昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

敬老日

2017-09-18 12:05:11 | 俳句

最近、眼が霞んで見えにくくなっていることは以前に申し上げた通り。
眼が見えないから、細かい仕事をすると、肩が凝って、疲労困憊する。
その最たるものがパソコン作業だ。
教会をずる休みの長期休会にしたので、教会の会計作業からは解放されたが、オカブ商会の仕事は依然としてやらなければならない。
その上、ブログなど書いている。
どうもオカブはやることがちぐはぐだ。
もうオカブも60を過ぎたのだから十分老境に入ったと言える。しかし、この高齢化社会で、まだまだ60では、なかなか老人として扱ってくれない。
またオカブのオツムのなかも老人というには幼稚すぎる。
まぁ、生来の性分だから仕方がない。

敬老日淹れた渋茶ももの侘びて   素閑


俳句・短歌ランキング


秋場所

2017-09-18 07:45:17 | 俳句

相撲にはあまり興味がない。
というか勝ち負けのあるスポーツは自分でやるのも、からきし駄目だし、観戦したり話題にするのも違和感がある。
だから、山登りなどというチンケな趣味に逃げた。
しかし今場所は横綱が何人か休場したくらいのことは知っている。
知っているが、誰が休場したかまでは知らない。
テレビは見ないし、新聞も商売ネタになるような記事しか読まない。
世捨て人のような生活である。

秋場所や嵐過ぎ蒼天輝けり  素閑



俳句・短歌ランキング


夕張月

2017-09-18 05:39:43 | 俳句

台風一過である。
明け方まで風が強かったが、風も収まった。
まさに「高砂や 国も治まる時津風」である。
能は余り観る機会がない。
歌舞伎は幼い頃母に連れられてよく観に行った。
演目で覚えているのは「仮名手本忠臣蔵」である。
そこで先々代中村芝翫の贔屓になった。5,6歳の幼童がである。
もちろん演ずるのは「おかる」。はまり役である。

山崎の芝翫のおかるや夕張月   素閑


俳句・短歌ランキング


葡萄

2017-09-18 03:16:45 | 俳句

エルさんが生まれて5年ほどは、夏は甲州の石和温泉で過ごした。
過ごしたと言っても、たかだか3日間ばかりの逗留だが、まあ仕事を離れて、それなりの休みを満喫できた。
それに可愛い盛りのエルさんの存在が一層、心を和ませた。
石和には甲州葡萄酒の醸造元、モンテ酒造の工場がある。
宿から歩いて5分ほどの工場へ行って葡萄酒を試飲させてもらう。
ここの趣旨はもちろん試飲させるだけで済むわけがない。
葡萄酒を何本もお土産に買わせるのが魂胆だ。
だから試飲場の脇には、綺麗にパッケージされた葡萄酒の瓶が何本も並べられていた。
もちろん、こういうやり方が極悪非道だと言っているわけではない。
商売をするからには当然のことだ。
むしろ、試飲だけして何も買わないで、ラム・レーズンのアイスクリームだけ食べて退散する客とも呼べないこちらの方が極悪非道であることは言うまでもない。

たわわなる月日も隠す葡萄かな   素閑


俳句・短歌ランキング


台風

2017-09-18 02:05:43 | 俳句

夜半過ぎから東京地方は猛烈な風雨が吹き荒れ、家は揺さぶられ、どうなることかと思った。
午前2時10分現在、大分、風雨は収まったが、まだ時折、突風が吹き通って、折れた木の枝などが飛んでくる。
不安な一夜を明かさねばならない。
これが、まだ東京という大都会だから良いようなもので、地盤が不安定な山間部などだったら不安の程はいかばかりだろう?
今晩の内に、完全に過ぎ去ってくれればいいのだが・・・

台風の夜を聖書読み過ごしけり   素閑




俳句・短歌ランキング


世阿弥忌

2017-09-18 01:26:39 | 俳句

オカブはもともとそんなに本を読まない。
昔は書店に行くのが趣味だったし、本を買い集めるのが趣味だった。
しかし買った本は殆どが「ツンドク」であった。
今は、眼が悪くなって活字が読めなくなったのと、今、出回っている殆どの本が売らんがための「トンデモ本」なのが分かっているので、まあ本は全く買わないと言っていい。
昔買った、英独仏の原書や、古典文学大系など、手元に読むべき本はたくさんあるのだが、それを手に取って読む気力と体力がない。
そんな中で松本清張の歴史ものだけは座右の書として読んでいる。
松本清張の作品も玉石混交で、推理小説など、随分粗いものもあるが、歴史ものだけは、精緻に資料を集め取材を重ねて書いている。
台風がいよいよ近づいてきて、家が揺れるような激しさだ。
はて、どうなることやら?

怨念が雨風となせり世阿弥の忌   素閑



俳句・短歌ランキング


南瓜

2017-09-18 00:56:50 | 俳句

今日(今は夜半だが)は、かーたんの母校の学園祭である。
一応、声楽家の端くれであるかーたんにも母校で歌を歌う「仕事」が回ってくる。
「仕事」といっても、もちろんギャラは出ない、しかもステージで歌うのではなく茶話会の余興である。
でも、まあ、かーたんくらいのロートルに歌う場を設けてくれるだけでも有難いことと思うしかない。
オカブも行くことになっている。
台風が心配だが、かーたんはタクシーで行くと言っている。どこに、そんな金があるのやら?
オカブは、かーたんの後輩のご主人と会って話すのが楽しみだ。
お互い初対面だが、FBで友達になり、何べんもやり取りして気心は知れている。
とにかくFBを見る限り愉快な一家だ。
楽しみな一日になりそうだ。

物置に置きて忘るる南瓜かな   素閑


俳句・短歌ランキング


障子入れる

2017-09-18 00:10:21 | 俳句

昔、茶の湯の手習いを受けたことがある。
なんとも面倒臭い所作と、なによりも骨が硬くて正座を続けられないことによって、途中で挫折した。
しかし、まだ薄茶の手前くらいはできる。
家には母が設けた茶室があるが、今は物置と化している。
それでなくとも、狭い家に茶道具のガラクタが山積みになっている。
どうしたものか思案のしどころである。

小声咄障子入れたる次の間で   素閑


俳句・短歌ランキング