風の強い日が多い。
ゴミのポリバケツが飛ばされ、フタが見当たらなかったり、コンビニの買い物袋が宙を舞ったりするから、いいことはほとんどない。
一方で、ミニスカートの女性や、制服の女子高生のスカートが強風にあおられ、チラッと中が見えてしまったときには、「今日はいい日だ」と思う男性がいるかもしれない。
強風とセットで思い出すものがある。
小学6年の社会科見学だ。春だったのか、冬だったのか。よくおぼえていないが、その日は日傘が壊れそうなほどの強い風が吹いていた。
「国会議事堂に着きました。バスから降りなさい」
担任は、30代後半から40代前半くらいの男性だったが、いつも髪を九一分けにしていた。
「七三分けならわかるけど、何であんなに極端なのかなぁ」
「ハゲてるんじゃない?」
「髪の下はどうなっているんだろうね」
口の達者な女子たちは、よくそんなことを言っていたものだ。
生徒が全員下車し、担任も降りてきた。国会前の、キレイに整備された歩道は、入口まで結構な距離がある。
先頭を行く担任のあとをついていったら、ひときわ強い風が吹いてきた。おそらく、背の高い建物が多いからだろう。
「ねえ……見て」
隣の友達が、担任の頭を指さしている。指の先に目をやると、いつもガッチリ固められている九一分けのてっぺんが、風の力で揺らぎ始めていた。もしやもしやと期待していたら、少女たちの願いを叶えるように、ビュウッと大きな音がした。
「ああっ!!」
一陣の風が、特攻隊のごとく担任の頭上に襲いかかる。刹那、ポットのフタのように、髪がパカッと持ち上がった。
「キャーッ」
女の子たちの悲鳴と、けたたましい笑い声が同時に起きる。フタの下は、思った通り髪がなかった。しかも、地肌が見えることを恐れてか、てっぺんが黒く塗られていた。まさか、靴墨ではないと思うけれども、何を使っていたのだろう。
まもなく風のいたずらが終わり、パタンとフタが閉じられる。担任は、頭上の問題にまったく気づかなかったのか、終始、涼しい顔をしていた。加齢とともに、髪が後退するのは仕方ないのだから、隠す必要はないと感じるのだが。
以来、強い風が吹くと、私は国会議事堂を思い出してしまうのだ。
昨日は、スライスしたゴボウを天日に干していた。夕方、取り込みに行くと、半分ほどに減っている。乾燥し、軽くなったゴボウが、強風に飛ばされたらしい。
まったく、風が強いとろくなことがない。
↑
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※ 他にもこんなブログやってます。よろしければご覧になってください!
「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
ゴミのポリバケツが飛ばされ、フタが見当たらなかったり、コンビニの買い物袋が宙を舞ったりするから、いいことはほとんどない。
一方で、ミニスカートの女性や、制服の女子高生のスカートが強風にあおられ、チラッと中が見えてしまったときには、「今日はいい日だ」と思う男性がいるかもしれない。
強風とセットで思い出すものがある。
小学6年の社会科見学だ。春だったのか、冬だったのか。よくおぼえていないが、その日は日傘が壊れそうなほどの強い風が吹いていた。
「国会議事堂に着きました。バスから降りなさい」
担任は、30代後半から40代前半くらいの男性だったが、いつも髪を九一分けにしていた。
「七三分けならわかるけど、何であんなに極端なのかなぁ」
「ハゲてるんじゃない?」
「髪の下はどうなっているんだろうね」
口の達者な女子たちは、よくそんなことを言っていたものだ。
生徒が全員下車し、担任も降りてきた。国会前の、キレイに整備された歩道は、入口まで結構な距離がある。
先頭を行く担任のあとをついていったら、ひときわ強い風が吹いてきた。おそらく、背の高い建物が多いからだろう。
「ねえ……見て」
隣の友達が、担任の頭を指さしている。指の先に目をやると、いつもガッチリ固められている九一分けのてっぺんが、風の力で揺らぎ始めていた。もしやもしやと期待していたら、少女たちの願いを叶えるように、ビュウッと大きな音がした。
「ああっ!!」
一陣の風が、特攻隊のごとく担任の頭上に襲いかかる。刹那、ポットのフタのように、髪がパカッと持ち上がった。
「キャーッ」
