今、北陸は大雪に見舞われているようだ。1月13日のニュースでは、金沢でも積雪43cmと報道されていた。この記事と写真は、1月4~5日、積雪12cmの金沢を舞台にしている。現在はもっと積もっていると思われるが、時間差があることをご了承いただきたい。
金沢には、高校時代の友人がいる。転勤族の男性と結婚したため、岡山、札幌、広島、福岡、沖縄といった地方都市を回ったあと、金沢に数年新居を構えているが、そろそろ次の転勤が控えているという。修学旅行の引率で沖縄に行ったとき、ちょうど彼女が住んでいたため、自由時間を利用して一緒にランチしたことがあった。
今回も、都合がつけば会いたいとメールを送ったら、オーケーの返事をもらうことができた。
「どこに泊まるの?」
「兼六園の近くの金沢白鳥路ホテル山楽だよ」
「えー、うちのすぐ近くじゃない!」
「ホント? じゃあ、ホテルのラウンジでどう?」
という具合に、彼女との約束は、いつもとんとん拍子に進む。次の転勤でも、会えるような気がするのは嬉しい。このホテルを選んだ理由は温泉つきだったからだ。部屋も広いし、レトロな雰囲気が好みだったりする。まさか、友人の家に近いとは思わなかった。
ところで、娘と夫は部屋に残しておくべきか?
友人は、結婚式にも来てくれたので、挨拶くらいはすべきであろう。昼寝中の夫を起こし、娘のスマホをやめさせてロビーに向かった。
「飽きたら部屋に帰ってもいいから。コーヒーが飲めるよ」
「うん、わかった」
「コーヒー、コーヒー」
ひとまず、飲み食いできるとわかれば、2人は抵抗せずについてくる。
このホテルのブレンドコーヒーには金箔が入っていた。オッシャレ~!
カップの後ろにはクッキーもある。早々に手を伸ばし、バリバリいただいた。
娘は、友人に会うのが初めてということもあり、興味を持ったらしい。きちんと挨拶をして、金沢についてあれこれ質問していた。
「雪吊りって紐なんですね。あれに何かかぶせるんですか?」
「ううん、紐で枝を吊っているの。北陸の雪は重いから、支えがないとつぶれちゃうのよ」
「なるほど、そういうことかぁ」
共通の友人がいることも、会話の助けになる。
「毎年、鴻巣花火大会では○○さんと△△さんに会うんですよね。知ってますか?」
「○○さんは知らないけど、△△さんは知ってる~」
なんだかんだで話題が尽きぬまま、夕食の時間になってしまった。
「じゃあ、そろそろ失礼します」
「久しぶりに会えてよかった」
「お母さん、みんなで写真撮ろうよ!」
娘の自撮りに大人3人が加わり、四苦八苦……。見かねたホテルマンがササッと駆けつけ、シャッターを押してくれた。
ああ、楽しかったなぁ。
翌日は兼六園に向かった。入口を探してウロウロしていたら、「お困りですか」と声を掛けられた。どうやら、地元の女性らしい。兼六園に行きたいと伝えたところ、「近くまでご案内しましょう」と心強い対応をしてくれた。総じて、金沢市民は親切な気がする。外国人観光客も多い都市だから、おもてなしの作法が身についているのだろうか。
兼六園のお隣には金沢城公園がある。
今日はスルーするけれど、桜の時期には行きたい場所だ。
兼六園の入口はいくつもあるが、近場の桂坂口から入る。
アップダウンに備えて、坂道にはむしろを引く気づかいがありがたい。
「うわ、真っ白だぁ」
やはり、ここも銀世界になっていた。
霞ヶ池も凍結している。
でも、観光客は多くて、フォトスポットでは順番待ちをすることになる。人のことは言えないけれど、みんな、ようやるわ~と苦笑した。
雪吊りが視界に入った。
昨日、友人に教わった通り、枝を持ち上げている様子が見えた。
池の周辺を歩いていたら、職員が汗をかきかき雪かきをしている。
凍結した道も、歩きやすくなってありがたい。
もっと池の氷が分厚くなったら、スケートリンクになるんじゃないだろうか……。
金沢白鳥路ホテル山楽のチェックアウトは12時だ。
たっぷり雪の兼六園を堪能し、部屋に戻っても時間にゆとりがあった。次回、金沢に来る機会があったら、またこのホテルにしようと思う。朝食も美味しかったし、温泉は気持ちよかったし、湯上りには無料のアイスが食べられるし、大浴場のシャンプー・リンス・ボディソープはミキモトである。女心を上手くつかまれた気がした。
「さて、金沢駅に戻って、お土産買いましょうか」
ホテルでいただいた、北鉄バスの1日券を持ってバス停に向かう。
さてさて、次は特急に乗って和倉温泉に行くよ~!
