昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

嫁菜飯

2018-03-13 22:37:40 | 俳句

関東と関西の違いは?と聞かれると、普段、両者は違う違うと言っている人も、答えに窮するだろう。
巨人ファンと、阪神ファン?いやいや、関西には意外と巨人ファンが多いものである。
鰻の割き方が、関東と関西では異なると聞いたことがある。
大井川を境に、それが変わると聞いた。
関東では鰻を背開きにする。そして蒸して白焼きにしてから、たれをつけて蒲焼にする。
関西では、鰻を腹開きにする。そして蒸したり白焼きにしない。いきなり蒲焼である。
どうして、そうした違いができたかと言うと、関東の川は、火山性の成分が強く、酸性で、鰻が生臭いからとかなんとか言っていた。
だから蒸して白焼きにするという手間暇かける。
鰻は美味いが、そうそう普段は食えない。
もっと身近な、関東と関西の違いを見つけて、悦に入ろう。

冷えし風大土間に吹く嫁菜飯   素閑

薄き茶で掻き込み喰ふや嫁菜飯   素閑

かまびすき友黙らせて嫁菜飯   素閑

野の川を辿り水根や嫁菜飯   素閑

嫁菜炊く薄くけむるや里の古家   素閑

店仕舞う家に駆け込んで嫁菜飯   素閑

取り違う箸三本や嫁菜飯   素閑

青薫る湯気あじわふや嫁菜飯   素閑

白化粧念に入りたる嫁菜飯   素閑



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