職場の近くに美味しい和菓子の店・喜田家がある。
特に気に入っているのが、どら焼きの「六人衆」だ。フワフワで舌触りもよく、しっとりとしている。
賞味期限が2日後となっているのは、添加物等の使用を控え、ヘルシーだからであろう。餡は甘すぎず、かといって味気ないこともなく、口当たりのよい仕上がりとなっている。思い出すと、無性に食べたくなる味だ。
大概、昼前には売り切れてしまい、なかなか手に入らないが、土曜出勤でたまたま11時頃に足を運んだら、まだ商品が残っていた。
「えーと、娘と夫と私で3個でしょ、それからいつも頑張ってる副校長にも買わなきゃ」
合計4個。レジに持っていくと、「648円です」と言われた。だが、財布の中には支払いに適した紙幣がない。
「あらっ、千円札がない。一万円札でいいですか」
レジの女性は困った顔で苦笑いをしている。
「細かいお金はありませんか」
財布のファスナーを開けて硬貨を探してみた。500円玉はあったが、あとは5円玉や1円玉ばかりだ。
「うーん、うーん、648円……」
50円玉を2つ発見した。これで600円か。10円玉は1枚しかないが、5円玉が7枚あった。神社のお賽銭ようにキープしていたものだが、この際、わがままは言っていられない。1円玉も5枚ほどあるから、どうにか足りそうだ。
「えーと、648円ですよね」
「はい、そうです」
「何とか足りそうです」
ジャラジャラジャラッと硬貨をトレイに置くと、女性は安堵したような表情を浮かべた。
「ちょうどですね」
この日は土曜日だった。釣銭として用意していた小銭がなくなると、営業できない可能性もあるだろうから、やたらと喜んでもらえた気がする。
「じゃあ、これも、よかったら召し上がってください」
捻出感のお礼として、彼女は紙袋に白いパッケージのお菓子を放り込んだ。
モチモチしていて、こちらもかなり美味しいという事実を私は知っていた。
最初から千円札や小銭があったら、いただきものをすることもなかっただろう。
「ラッキー!」
もちろん、美味しくいただいた。
わざとじゃないけど、最初から手の内を見せないというのも作戦かしら。
↑
クリックしてくださるとウレシイです♪
※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
特に気に入っているのが、どら焼きの「六人衆」だ。フワフワで舌触りもよく、しっとりとしている。
賞味期限が2日後となっているのは、添加物等の使用を控え、ヘルシーだからであろう。餡は甘すぎず、かといって味気ないこともなく、口当たりのよい仕上がりとなっている。思い出すと、無性に食べたくなる味だ。
大概、昼前には売り切れてしまい、なかなか手に入らないが、土曜出勤でたまたま11時頃に足を運んだら、まだ商品が残っていた。
「えーと、娘と夫と私で3個でしょ、それからいつも頑張ってる副校長にも買わなきゃ」
合計4個。レジに持っていくと、「648円です」と言われた。だが、財布の中には支払いに適した紙幣がない。
「あらっ、千円札がない。一万円札でいいですか」
レジの女性は困った顔で苦笑いをしている。
「細かいお金はありませんか」
財布のファスナーを開けて硬貨を探してみた。500円玉はあったが、あとは5円玉や1円玉ばかりだ。
「うーん、うーん、648円……」
50円玉を2つ発見した。これで600円か。10円玉は1枚しかないが、5円玉が7枚あった。神社のお賽銭ようにキープしていたものだが、この際、わがままは言っていられない。1円玉も5枚ほどあるから、どうにか足りそうだ。
「えーと、648円ですよね」
「はい、そうです」
「何とか足りそうです」
ジャラジャラジャラッと硬貨をトレイに置くと、女性は安堵したような表情を浮かべた。
「ちょうどですね」
この日は土曜日だった。釣銭として用意していた小銭がなくなると、営業できない可能性もあるだろうから、やたらと喜んでもらえた気がする。
「じゃあ、これも、よかったら召し上がってください」
捻出感のお礼として、彼女は紙袋に白いパッケージのお菓子を放り込んだ。
モチモチしていて、こちらもかなり美味しいという事実を私は知っていた。
最初から千円札や小銭があったら、いただきものをすることもなかっただろう。
「ラッキー!」
もちろん、美味しくいただいた。
わざとじゃないけど、最初から手の内を見せないというのも作戦かしら。
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
財布の中の小銭はできるだけ探すようにしています。
店員さんと一緒になって数えると同志としての一体感が生まれます、三円くらいは大目に見てくれそうヾ( ̄o ̄😉オイオイ
この先すべてがキャッシュレスになるとポイントがついて得するかもしれないけど、財布屋が困るかも(*^^*)ポッ
せっかく雪が融けたと思ったら又積もりました、今年は暖冬でもなさそうです(_ _;)…パタリ
浦和に住んでいた頃、最寄駅にたこ焼きの屋台が出ていました。
ある日、買って帰ろうと思ったんです。
屋台の始まった5時くらいだったかしら。
注文したあとに財布を見たら5000円札しかありません。
「細かいのないですか?」と頼まれ、必死で探しました。
お値段はたしか400円。
しかし、どう頑張っても350円しかありません。
「いいよ、それで」と言うので、ありがたくいただいちゃいました(笑)
小銭を探すといいことがあるようです。
私の財布には1円玉ばかりが入っています。数えるのが大変です。
餡の好きな人はそうですよね。
どら焼き、きんつば、まんじゅうなど、和菓子なら何でも満足できます。
ホイップクリームとペアだとさらに嬉しいわぁ~♡
1円玉はさっさと使うに限ります。
財布の中が混雑するので。
帰宅するとくまモンの一円玉貯金箱に直行するからです。
くまモンのお腹は割りとすぐにいっぱいになります。
すると一円玉は取り出されて、帰省するHikariさんと一緒に秋田県に行き、おじいちゃんとおばあちゃんの旅行費に化けたりします。
どら焼き、食べたいな〰️。
貯金箱とは懐かしいです。
陶器、缶製などいくつも持っていましたが、つい我慢できなくて開けちゃうんですよね。
今ではひとつも持っていません。
どら焼き貯金のほうが現実的かもしれません。
つまり、どら焼きを食べたつもりで160円貯めます。
10回我慢したら1600円(笑)
何に使うんでしょうね?