↑
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
金沢には、高校時代の友人がいる。転勤族の男性と結婚したため、岡山、札幌、広島、福岡、沖縄といった地方都市を回ったあと、金沢に数年新居を構えているが、そろそろ次の転勤が控えているという。修学旅行の引率で沖縄に行ったとき、ちょうど彼女が住んでいたため、自由時間を利用して一緒にランチしたことがあった。
今回も、都合がつけば会いたいとメールを送ったら、オーケーの返事をもらうことができた。
「どこに泊まるの?」
「兼六園の近くの金沢白鳥路ホテル山楽だよ」
「えー、うちのすぐ近くじゃない!」
「ホント? じゃあ、ホテルのラウンジでどう?」
という具合に、彼女との約束は、いつもとんとん拍子に進む。次の転勤でも、会えるような気がするのは嬉しい。このホテルを選んだ理由は温泉つきだったからだ。部屋も広いし、レトロな雰囲気が好みだったりする。まさか、友人の家に近いとは思わなかった。
ところで、娘と夫は部屋に残しておくべきか?
友人は、結婚式にも来てくれたので、挨拶くらいはすべきであろう。昼寝中の夫を起こし、娘のスマホをやめさせてロビーに向かった。
「飽きたら部屋に帰ってもいいから。コーヒーが飲めるよ」
「うん、わかった」
「コーヒー、コーヒー」
ひとまず、飲み食いできるとわかれば、2人は抵抗せずについてくる。
このホテルのブレンドコーヒーには金箔が入っていた。オッシャレ~!
カップの後ろにはクッキーもある。早々に手を伸ばし、バリバリいただいた。
娘は、友人に会うのが初めてということもあり、興味を持ったらしい。きちんと挨拶をして、金沢についてあれこれ質問していた。
「雪吊りって紐なんですね。あれに何かかぶせるんですか?」
「ううん、紐で枝を吊っているの。北陸の雪は重いから、支えがないとつぶれちゃうのよ」
「なるほど、そういうことかぁ」
共通の友人がいることも、会話の助けになる。
「毎年、鴻巣花火大会では○○さんと△△さんに会うんですよね。知ってますか?」
「○○さんは知らないけど、△△さんは知ってる~」
なんだかんだで話題が尽きぬまま、夕食の時間になってしまった。
「じゃあ、そろそろ失礼します」
「久しぶりに会えてよかった」
「お母さん、みんなで写真撮ろうよ!」
娘の自撮りに大人3人が加わり、四苦八苦……。見かねたホテルマンがササッと駆けつけ、シャッターを押してくれた。
ああ、楽しかったなぁ。
翌日は兼六園に向かった。入口を探してウロウロしていたら、「お困りですか」と声を掛けられた。どうやら、地元の女性らしい。兼六園に行きたいと伝えたところ、「近くまでご案内しましょう」と心強い対応をしてくれた。総じて、金沢市民は親切な気がする。外国人観光客も多い都市だから、おもてなしの作法が身についているのだろうか。
兼六園のお隣には金沢城公園がある。
今日はスルーするけれど、桜の時期には行きたい場所だ。
兼六園の入口はいくつもあるが、近場の桂坂口から入る。
アップダウンに備えて、坂道にはむしろを引く気づかいがありがたい。
「うわ、真っ白だぁ」
やはり、ここも銀世界になっていた。
霞ヶ池も凍結している。
でも、観光客は多くて、フォトスポットでは順番待ちをすることになる。人のことは言えないけれど、みんな、ようやるわ~と苦笑した。
雪吊りが視界に入った。
昨日、友人に教わった通り、枝を持ち上げている様子が見えた。
池の周辺を歩いていたら、職員が汗をかきかき雪かきをしている。
凍結した道も、歩きやすくなってありがたい。
もっと池の氷が分厚くなったら、スケートリンクになるんじゃないだろうか……。
金沢白鳥路ホテル山楽のチェックアウトは12時だ。
たっぷり雪の兼六園を堪能し、部屋に戻っても時間にゆとりがあった。次回、金沢に来る機会があったら、またこのホテルにしようと思う。朝食も美味しかったし、温泉は気持ちよかったし、湯上りには無料のアイスが食べられるし、大浴場のシャンプー・リンス・ボディソープはミキモトである。女心を上手くつかまれた気がした。
「さて、金沢駅に戻って、お土産買いましょうか」
ホテルでいただいた、北鉄バスの1日券を持ってバス停に向かう。
さてさて、次は特急に乗って和倉温泉に行くよ~!
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)