池袋にフジコ・ヘミングさんが来るというので、何も考えずにチケットを購入した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/00/72b01f3418d9eca4c9ffa46401d6e8e3.jpg)
開催日が迫ってくると正気に返り、平日の夕方、仕事を片づけてホールに向かう算段を考える。
「えーと、19時開演だから18時半には着きたいよね。てことは18時に夕食。学校を出るには17時か、キツい~」
いつも18時に退勤しているので、1時間前倒しは厳しいが、近場でフジコさんのピアノを聴けるチャンスはそう多くない。何としても定時に上がり、しっかりご飯もいただいて演奏を聴かなくては。
しかし、そういうときに限ってトラブルが起きる。
「その言い方、パワハラですよ。訴えます」
「はあ? どこがパワハラなんですか。意味わかんないんですけど!」
いつもは仲のよい2人の職員が、なぜか16時頃ケンカを始めた。どうも意見の食い違いから揉めているらしい。延々と続くようなら仲裁しないといけないだろうが、時間が時間が!
「もう僕は子どものお迎えがあるから帰ります。あなたにつき合っていられません」
「何て失礼なことを! もういいですっ」
和解はしていないが、ひとまず終わったらしい。ふう。
コーヒーカップを洗い、パソコンの電源を落として、私は着々と帰り支度を進めていた。あと10分。
「ピーッピーッピーッ」
けたたましく警戒音が響く。機械警備だ。誰かが解除せずにどこぞの部屋に立ち入ったらしい。何でこんなときに! 「うえええええ!」と顔が引きつった。
しかし、気の利く原先生が私より先に立ち上がり、「見てきまーす」と爽やかに走って行ったので、やることがなくなった。天使のようだ。何てありがたい原先生。
かくして、無事17時に職場から脱出できた。あとは東横線と副都心線が遅延しないことを祈るばかりだ。
「池袋、池袋です」
こちらも難なくクリアし、まずは夕食にありついた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/34/e60c2a7348f32f614c116a42caa13c15.jpg)
急ぐときは寿司に限る。
茶わん蒸しとカニのお椀もついていたので、気分が盛り上がってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/50/8fc891939c7c57dfa49a558a85d37d56.jpg)
予定通り、18時半には東京芸術劇場に到着する。
コンサートホールに行くのは初めてかも。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/ed/8e23769e894f226ac628db01bfa18a6d.jpg)
天井の絵がキレイ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/5f/01f1935857e54bd2d0fb6500a828e0bf.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/8f/274763e71ab3907ca09b89945d1c8bb7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/1c/3726f366088747c901ea9232636f569b.jpg)
余裕をもって席に着き、開始のそのときを待つ。この期待感がよいのだ。
今回はベルリン交響楽団とのコラボなので、フジコさんの出番はそう多くない。それでもピアノが聴きたかった。音楽には格別の関心はないけれど、ピアノの音だけは好きだ。子どものときはピアノを習い、上達しなくてもあの音色を奏でる時間を楽しんでいた。私にとってピアノは特別な楽器なのだ。
今回はピアノ以外の楽器も聴くことができた。生演奏の迫力はその場にいないと味わえない。奏者の熱気が伝わってきて、音符の荒波を何度もかぶった気分になる。
すごい!
長い時間ではなかったけれど、たしかに私は音の海で泳いでいた。
決してサブスクやCDでは味わえない臨場感に、来てよかったと口端を上げた。職場を出るまでは心臓に悪かったけれど。
年に一回ぐらいは、音楽に触れる時間を確保したいものだ。
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「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
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開催日が迫ってくると正気に返り、平日の夕方、仕事を片づけてホールに向かう算段を考える。
「えーと、19時開演だから18時半には着きたいよね。てことは18時に夕食。学校を出るには17時か、キツい~」
いつも18時に退勤しているので、1時間前倒しは厳しいが、近場でフジコさんのピアノを聴けるチャンスはそう多くない。何としても定時に上がり、しっかりご飯もいただいて演奏を聴かなくては。
しかし、そういうときに限ってトラブルが起きる。
「その言い方、パワハラですよ。訴えます」
「はあ? どこがパワハラなんですか。意味わかんないんですけど!」
いつもは仲のよい2人の職員が、なぜか16時頃ケンカを始めた。どうも意見の食い違いから揉めているらしい。延々と続くようなら仲裁しないといけないだろうが、時間が時間が!
「もう僕は子どものお迎えがあるから帰ります。あなたにつき合っていられません」
「何て失礼なことを! もういいですっ」
和解はしていないが、ひとまず終わったらしい。ふう。
コーヒーカップを洗い、パソコンの電源を落として、私は着々と帰り支度を進めていた。あと10分。
「ピーッピーッピーッ」
けたたましく警戒音が響く。機械警備だ。誰かが解除せずにどこぞの部屋に立ち入ったらしい。何でこんなときに! 「うえええええ!」と顔が引きつった。
しかし、気の利く原先生が私より先に立ち上がり、「見てきまーす」と爽やかに走って行ったので、やることがなくなった。天使のようだ。何てありがたい原先生。
かくして、無事17時に職場から脱出できた。あとは東横線と副都心線が遅延しないことを祈るばかりだ。
「池袋、池袋です」
こちらも難なくクリアし、まずは夕食にありついた。
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急ぐときは寿司に限る。
茶わん蒸しとカニのお椀もついていたので、気分が盛り上がってきた。
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予定通り、18時半には東京芸術劇場に到着する。
コンサートホールに行くのは初めてかも。
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天井の絵がキレイ。
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余裕をもって席に着き、開始のそのときを待つ。この期待感がよいのだ。
今回はベルリン交響楽団とのコラボなので、フジコさんの出番はそう多くない。それでもピアノが聴きたかった。音楽には格別の関心はないけれど、ピアノの音だけは好きだ。子どものときはピアノを習い、上達しなくてもあの音色を奏でる時間を楽しんでいた。私にとってピアノは特別な楽器なのだ。
今回はピアノ以外の楽器も聴くことができた。生演奏の迫力はその場にいないと味わえない。奏者の熱気が伝わってきて、音符の荒波を何度もかぶった気分になる。
すごい!
長い時間ではなかったけれど、たしかに私は音の海で泳いでいた。
決してサブスクやCDでは味わえない臨場感に、来てよかったと口端を上げた。職場を出るまでは心臓に悪かったけれど。
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そういう時って「早く終わって~」って思いますね。
よかったですね。
トラブルも解決、夕食で気分も上々。
曲目見たら、わ~、私も聴きたかった!と
つい叫んじゃいました。
生演奏の感動で、きっと○歳若返ったお顔になっていたでしょう。
その通りです!
「はよはよ」と願いましたよ(笑)
運よく終わってくれたから間に合いましたが。
あまり無理をしない方がいいですね。
2年前の6月にもフジコさんを聴きに行ったようです。
日記に書いてありました。
大宮だったのですが、立てこもり犯がいたりしてニュースで報道されていましたよ。
曲目がよくわからず、音楽については触れられませんね。
寝てしまうかもと不安でしたが、睡魔くんが来る隙を与えない演奏でよかったわぁ。