去年、妹からアマリリスの鉢植えをもらった。(関連記事はこちらから)
品種「ピンクパラダイス」という名の通り、サーモンピンクをまとったプリンセスのようである。一年かぎりだと思っていたが、予想に反して、今年もつぼみが膨らんできた。出窓に置いてあるせいか、たっぷりと日差しを浴びて、早々に花びらを広げている。
「うちのアマリリスは咲きそうもないわ」
「うちもよ」
先日、姉と妹が遊びに来たとき、二人はわが家のプリンセスを見て驚いていた。私に似ず、意外と図太いのかもしれない……。
2輪咲いたところで次を待つ。この種類は4輪の花をつけるのだ。去年はこんな艶姿を見せてくれた。
今年はその後、3輪は優雅に咲いた。だが、4輪目がちょっとおかしい。花弁がやけに小さく、これから育つ気配もないのだ。
栄養が足りなかったのか、奇形なのか。
開かぬ花弁から顔を出した短いおしべが、精一杯、天に向かって伸びていた。何とも、いじらしい……。
アマリリスの花は、一週間ほどでしおれてくる。花が終わったら、すぐにハサミでカットすると、エネルギーの消耗を防ぎ、次の花が楽しめると書いてあった。
去年のアマリリスは、2度咲いている。今年も、うまくいけば、もう一度華やかな姿が拝めるかもしれない。
ひからびて、カサカサに乾燥した花弁を、チョキンと切り離す。最初に咲いた2輪は、ピンクから薄茶色に変化してしまった。
次に、遅れて咲いた2輪を切ろうとした。しおれて下を向いた花には、まだ水気が残っていたが、構わず切り離した。手にまとわりつく花弁に、少々罪悪感をおぼえる。
最後に、成長し損ねた小さな花に触れてみる。少々茶色になりかけていたが、私はこの花を切ることができなかった。
幼くして、生涯を終えたような儚さに、胸が苦しくなってくる。
今度は、大きな花に生まれておいで。
そう願わずにはいられない。
今日は、久々に暖かかった。
せっせと水やりをして、次のプリンセスを待ちたい。
↑
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
品種「ピンクパラダイス」という名の通り、サーモンピンクをまとったプリンセスのようである。一年かぎりだと思っていたが、予想に反して、今年もつぼみが膨らんできた。出窓に置いてあるせいか、たっぷりと日差しを浴びて、早々に花びらを広げている。
「うちのアマリリスは咲きそうもないわ」
「うちもよ」
先日、姉と妹が遊びに来たとき、二人はわが家のプリンセスを見て驚いていた。私に似ず、意外と図太いのかもしれない……。
2輪咲いたところで次を待つ。この種類は4輪の花をつけるのだ。去年はこんな艶姿を見せてくれた。
今年はその後、3輪は優雅に咲いた。だが、4輪目がちょっとおかしい。花弁がやけに小さく、これから育つ気配もないのだ。
栄養が足りなかったのか、奇形なのか。
開かぬ花弁から顔を出した短いおしべが、精一杯、天に向かって伸びていた。何とも、いじらしい……。
アマリリスの花は、一週間ほどでしおれてくる。花が終わったら、すぐにハサミでカットすると、エネルギーの消耗を防ぎ、次の花が楽しめると書いてあった。
去年のアマリリスは、2度咲いている。今年も、うまくいけば、もう一度華やかな姿が拝めるかもしれない。
ひからびて、カサカサに乾燥した花弁を、チョキンと切り離す。最初に咲いた2輪は、ピンクから薄茶色に変化してしまった。
次に、遅れて咲いた2輪を切ろうとした。しおれて下を向いた花には、まだ水気が残っていたが、構わず切り離した。手にまとわりつく花弁に、少々罪悪感をおぼえる。
最後に、成長し損ねた小さな花に触れてみる。少々茶色になりかけていたが、私はこの花を切ることができなかった。
幼くして、生涯を終えたような儚さに、胸が苦しくなってくる。
今度は、大きな花に生まれておいで。
そう願わずにはいられない。
今日は、久々に暖かかった。
せっせと水やりをして、次のプリンセスを待ちたい。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
そうそう、去年は頑張りました。
今年はボチボチでんな~。
仕事も忙しくなり、もう無理かも…。
ピンクパラダイス。
たしかに、時代遅れのキャバレーっぽいですね。
片割れ月さんが通っていたような?
もうちょっと、粋な名前にすればいいのに。
もし、ピンクストライクだったら、タバコみたいですね。
売れなさそう(笑)
私も手入れには自信がありません。
よくぞ、ここまで育ってくれたと感謝します。
日当たりのいい場所に置いたのがよかったみたい。
でも、真夏の直射日光は避けた方がいいんですって。
枯れないように気をつけないと。
来年も楽しませてもらいたいです。
まあ、そういうお仕事なんですか。
心を強く持たないとできないような気がします。
でも、結果として、その人のためになるんでしょうね。
頑張ってください!
周りのゴージャスな花と比べても、4輪目が可愛く感じるのは私だけでしょうか。
ちょっと感情移入してしまいました。
いつもバカ話ばかりだから、たまにはしんみりといきたいです(笑)
明日はまたバカ話♪
介錯ね…。
イメージは近いかも。
花をつけたままにしておくと、タネができて養分をとられちゃうんだって。
次のために、心を鬼にするってことだね。
花の名前は私も知らない。
YUMIさんはすごく詳しいけど…。
自分で育てればまた違うんだろうね。
3輪目までが順調だったので、まさかと思いました。
でも、生きているんですね。
他の花のようには咲かなかったけれど、必死に生きているんだと感じました。
その「無心」がいいです。
他のものに教えられることもありますね。
人間もそうあってもらいたいな~。
そういえば去年は砂希さんが小さな命を授かろうと頑張っていたことを思い出しました。
四輪目を可愛がってください。
そこで一句、
咲かぬなら咲かせてみようアマリリス、なんちゃって~(*゜.゜)ゞポリポリ
ちゃんと手入れすればまた花を咲かせてくれますよ。
ウチだったらきっと枯らしてしまうかも。
次の年も力強く咲いてくれるのはホントにうれしいです。
四輪目は、周りのゴージャスな人たちがいなくなった後で見れば、
それでもいいかな?と思える姿ではないでしょうか。
きっと、カットしなくてもエネルギー消耗度は少ないはず。
そのままの姿を愛でてあげてくださいませ。
私の仕事は、丁度今回の砂希さんのようなことなので、
心にしみました。
ちょっと例えが違うか…。^^;
花の種類は多いけど、花を見てその名前を言えるのはほんの数種類だけ…。
そりゃ、これは切れませんわね。
でも、まだ咲くんですか?
すごい生命力。
そんななかで、この4輪目ちゃんは、ちょっと生命力にかけていたのかな?
いますね、そんな人間も。