昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

数珠玉

2017-09-21 16:54:10 | 俳句

オカブが山登りに熱を入れるきっかけになったのは親の薫陶がある。
幼い頃から、母親はオカブをハイキングに連れて行ってくれた。
小学校の2年生頃、丹沢前山の高松山に行った。
前日、学校で友達とけんかして、頭を怪我し、頭に包帯を巻いていった。
秋の光に満ちた素晴らしい小旅行だったのを子供心に覚えている。
今は、山には一切行っていない。
ジジババの山ブームがうざくて堪らないからだ。
とにかく、彼らがいなくなったら、山に行くのだが、と思うこと頻りのこのごろである。
いや、あっ!自分も爺であることを忘れていた一席のお粗末。

数珠玉や滴り落つる沢の水   素閑


俳句・短歌ランキング


稲田

2017-09-21 02:38:00 | 俳句

どうも歳を取ると懐古趣味に陥りがちだ。
自分が若かりし頃、まだ夢も希望もあった時分を思い出して、今の老残の身と重ね合わせ、あの頃は良かったなぁ、と懐かしむ。
もう、そういう下種な趣味は止めにしたらどうか、と言われても、なかなか止められない。
オカブの青春は登山であった。
大学生の頃は、一年の大半を山で過ごした。山行の金がなくなるとバイトに勤しんだ。大学の授業に出る暇などない。
なんのために学校に籍を置いているのか分からん。
しかし、四年経ったら、不思議と卒業させてくれた。
妙な学校があったものだ。

秋に霞む稲田の向こうの八海山   素閑



俳句・短歌ランキング