昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

初花

2018-03-17 21:24:09 | 俳句

うららかな春の日である。
どこかへ出かけてみたい気もするが、当てもないし、連れもいない。
かーたんは蒲田でコンサートに出演。
オカブは独り家で燻っている。
フルートの練習で、ちょっとした発見があった。
今までの奏法では、まったく掴めなかった音の出し方のコツがやっと垣間見えたような気がした。
これまでの吹き方は唇、喉をはじめ全身に力が入り過ぎていた。
身体の力を抜くことにより、より力強く太い音を出せることを、次第に感得しつつある。
アレクサンダー・テクニークという技法がある。
別に楽器の奏法ではなく、全身の力を抜いて、重要な焦点に集中させるための心身鍛錬法、要はヨガのようなもので、音楽はもちろん、スポーツや健康法などにも応用されている。
かーたんの友達にこのアレクサンダー・テクニークの習得者がいるので、こんど弟子入りして来ようと思う。、

初花の五酌の酒に頬赤し   素閑

堀割に亀の甲干す初花や   素閑

鳩群れて子らが手毬す初花や   素閑

仔犬馳せ娘の追うる初花や   素閑

初花や小餅を老母に渡したり   素閑

詰襟の生徒が通る初花や   素閑

暗闇や燭に初花ただ一輪   素閑

初花の一張羅にて紺背広   素閑




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