3月は卒業のシーズンである。
袴姿の女性は、クルクルっと巻いた髪に粋な花飾りをつけ、艶やかな着物をまとっている。街中で見かけると、ちょっと得した気分になるのは私だけだろうか。
彼女たちの晴れ姿から、隠された舞台裏を知ることはできない。
「美容院の予約が6時だったから、4時起きだったの」
「おんなじ、おんなじ」
「早いね。アタシは6時半よ」
袴女子の軍団が、着付けと化粧、髪のセットのため、何時に美容院に行ったかを競っていた。6時だろうが6時半だろうが、早いことには変わりない。受入側の美容院も大変だ。6時に店を開けるには、もっと早くから準備をしなければならない。
しかも、卒業生たちは式典で居眠りすることができるが、美容師には長時間労働が待っている。なんと過酷な仕事なのだろうか。
私も、教員という仕事柄、来年の3月には袴姿で卒業式を迎える予定だ。15年ほど前に、妹から着付けを教わったことはあるが、何ひとつおぼえていない。誰かに着せてもらえばいいのだろうが、4時起きなんて真っ平だし、美容師さんを叩き起こすのも気が引ける。ここは自力でなんとかしようと考え、秘密兵器を購入した。
ジャーン!
『森田空美のシンプル美着付け』
中をのぞくと、写真や図が多用され、わかりやすい。これなら私にもできそうだ。
着物や帯、小物類は一式そろえてある。月に一度くらいは自主練習をすれば、一年後には恥ずかしくないレベルになれる気がする。
「砂希さん、着付けだけじゃないのよ。髪はどうするつもり?」
心の声が痛いところを突く。
しかし、ここでも強い味方を見つけた。カツラだ。
ネットで買える和装ウィッグには、手ごろな値段でスタイリッシュなものがいくつもある。
これが一番気に入った。近いうちに購入したい。
さあて、一年後を目指して、着付けもスタートさせなくちゃ。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
袴姿の女性は、クルクルっと巻いた髪に粋な花飾りをつけ、艶やかな着物をまとっている。街中で見かけると、ちょっと得した気分になるのは私だけだろうか。
彼女たちの晴れ姿から、隠された舞台裏を知ることはできない。
「美容院の予約が6時だったから、4時起きだったの」
「おんなじ、おんなじ」
「早いね。アタシは6時半よ」
袴女子の軍団が、着付けと化粧、髪のセットのため、何時に美容院に行ったかを競っていた。6時だろうが6時半だろうが、早いことには変わりない。受入側の美容院も大変だ。6時に店を開けるには、もっと早くから準備をしなければならない。
しかも、卒業生たちは式典で居眠りすることができるが、美容師には長時間労働が待っている。なんと過酷な仕事なのだろうか。
私も、教員という仕事柄、来年の3月には袴姿で卒業式を迎える予定だ。15年ほど前に、妹から着付けを教わったことはあるが、何ひとつおぼえていない。誰かに着せてもらえばいいのだろうが、4時起きなんて真っ平だし、美容師さんを叩き起こすのも気が引ける。ここは自力でなんとかしようと考え、秘密兵器を購入した。
ジャーン!
『森田空美のシンプル美着付け』
中をのぞくと、写真や図が多用され、わかりやすい。これなら私にもできそうだ。
着物や帯、小物類は一式そろえてある。月に一度くらいは自主練習をすれば、一年後には恥ずかしくないレベルになれる気がする。
「砂希さん、着付けだけじゃないのよ。髪はどうするつもり?」
心の声が痛いところを突く。
しかし、ここでも強い味方を見つけた。カツラだ。
ネットで買える和装ウィッグには、手ごろな値段でスタイリッシュなものがいくつもある。
これが一番気に入った。近いうちに購入したい。
さあて、一年後を目指して、着付けもスタートさせなくちゃ。
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