三田市議会議員 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

三田市にも欲しい食の循環~モクモク手づくりファーム視察研修で感じたこと~

2009年05月08日 | 行政視察報告
4月27日~28日にかけて新政みらいの皆さんと三重県伊賀市にある「モクモク手づくりファーム」の特別視察研修に行って参りました。
2月ごろにTV番組で報道されていて、三田市の農業振興の勉強になるのではないか?という気持ちもあり研修に参加したものです。
現地では、ファーム全体の案内を職員から受け、また幹部の方からは、ファームの経営や食に関する思いなどを拝聴することができました。
モクモク手づくりファームの歴史は、1987年から始まっており、「生産者が生産品の値段(価値)を決められるようになりたい」との熱い思いを持った有志数人で出資し、豚のウインナーの加工食品を切っ掛けにして、現在ビール、パン、生ハム、豚のキャラクターグッズの販売やレストラン経営に至っています。
このファームには、ファーム内に比較的若い職員が135人働いており、「農業で飯が食える」また、「若い人のアイデアが生かせる職場」として、昨今の不況の影響もあり、数人の募集に400人以上の応募があったと聞きました。
まさに、日本が政策を急がなければならない「食の自給率UP」のヒントがここにあるのではないかと思います。
文字数の関係もありますので、以下にポイントを整理します。
○食に対する思い
 単に大量生産で安価という考え方は、安全安心の食べ物を消費者に提供することにはなっていない。少量多品目(有機栽培)の生産を目指すべきである。
○食の循環に対する思い
 消費者に対しては、モクモクファームから生産される商品をその場で消費してもらえるようなシステム(レストラン経営)を考え出した。さらに残渣がでれば、ファーム内で飼育している豚や牛の飼料になり、豚や牛から排出される糞尿は、農作物の肥料になっている。
○生産者に対する思い
 近隣の生産者の方には、ファームの少量多品目の考え方を説明すると同時に農家に利益が回るようなシステム(自分の生産品は自分で値を決める:良い生産品は多少高くても売れる)にしたこと。
○食育の意味
 学校給食で地産地消を提唱し、単に地元産のものを消費することだけが食育ではないはず。食べ物の価値観や安心な食べ物とはなにか?また、食べた残り物はどうすれば環境に良いのかなどをトータルで教えることが本当の食育につながる。

まだまだ、書き足りませんが、徹底した食に対するこだわりが三田市にも必要ではないか?と感じた研修でした。お忙しい中、ディスカッションしていただいた幹部の方に感謝申し上げます。
*写真は、ファームが販売している加工食品の一例で、地ビールやウインナーです。買いたくなる商品開発にも関心させられました。
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