昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

鬼城忌

2017-09-16 21:19:12 | 俳句

台風が来ている。
雨が落ち、風はまだないが、いずれ突風を伴うであろう。
しかし、今は静かに雨が降っている。
サマセット・モームの『雨』は、少し捉えるのが難しい小説だが、「世界」の裏側を見つめることができるという点では、絶好の作品だ。
得体の知れない宣教師、得体の知れない女、この二人が織りなすストーリー展開は、ある意味、息をも継がせない。
世界は、これから平和に向かうのか、全面戦争に向かうのかは分からないが、それが抱く「不条理性」は誰もが理解しておかなければならないことだろう。

鬼城忌の夜はしんしんと雨の落つ   素閑

影踏みの影ののびたり鬼城の忌    素閑


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2017-09-16 11:53:57 | 俳句

体調絶不調。
眠れるのだが、逆にいくらでも眠れる。
よっぽど精神的なダメージが大きかったのだろう。
まぁ、眠れるからよいようなもの、昨晩から延べ20時間くらい寝た。
身体が床ずれで痛い。
これも世の中のままならなさであろうか?

鰯食ふ病女の箸のちこちこと   素閑


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秋の釈奠

2017-09-16 08:12:42 | 俳句

人間関係のトラブルに遭って、もう、どうでもいい気分が半分。
いまでも、
社会のしがらみやら、責任やら面倒臭いくくりに縛られているのが半分。
どうもこの世は面倒臭い。
歳時記で「秋の釈奠」なるものを見つけた。「せきてん」と読むらしい。

珍しい季語である。
どうも長崎で孔子を祀る行事であるとのこと。
儒家ではないから古の賢哲のことなど知らん。
曰く因縁などどうでもいい。
どうせ祭りであろう。
オカブは酒が飲めればいい。
子供としては、綿菓子やお好み焼きが食えればいいのだろう。
由来を調べるのは、十分飲み食いした後からである。

行きつ戻り秋の釈奠恋路実り  素閑

(2016年五月湯島聖堂)


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野分

2017-09-16 00:28:01 | 俳句

クルクル台風がまだ迷走を続けているらしい。
いい加減にしてほしいが、今日、週末には確実に上陸するらしい。
各地に被害が出なければいいが・・・
我が家もちょっとした台風対策。
これで防げるやら・・・・・
何の虫か知らないが、健気に一匹残って啼いている。

野分近し虫一匹の残り啼く   素閑


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