30日(土)午後2時開催の都賀川水難事故シンポジウムに行って参りました。
開催場所は、都賀川沿いの神戸市灘区民ホールで主催は(社)土木学会 都賀川水難事故調査団です。
第一部では、水難事故要因の分析、第二部では、都賀川の模型による鉄砲水の再現や模型による土石流の再現など、第三部では、調査団からの提言と言う構成でした。
残念ながら第3部の調査団からの提言まで会場にいることができませんでしたが、第一部の調査や第二部の模型による再現を見聞きしての感想を述べさせていただきます。
第一部での分析は、昨年7月28日に監視カメラが捉えていた水位上昇の映像とほぼ同時刻の都賀川につながっている六甲山上流部での河川監視カメラの映像が映し出されました。
しかし、周囲には樹木が被い茂っていて、土への浸透などで、河川に流れ込む雨水は、驚くほど少ないものでした。
これは、明らかに都市化された都賀川流域から一気に雨水が流れ込んできたものであり、都市河川の怖さを物語っているとの分析でした。
また10分間で25mmの降雨は神戸海洋気象台観測史上3番目であり、30年~50年に1度の大雨に相当するとのこと。
このような状況下で雨が降り出し一気に河川水位が上昇し逃げ遅れた5名の方が災難にあったのでした。
災難に合われた方には、都賀川の水位がこれほどまでに上昇するとは思っていなかったのでしょう。とりあえず激しい豪雨の中、川の外に出ることなく、雨宿り的な感覚で橋のたもとに避難した結果今回の事故に遭遇してしまったようです。
分析結果発表での話では、水が上がってきた段階では、大人でも流れに逆らって逃げ切ることは不可能という結果が出ています。
第二部の都賀川の模型でのシミュレーションでは、1/100の模型とはいえ、一気に水位が上昇する様子が伺い知ることが分かりました。
帰宅途中で都賀川の遊歩道をあるいてみました。監視カメラに残っている現場にも当然行くことができます。
気温が上昇していることもあり、近くの家族らが川遊びをしていました。
川の水質は良く生き物が多く棲んでいるようです。
歩いている途中で河川の要所要所に現在地から階段までの距離を示す表示や雨が降ってきたら川から上がることなどの注意書が目に付きます。
また、気象台の注意報発令時などに点灯するパトライトも設置されていました。
でも、歩いていて感じたことは、この都賀川は水質も良く、親水性も三田市内を流れる武庫川と比べても高くなっています。
しかし、神戸が都市化していくに従って都賀川がたどった歴史は、3面張りの工法で雨が降ると如何に早く雨水を瀬戸内海に流すのかが設計思想になっていたのだろうと思います。そして、後付けで親水性を高めるための工事が進められたのではないか。(違っていたらすみません)
川から遠ざかってきている現代人。そして親水性の高い都賀川が本来の川である。と思い込んでしまうとすれば、そこに事故に合う要因もあったのではないかと思います。
先ほども述べましたが、川への危険標識やパトライトなどの設置は、これから災害を起こさないために有効な措置であるとは思います。また、事故があると直ぐに行政は、川に近づけない方策を採ってしまいがちですので、行政の採った対策はある意味で正解だと思います。
シンポジウムには、家族で参加していた神戸市民の姿がありました。そして、しっかりと語り合っていた様子も見ることができました。
このように装置に頼るのではなく、しっかりとその危険性を大人が教えていくことが肝心なのではないかと思います。
開催場所は、都賀川沿いの神戸市灘区民ホールで主催は(社)土木学会 都賀川水難事故調査団です。
第一部では、水難事故要因の分析、第二部では、都賀川の模型による鉄砲水の再現や模型による土石流の再現など、第三部では、調査団からの提言と言う構成でした。
残念ながら第3部の調査団からの提言まで会場にいることができませんでしたが、第一部の調査や第二部の模型による再現を見聞きしての感想を述べさせていただきます。
第一部での分析は、昨年7月28日に監視カメラが捉えていた水位上昇の映像とほぼ同時刻の都賀川につながっている六甲山上流部での河川監視カメラの映像が映し出されました。
しかし、周囲には樹木が被い茂っていて、土への浸透などで、河川に流れ込む雨水は、驚くほど少ないものでした。
これは、明らかに都市化された都賀川流域から一気に雨水が流れ込んできたものであり、都市河川の怖さを物語っているとの分析でした。
また10分間で25mmの降雨は神戸海洋気象台観測史上3番目であり、30年~50年に1度の大雨に相当するとのこと。
このような状況下で雨が降り出し一気に河川水位が上昇し逃げ遅れた5名の方が災難にあったのでした。
災難に合われた方には、都賀川の水位がこれほどまでに上昇するとは思っていなかったのでしょう。とりあえず激しい豪雨の中、川の外に出ることなく、雨宿り的な感覚で橋のたもとに避難した結果今回の事故に遭遇してしまったようです。
分析結果発表での話では、水が上がってきた段階では、大人でも流れに逆らって逃げ切ることは不可能という結果が出ています。
第二部の都賀川の模型でのシミュレーションでは、1/100の模型とはいえ、一気に水位が上昇する様子が伺い知ることが分かりました。
帰宅途中で都賀川の遊歩道をあるいてみました。監視カメラに残っている現場にも当然行くことができます。
気温が上昇していることもあり、近くの家族らが川遊びをしていました。
川の水質は良く生き物が多く棲んでいるようです。
歩いている途中で河川の要所要所に現在地から階段までの距離を示す表示や雨が降ってきたら川から上がることなどの注意書が目に付きます。
また、気象台の注意報発令時などに点灯するパトライトも設置されていました。
でも、歩いていて感じたことは、この都賀川は水質も良く、親水性も三田市内を流れる武庫川と比べても高くなっています。
しかし、神戸が都市化していくに従って都賀川がたどった歴史は、3面張りの工法で雨が降ると如何に早く雨水を瀬戸内海に流すのかが設計思想になっていたのだろうと思います。そして、後付けで親水性を高めるための工事が進められたのではないか。(違っていたらすみません)
川から遠ざかってきている現代人。そして親水性の高い都賀川が本来の川である。と思い込んでしまうとすれば、そこに事故に合う要因もあったのではないかと思います。
先ほども述べましたが、川への危険標識やパトライトなどの設置は、これから災害を起こさないために有効な措置であるとは思います。また、事故があると直ぐに行政は、川に近づけない方策を採ってしまいがちですので、行政の採った対策はある意味で正解だと思います。
シンポジウムには、家族で参加していた神戸市民の姿がありました。そして、しっかりと語り合っていた様子も見ることができました。
このように装置に頼るのではなく、しっかりとその危険性を大人が教えていくことが肝心なのではないかと思います。