市からの被害報告や健康診断の対応、さらに早稲田大の村山先生からは、海外でのアスベストの扱われ方が報告されました。

 日本国内では、アスベストを用いた製品を製造することは禁止されていますが、驚くべきことに中国、インドなどでは、未だにアスベスト入り製品(スレートなど)などが販売されています。
 また、これを製造する工場も住宅街へ飛散することなどの対策が取られていないとの現状報告がありました。
 諸外国でも、日本の現実を知っているはずですが、これも国策で許されているという実情から、知らぬは、善良なる国民です。
 アスベストによる、海外でのこれからの被害拡大が懸念されます。
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