友人から寒中見舞いとして、いよかんを一箱いただいた。
我が家は3人家族。とても食べきれない。一階に住む義母、隣の義弟1、そのまた隣の義弟2におすそ分けしたところ、大変喜ばれた。
それでも、まだ10個ほど残っている。最初はシンプルに皮を剥いて食べていたが、スイーツを作ってみようと思い立つ。お正月に使ったゼラチンが余っているし、ヨーグルトも食べたい。
よし、いよかんヨーグルトゼリーにしよう!
クックパッドを参考にして、オリジナルのレシピを考えてみた。
まず、いよかん3個を用意し、よく洗う。
ヘタの部分から切り、中身をグレープフルーツスプーンでくり抜く。皮は容器にするので、破かないよう注意する。
くり抜いた果肉は、タネと皮を除き、ミキサーに入れる。飾り用はミキサーに入れず、皿に取っておく。
ヨーグルトは適当に、砂糖は好きなだけミキサーに加える。
娘も夫もヨーグルトが好きなので200g、しかし、デブになりたくないので、砂糖は大さじ2に控えた。スイッチを入れる前に、ゼラチンをお湯で溶き、この中に入れねばならない。
だが、量が問題だ。ゼラチンは適当に、好きなだけというわけにいかない。多いと寒天のようなカチカチゼリーになってしまうし、少ないと固まらない。温泉玉子の白身のように、ふんわりと軟らかい仕上がりにするには、どのくらいにすればいいのだろう。
説明書を見ると、型抜きをするなら250ccで1袋、しないのなら300ccで1袋となっている。ミキサー内の液体は400cc以上ありそうだが、ヨーグルトも果肉も固まりやすそうだ。何の根拠もなく、直感で1袋と決めた。
ミキサーのスイッチを入れる。
「ガーガガガガガ……」
道路工事のような音が響き渡り、かくはんが終わる。あとは、取っておいた皮の器に液体を入れ、冷やすだけだ。
さて、ちゃんと固まるだろうか。
心配になり、30分経ったあたりで冷蔵庫をのぞいてみた。器を傾けると、液体も「ドロドロ~」と流れてくる。
あれれ。
いよかんの産地・愛媛県では、「いい予感」の語呂合わせで、受験生に贈る果物だという。
しかし、私の胸をよぎるのは、「やな予感」ばかり。このままでは、ゼリーではなく「いよかんヨーグルトシェイク」ができてしまう。
少々焦ってきた。
「用意ができたよ。出かけよう」
その日は娘と出かける約束だった。シェイクになるのかゼリーになるのか、わからないまま家を出た。戻ってくる頃には、答えが出ているだろう。
「ただいま~」
帰るや否や、冷蔵庫に向かった。冷えたいよかんに手を伸ばし、もう一度傾ける。
固まった!
引きつった顔が笑顔に変わる。
皿によそって娘を呼んだ。
「へー、すっごく美味しいじゃん!」
ゼリーというよりムースだ。ヨーグルトがいよかんと空気を含み、ふわふわに仕上がっている。
やはり、ゼラチンは少な目で正解だったらしい。
今まで、自分はどんぶり勘定だと思っていたが、実は緻密で神経質なのかもしれない。
……ちょっと、調子に乗りすぎ?
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
我が家は3人家族。とても食べきれない。一階に住む義母、隣の義弟1、そのまた隣の義弟2におすそ分けしたところ、大変喜ばれた。
それでも、まだ10個ほど残っている。最初はシンプルに皮を剥いて食べていたが、スイーツを作ってみようと思い立つ。お正月に使ったゼラチンが余っているし、ヨーグルトも食べたい。
よし、いよかんヨーグルトゼリーにしよう!
クックパッドを参考にして、オリジナルのレシピを考えてみた。
まず、いよかん3個を用意し、よく洗う。
ヘタの部分から切り、中身をグレープフルーツスプーンでくり抜く。皮は容器にするので、破かないよう注意する。
くり抜いた果肉は、タネと皮を除き、ミキサーに入れる。飾り用はミキサーに入れず、皿に取っておく。
ヨーグルトは適当に、砂糖は好きなだけミキサーに加える。
娘も夫もヨーグルトが好きなので200g、しかし、デブになりたくないので、砂糖は大さじ2に控えた。スイッチを入れる前に、ゼラチンをお湯で溶き、この中に入れねばならない。
だが、量が問題だ。ゼラチンは適当に、好きなだけというわけにいかない。多いと寒天のようなカチカチゼリーになってしまうし、少ないと固まらない。温泉玉子の白身のように、ふんわりと軟らかい仕上がりにするには、どのくらいにすればいいのだろう。
説明書を見ると、型抜きをするなら250ccで1袋、しないのなら300ccで1袋となっている。ミキサー内の液体は400cc以上ありそうだが、ヨーグルトも果肉も固まりやすそうだ。何の根拠もなく、直感で1袋と決めた。
ミキサーのスイッチを入れる。
「ガーガガガガガ……」
道路工事のような音が響き渡り、かくはんが終わる。あとは、取っておいた皮の器に液体を入れ、冷やすだけだ。
さて、ちゃんと固まるだろうか。
心配になり、30分経ったあたりで冷蔵庫をのぞいてみた。器を傾けると、液体も「ドロドロ~」と流れてくる。
あれれ。
いよかんの産地・愛媛県では、「いい予感」の語呂合わせで、受験生に贈る果物だという。
しかし、私の胸をよぎるのは、「やな予感」ばかり。このままでは、ゼリーではなく「いよかんヨーグルトシェイク」ができてしまう。
少々焦ってきた。
「用意ができたよ。出かけよう」
その日は娘と出かける約束だった。シェイクになるのかゼリーになるのか、わからないまま家を出た。戻ってくる頃には、答えが出ているだろう。
「ただいま~」
帰るや否や、冷蔵庫に向かった。冷えたいよかんに手を伸ばし、もう一度傾ける。
固まった!
引きつった顔が笑顔に変わる。
皿によそって娘を呼んだ。
「へー、すっごく美味しいじゃん!」
ゼリーというよりムースだ。ヨーグルトがいよかんと空気を含み、ふわふわに仕上がっている。
やはり、ゼラチンは少な目で正解だったらしい。
今まで、自分はどんぶり勘定だと思っていたが、実は緻密で神経質なのかもしれない。
……ちょっと、調子に乗りすぎ?
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)