女の子たちの悲鳴と、けたたましい笑い声が同時に起きる。フタの下は、思った通り髪がなかった。しかも、地肌が見えることを恐れてか、てっぺんが黒く塗られていた。まさか、靴墨ではないと思うけれども、何を使っていたのだろう。
まもなく風のいたずらが終わり、パタンとフタが閉じられる。担任は、頭上の問題にまったく気づかなかったのか、終始、涼しい顔をしていた。加齢とともに、髪が後退するのは仕方ないのだから、隠す必要はないと感じるのだが。
以来、強い風が吹くと、私は国会議事堂を思い出してしまうのだ。
昨日は、スライスしたゴボウを天日に干していた。夕方、取り込みに行くと、半分ほどに減っている。乾燥し、軽くなったゴボウが、強風に飛ばされたらしい。
まったく、風が強いとろくなことがない。
↑
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「いとをかし~笹木砂希~」(エッセイ)
「うつろひ~笹木砂希~」(日記)
でも、隠すより、いっそのことスキンヘッドにしてしまった方が素敵なのに。
でも、スキンヘッドが似合うのは、外国の俳優さんだけかな。
でもまあ、私も白髪を染めてますから、頭髪を気にするという点では、かわらないかな。
昔、薬の副作用で髪が抜け、女性用アデランスにでもいこうかなと思っていたら、そこで止まり、復活しました。
私の使っているのは魚干し網で、風が吹いても
中で踊るだけの網かごです
Wikipedia であっても画像の無断転用は
著作権法違反の犯罪ですよん^^
僕は国会議事堂って見学したこと無いんですが、コレを見ると特撮『アイアンキング』を思い出します。
悪の組織が国会議事堂目掛けてミサイルを発射します。詳細は省略しますがギリギリのところでミサイルをアイアンキング(巨大ヒーロー)がキャッチします。で、アイアンキングはそのキャッチしたミサイルをどうしたかというと、普通の一般ビルに投げたんです。もちそのビルは爆発して破壊…。
国会議事堂より一般人が働くオフィスビルの方が大事だろと思いますがね…。
お正月になると初笑い番組のテレビに出てくる漫才師のような感じなのかな?
私も最近白さが増してきました。この年になるときにすることもないですが、
てっぺんも雨が地肌へ到達する時間が早くなったようです。
最近、下ネタコメの同好の士からのコメントが少ないようですね。
下ネタはFBとかでコメントしているのかな?
肩身が狭くて寂しいから呼んで来てちょ!
私は、Yanoエロ詩吟教室で学んでおります、下根忠代(しもね ただよ)と申します。
さて、突風が吹いたとの事ですが、もしかわいこちゃん(死語)のスカートがめくれ上がり、それを目撃した殿方が前屈みになっていたら笑ってしまうかも知れませんね。
失礼コきました。(*^^*)
決してハゲた方をバカにしているわけじゃないんです。
頭のてっぺんを黒く塗ってまで、隠したいものなのかなって。
疑問を持ってしまいましたよ。
女性だったらわかります。
でも、せいぜいカツラじゃないのかしら。
友人が、加齢とともに淋しくなった髪に悩んでいました。
カツラのカウンセリングを受けたら、なんと60万円もの商品を勧められたそうです。
引くに引けず、買ってしまったそうで(笑)
私はやめておきます。
フリー画像の中に入っていましたが…。
著作権放棄ではなく、保留のようなので、正真正銘フリーと書かれたサイトからいただくことにしました。
これなら安心。
提供してくださった方には感謝です♪
撮影許可をいただいた、お店の名前を間違えるのも失礼でしょうね。
スライスごぼうは、週イチくらいでまた作ります。
期待するって何を(笑)
まさか髪の下じゃないですよね。
アイアンキングって、ヒーローなんですよね?
一般ビルを破壊するなど、言語道断!
私も同感ですよ。
国会は、赤いじゅうたんが敷き詰められていて、高級感がありました。
しかし、将来はここで働きたいと思うことはなかったです(笑)
社会科見学は好きだったなぁ。
清純派のワタクシに、下ネタ同好会の友人なんていたかしら??
ああ、陽水さんかな……。
スマホの替えたら、アクセスできなくなったとか。
FBでは元気にコメを入れてくれますが。
片割れ月さんも、FBにいらっしゃいませ♪
九一分けは、耳の近くの髪をほんの少し残し、ごっそり頭頂部に向かって固めるんです。
髪が多いとできませんね。