オカブが高校生の頃は、山登りに夢中だった。
いつか、ヨーロッパの大岩壁を登攀し、記録を残したいと思っていた。
そのために、大学へ行きたいと考えた。
学生なら、山登りに費やす時間をたっぷり取れるからである。
そのために受験勉強も頑張った(とはいえ、入試の勉強を始めたのは9月も末になってからで、受験勉強期間でも睡眠8時間は確保していた)
今から考えるとおかしな話である。
山登りがしたいなら、そのためだけに精力を集中させればよいわけで、余計な勉強などはする必要がなかった。
おかげで非常に中途半端な人間が出来上がり、非常に中途半端な人生を歩んでいる。
人様にも非常に迷惑なことであろう。
山越えて峠にかかる芒かな 素閑