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以前から、天橋立に行ってみたくてチャンスをうかがっていたのだが、天皇誕生日のおかげで3連休になる2月を狙ってみた。『日本の絶景、癒しの旅100』という本に、2月の天橋立が載っていたので、影響されたことは間違いない。
東京からだと、新幹線で京都まで出て、そこから特急はしだて号に乗り換える。しかし、この日は雪のため、新幹線が5分ばかり遅れて、乗り換えに肝を冷やした。あとからわかったことだが、「新幹線からのお客様がいらっしゃいますので、出発時刻を3分遅らせます」というアナウンスが入り、あわてなくてもいいらしい。
だが、特急が大雪によるポイント故障とやらで、福地山止まりになってしまった。ここでも車内放送による迂回ルートの案内があり、普通列車を乗り継いで、どうにか天橋立駅まで到着することができた。ふぅ。
1泊2日の短い旅行である。初日は到着が18時近くになり、夕食と温泉ぐらいしか楽しめなかった。
カニとご当地ビールがうれしい。
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夜間も雪が降り続き、翌朝、カーテンを開けたらこんな感じになっていた。
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ひいぃぃ~!
せっかくテラス付きの部屋にしたというのに、ほとんど意味がなかった。残念無念。
すっかりだらけて「チェックアウトまで部屋にいよう」となったのだが、朝食を終えた頃には雪がやみ、日が差してきた。こうなるとテンションが上がる。歩いてすぐの、天橋立ビューランドを目指し、リフト乗り場に向かった。
展望台に上がり、景色を眺めるや否や、「ああっ」という感嘆の声が自然に出てくる。
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なんと素晴らしい!
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が寝ている間に倒れてしまったという、天への梯(はし)が海の間に横たわり、粉砂糖をかけたようにところどころが白くなっていた。梯のカーブが何とも芸術的で「うーん」と唸らされる。
水面への映り込みもクリアで、キラキラと輝きを放つところなどは神話の世界さながらであった。人が住んでいない景色を見せてもらっているかのようで、その場からはなれられない。
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しかし、夫が私を現実に引き戻した。
「大変だ、チケットをなくしちゃった」
「…………」
リフトに乗るまではあったそうだが、下りて景色を見ていたら、入れたはずのバッグのポケットから消えていたのだとか。神話の一部になりかけていたのにガッカリした。
梯を渡った先にある傘松公園展望台のチケットも含まれていたのだが、係員の配慮で、3人揃って行動するのであれば、帰りのリフトと傘松公園の入場もオーケーにしてもらえた。親切でありがたい。
カフェに向かい、ちょっと休憩。
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このプリンは味が濃い目でイケる。コーヒーもしっかりした味で美味しかった。
リフトを下りたら、梯の松並木を歩いて対岸に向かう。
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上から見たら、歩行者が確認できなかったけれど、実際には松で隠れていたのだろう。
神社もあって見どころは多い。
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対岸に着くと、まずはランチをいただいた。
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日本海側の海の幸は立派で味もいい。
これは京都のクラフトビールだろうか。飲みやすくて丼にマッチしていた。
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食後はケーブルカーで笠松公園展望台に行く。
ここからは逆から見た天橋立を堪能することができる。天橋立から見た景色を「飛龍観」、笠松公園から見た景色を「昇龍観」と区別しているらしい。
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景色を堪能したあとは船で天橋立駅に向かった。
雪化粧をした天橋立がLINEニュースにも掲載されており、「やっぱ、冬がオススメなのかしら」とも思ったが、かなり冷え込むことと、列車のトラブルを考えると、もっと暖かい時期がよさそうだ。
次があるなら、GWを狙いたい。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
東京からだと、新幹線で京都まで出て、そこから特急はしだて号に乗り換える。しかし、この日は雪のため、新幹線が5分ばかり遅れて、乗り換えに肝を冷やした。あとからわかったことだが、「新幹線からのお客様がいらっしゃいますので、出発時刻を3分遅らせます」というアナウンスが入り、あわてなくてもいいらしい。
だが、特急が大雪によるポイント故障とやらで、福地山止まりになってしまった。ここでも車内放送による迂回ルートの案内があり、普通列車を乗り継いで、どうにか天橋立駅まで到着することができた。ふぅ。
1泊2日の短い旅行である。初日は到着が18時近くになり、夕食と温泉ぐらいしか楽しめなかった。
カニとご当地ビールがうれしい。
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夜間も雪が降り続き、翌朝、カーテンを開けたらこんな感じになっていた。
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ひいぃぃ~!
せっかくテラス付きの部屋にしたというのに、ほとんど意味がなかった。残念無念。
すっかりだらけて「チェックアウトまで部屋にいよう」となったのだが、朝食を終えた頃には雪がやみ、日が差してきた。こうなるとテンションが上がる。歩いてすぐの、天橋立ビューランドを目指し、リフト乗り場に向かった。
展望台に上がり、景色を眺めるや否や、「ああっ」という感嘆の声が自然に出てくる。
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なんと素晴らしい!
伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が寝ている間に倒れてしまったという、天への梯(はし)が海の間に横たわり、粉砂糖をかけたようにところどころが白くなっていた。梯のカーブが何とも芸術的で「うーん」と唸らされる。
水面への映り込みもクリアで、キラキラと輝きを放つところなどは神話の世界さながらであった。人が住んでいない景色を見せてもらっているかのようで、その場からはなれられない。
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しかし、夫が私を現実に引き戻した。
「大変だ、チケットをなくしちゃった」
「…………」
リフトに乗るまではあったそうだが、下りて景色を見ていたら、入れたはずのバッグのポケットから消えていたのだとか。神話の一部になりかけていたのにガッカリした。
梯を渡った先にある傘松公園展望台のチケットも含まれていたのだが、係員の配慮で、3人揃って行動するのであれば、帰りのリフトと傘松公園の入場もオーケーにしてもらえた。親切でありがたい。
カフェに向かい、ちょっと休憩。
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このプリンは味が濃い目でイケる。コーヒーもしっかりした味で美味しかった。
リフトを下りたら、梯の松並木を歩いて対岸に向かう。
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上から見たら、歩行者が確認できなかったけれど、実際には松で隠れていたのだろう。
神社もあって見どころは多い。
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対岸に着くと、まずはランチをいただいた。
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日本海側の海の幸は立派で味もいい。
これは京都のクラフトビールだろうか。飲みやすくて丼にマッチしていた。
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食後はケーブルカーで笠松公園展望台に行く。
ここからは逆から見た天橋立を堪能することができる。天橋立から見た景色を「飛龍観」、笠松公園から見た景色を「昇龍観」と区別しているらしい。
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景色を堪能したあとは船で天橋立駅に向かった。
雪化粧をした天橋立がLINEニュースにも掲載されており、「やっぱ、冬がオススメなのかしら」とも思ったが、かなり冷え込むことと、列車のトラブルを考えると、もっと暖かい時期がよさそうだ。
次があるなら、GWを狙いたい。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
天橋立は10代の頃に訪れたきりです。その記憶もずいぶんと薄れて来ました...